あと100日で栄東の入試が始まってしまうのです。
●受験者数日本一の中学校、栄東
栄東は日本にある中学校の中で一番受験者数が多い学校です。その数、11000人。
首都圏の中学受験生が5万人台と言われていますので、どれだけ多いかお分かりになるかと。
これは首都圏女子中学校で受験者数の多いベスト5、豊島岡中、浦和明の星中、吉祥女子中、横浜女学院中、大妻中の5校を全部合わせたぐらいです。とにかく多い。
また1/10の栄東A日程だけで6000人という受験者がいます、これまた多い。首都圏で最初に行われるためメディアの注目度も高い。今回は栄東中学校の入試についていろいろお話させていただきます。
●栄東を知る
・高校である栄東高校の開校が1978年、栄東中学の開校が1992年と比較的新しい学校。
・中高私立一貫校で、高校からの募集もありますが、高校から入学した生徒は中学から入学した内部進学の生徒とは3年間別クラスになります。今となっては結構めずらしい。ちなみに鎌倉学園もそうです。
・校訓は『今日学べ』←いやダイレクトですね、今日を学べとか、今日に学べ、今日を学べではなく。読みは、きょうまなべ、ではなく、こんにちまなべ、のようです。一番勉強圧が強そうです。
・(今はやりの)男女共学。男子60%、女子40%。いいバランスかと。
・高校の栄東高校は、進学校としても実績を残しており、ここ数年、埼玉県内の高校の東大合格者数では3位以内。埼玉には超名門と呼ばれる浦和高校がありますが、2016年には東大合格者数で浦和高校を上回ったこともあります。進学実績の大部分は中学からの内部進学の生徒があげているようです。豊島岡も実績は内部進学組が中心で同じ構図です。
●なんでこんなに受験者数が多いの
(1)首都圏最初の入試
1月10日のA日程はと首都圏最初に行われる。栄東を第一希望、上位希望とする受験生に加えて、力試しとしてや入試経験を積んでおきたい受験生が集まります。試験会場は栄東中高の本校キャンパスだけでなく、姉妹校の埼玉栄中高と、栄北高校の3か所を使った大掛かりなもの。応援に駆け付ける塾の先生やスタッフも恒例のものです。
(2)1月10日11日16日18日(2020年の場合)の4回試験があり、他校との併願もしやすい。
難関大クラス~東大クラス、特待クラスと選抜方法に幅があり、受験生の学力的な幅も大きい。
・A日程 4教科→首都圏最初の入試、四谷偏差値57→高得点者は東大クラス合格。
・東大I(4教科型)、東大I(算数1教科型)→合格、即特待生、かつ東大クラス。四谷偏差値66
・東大II(4教科型)、東大II(算数1教科型)→合格、即東大クラス、一部特待生。四谷偏差値61
・B日程 4教科 四谷偏差値55
偏差値は四谷大塚80%偏差値。
四谷大塚の偏差値でいえば、50切りぐらい~75ぐらいまでの子なら、受験を考えてもいいという恐ろしく成績レンジの広い学校です。
(3)得点開示
受験後、合格でも不合格の場合でも、自分が取った点と受験者平均点、合格点、合格順位が明示されるので、模擬試験的な受験も可能。実際そういう受験者も多い。
受験本番でどういう形で点数が知らされるかというと、気になると思いますが、私がきになっただけなんですが。こういう感じです。↓
(4)受験料25000円で2回受験可能。プラス5000円で4回受験可能。
2回受験なら、A日程→東大I、A日程→東大II、A日程→B日程のプランも組めますし。
4回受験することも可能。
2回受験可能というのは、あらかじめ2回同時出願しても、1回目受験後に追加出願されてもどちらでもよい。太っ腹です。A日程が落ちたらB日程を出願する、ということができるって話ね。たかが受験料ですが、落ちてもう一度受ける場合に追加が不要になるということは敷居が下がります。
(5)B日程の得点加算が強力
B日程の受験が2回目以上の受験の場合、国語と算数で10点ずつ加算、理科と社会で5点ずつ加算。合計30点分の加算があります。この加算が大きい。上の偏差値でB日程が55とA日程より低くなっているのは、この加算の影響があるものと思われます。
A日程がもし不合格だった場合、すぐにB日程を出願してください。すぐにです!
出願しなくていいという塾の先生もいないと思いますが。
今日はここまで。続編に続きます。
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