中学受験の下書き

中学受験ブログ。勉強法、過去問、志望校対策、併願校戦略、受験データ分析、模試平均点予想などを行っています。誤字脱字が多めです。

過去問の取り組み方。いつから、どれだけ、どうやって。

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過去問についてはみんながこだわりを出している。
ブログも雑誌も説明会もみんな言うことが違う。塾ごとにいうことがちがっていたり。先生ごとにも違っていたり。

これは理由は簡単です。

それだけ『万人に共通する正答がない』ということです。まずこれを理解しましょう。

そして、そのいろんなことを言う人の意見を参考にしつつも、一番見なければいけないのは、我が子です。我が子の性格なり、成績なり状況です。

 

では、今回の記事は過去問の
いつはじめるか、どれだけやるかについてです。

 

1.過去問はどうしてやるの?

そもそもどうして過去問をやる必要があるのでしょうか?
・入試問題傾向、出題形式を知る
 国語でいえば記述の量、知識問題の出し方、文の長さ、選択式問題のくせ
 算数 出題分野、1行問題の数、計算や場合分けの煩雑さ
 →・その学校に必要な能力、自分が足りない分野を理解できる。

・時間配分を身につける
 国語 文章が長い、設問が多いなどによる時間が足りない
 算数 基礎問題の数、応用問題の数
 学校によっては時間が足りないとうことがあります。条件はみんな同じ、足りないのは時間ではなく、きびしい言い方になってしまいますが『時間が足りないことに対するトレーニング』だとかんがえるべきです。

・その時点での自分の実力、志望校までの距離感を測る。
 合格者平均に届いている、合格最低点に届いている、受験者平均に届いている
 いろんなことがわかります。
 10月ぐらいまでは合格最低点にいかなくてもかまわない、大事なのは距離感。
 →受験するかどうかの判断に使う

・モチベーションをあげる、勉強に変化をつける
 志望している学校だとモチベーションがあがります。いつもの演習だと勉強が単調になりがちです。 熱望している学校の過去問なら、テンションがあがってくる子供も現実的には多いものです。

 

2.いつからやるか、どうやるか?
周りの話からすると大手塾でもいろいろです。
サピックス   夏休みから
早稲アカ   9月上旬から
四谷大塚   9月上旬から
日能研   11月から

塾によっても、個人によっても考え方はいろいろですが、
塾に行っている場合、過去問の提出とかが必要な塾もありますので、まずは塾のやり方に従っておくのが原則かなと思います。

もうやってるならそれでよし、まだならそろそろやり始めましょう。

遅くから始める場合でも、ただ問題に対する覚悟、傾向をおおざっぱに掴むという意味では10月までにやり始めると、それ以降の勉強の心構えが変わるという意味で良い効果が得らると思います。

あと、早くやれば良い、遅いからダメという単純なものではないと思います。
どうして過去問を始めるタイミングはいろいろな考え方があるかというと、

・実力を蓄える前にやるか、実力を蓄えてからやるかという戦略面
・志望校の問題の質
・現時点の能力と合格レベルとの差
・子供の性格→自信なくすとかね
にもよるかなと思うからです。

 ウチの子は早稲アカに行っていましたが、9月の最初に過去問の保護者説明会がありその週から毎週1校分の過去問提出とかありました。9月10月は模擬試験も多いので過去問をやるのは時間的に大変でしたね。点数もひどいものでした。9月は受験者平均いく科目が1つあるかないかぐらいのレベル。

最初に点数は気にしなくてよいというのはその通りで、塾からも言われます。
ただ気にしなくてもいいと言われてもなかなかもいかないものです。
もう少しペースを落として良かったかなとも思います。

塾で提示されるスケジュールが重いという場合は塾に相談すればペースを遅くしてもらえるはずです。実際上位者成績者でもそういう子もいたようです。

進め方で気を付けたい点をいくつかあげます。

①NN、SSなどの学校別対策講座や模試に行っているか
 学校別対策に行っているなら傾向や時間配分についてはわかってきているはずです。
 少し遅らせる、第2希望、併願校の過去問からやるなどの柔軟性があってもいいです。

②12月1月にどれだけ時間が取れるのか
 10月11月は小学校の行事、模試が多く時間を確保するのは困難です。
 12月1月は子供により取れる時間が異なってきます。時間が確保できるのであれば、
 そこに突っ込むという方法もあります。

③受験を検討している学校数
 たとえば、少ない場合は首都圏の場合は3校ぐらいでしょうか。
 多いと、1月受験、午後受験を入れると8校とかにもなるかもしれません。
 数が多いとそれだけやる必要があります。

④優先度付け、受験結果によって受ける学校が異なってくる場合の対応
 受けるのが確定している学校から始めましょう、1月校、午後受験、2月4日5日の受験校はそれまでの合否によって受験校が変更する場合が多いのではないでしょうか。
 1月校に受かれば、午後受験はしないという例の場合は午後受験の過去問は優先度を下げ、1月校の結果が出てからでいいのでは。

⑤過去問の点数は気にしない
 9月とか、早くから始める場合は点数が思いのほか取れないと思います。合不合、SOでは合格可能性が80%あるが、 過去問をやってみると受験者平均いかないなどです。
 この場合は、学校の問題になれてない、思考系の初見の問題に弱いという課題があると思いますのでそれをクリアすることに力を注いでください。点数を見ると凹みますが、今課題が明らかになって良かったと思うぐらいでいいです。

 

最初に過去問をやる目的で大きく4つあげました。

・入試問題傾向、出題形式を知る

・時間配分を身につける

・その時点での自分の実力、志望校までの距離感を測る

・モチベーションをあげる、勉強に変化をつける

 それによってもいつやるかはかわります。

 

・入試問題傾向、出題形式を知る。その学校に必要な能力、自分が足りない分野を理解できる。
 →この点ではまず1,2回早めがいいです。9月10月までにはこんな感じか、わかるぐらいでOK。

 

・時間配分を身につける
 →これは11月以降でもかまいません。実力が上がってきてからでもOKです。
 ただ回数やっていると自然と身についてくるものではあります。

 

・その時点での自分の実力、志望校までの距離感を測る。受験するかどうかの判断に使う
 →ある程度間隔をあけると、距離感が縮まってくるのがわかります。
 苦手分野の対策をした後とか、毎月とか一定間隔をあけてやるのがいいです。
 受験するかの判断に使うのは慎重に。合格する子でも9月10月は点数が取れないのが当たり前なので。
 9月10月の点数で熱望校を過去問の点数だけで諦めるのはもったいないですし、モチベーションなどいろいろ悪影響がでるかもしれません。

 

・モチベーションをあげる、勉強に変化をつける
 子供によります。過去問をやるのが好きな子とそうでない子がいるので。
 ただ一般的なこととして、いつやっても、一定の効果があるように見えます。
 合格最低点との差を気にしすぎる子、引きずるタイプだと声掛けとか家が暗くならない配慮をしましょう。

 

3.過去問は何年分やるか?

 ある塾では全部で20年分という目安があったようです。なるほどなと。全部で20という枠をまず決めてそれを受ける学校ごとに振り分けという考え方は良いです。時間は有限なので。志望順位が低いものはいかにやらずにすませるかもポイントです。

 一つの例として、以下のものがあります。
 第一希望 10年分
 第二希望 5年分-6年分
 第三希望 3年分-4年分
 第四希望以下 1-2年分
 あくまでも目安です、お子さまに合わせてカスタマイズしていけばいいと思います。

 気を付けることとしては
 ・受ける学校なら、最低1年分はやっておくこと。
  逆にいうと1年分の過去問もやれない状態になるということは受験プランや受験校の数に問題があるといえる。

 ・社会は地理データがかわるのでそこまでさかのぼってやる必要はない。
  →よく言われることです。時事問題とかもそのときごとに違います。

 ・学校別対策講座を行っている学校は少な目にすることも検討
  10年分→7年分とかですね。過去問だけでなく、その学校対策に使う時間の総計としてバランスを取るべきです。

 ・抑え校は合格最低点をクリアした状態で気持ちよく本番を迎える。
  ×〇、××〇〇がいいです。〇〇×、とか最後が×で本番を迎えるのは避けたい。
  〇〇×、になったら、もう1年やりますね、私なら。

 最低ラインとしては
 第1希望 5年
 第2希望 3年
 第3希望 2年
 で合計10年分ぐらいだと思います。

 

今回はここまで。いつから、どれだけやるかという話でした。

過去問については塾ごと先生ごとにもいろいろな考え方がありますので、
塾の先生にも相談してみるとよいと思います。その通りにやるかどうかは別にしても。

過去問については復習方法ややり方などいろいろありますので、別の記事にしようと思います。

 
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