もちろんですね、どこの学校も教育に関して、やる気があるとは思うんですよ。ただ洗足学園のやる気がガチすぎるというのでいろいろご紹介しているところです。前回はこれ
今回は、『卒業生の進学先と成績推移』の資料がガチすぎる。
大学合格実績はどこの学校でもあると思うんですよね。
洗足学園の大学合格人数は
東大 7(1) ()内は過年度
京大 4
一橋 11
東工 4
旧帝大+一橋東工大で31名はすごい。
ただこういうデータは別の学校でもよく見ます。これとは別に洗足学園は学校説明会で鬼資料を配ってます。
『卒業生の進学先と成績推移』
これは、個人ごとに以下のデータを一覧にして配っています。
・進学先大学、学部。
・評定平均。
・高校2年5月、高校3年5月、10月の模試平均偏差値
評定平均の高い順に1位~200位まで出していますが。この年で浪人した人を除くと進学者数が200人みたいなので、(海外大学を含めて)現役で進学した人全員のデータとなっているようです。驚愕。
百聞は一見にしかずということでこういう感じ。
これはすげーな
これを見て気が付いたことをあげていきます。
(1)東大に進学するのは本当のトップとは限らない。
上位50位以内は、東大、一橋、慶應、早稲田、医学系などの難関大学が目立ちます。これを見て気が付くのが東大に合格している人がトップ中のトップというわけではないことです。
この年現役で6人東大に入っていますが、200人中の順位は、4位、17位、22位、31位、35位、36位です。ちなみに1位にランクされている方は東京医科歯科大学に進学しています。評定平均での順位付けですが、模試の偏差値を見ても上位ですがトップとは限らないです。
(2)そのほかの大学は?
一橋の場合、進学者は11人、同じく200人中の順位だと、9位、10位、13位、18位、21位、25位、38位、39位、50位、85位、88位、といった感じで、思ったより順位の幅が広いという印象。
進学先で一番人数が多いのは慶應義塾で30人ですね。その30人は成績優秀者が比較的多いですが、順位は幅広く
6位~192位までに散らばっています。150位以下(下位25%)からも5人が慶應義塾に進学しています。
200人中192位で慶應義塾に進学というのもすごいですね。
一方、早稲田は12人。合格人数だと早稲田70人、慶應が67人ですが、進学者だと慶応30人、早稲田12人となっています。
全部カウントしていませんが、ざっと数えた限りだと、
東大・京大・一橋・東工大、その他旧帝大、早慶、上智理科大、医学部、横国、外大に進学した人数で200人のうち半分以上の100人を超えるようです。
(3)じゃ下位順位の進学先ははどうなんだ?
200人中170~190位となると、下位順位なわけでいわゆる「深海魚」とも言われかねない順位ですが、早慶上智MARCH、横浜国大などの難関大学に進学されている方も少なからずいます。こんな感じです。
(4)やっぱり洗足はガチ
洗足学園はこういう出しにくい資料をねじ込んでくるあたりやっぱりガチだと思うんです。自信があるともいえるかもしれないです。
あと洗足学園は、中学受験で各受験ごとの辞退率というのも出しています。1回、2回、3回の試験で合格者の人数と、そのうち入学手続きを行った人数の割合ですね。蹴られた割合ですからあんまり出したくないデータだと思うんですがね。辞退率を出す学校は珍しいです。
洗足学園は教育・受験関係ではやっぱりかなり力を入れている学校だと思います。学校での成績へのプレッシャーは大きそうですが、より上位の大学を目指したいという方には魅力の一つだと思います。