1月は通学圏内でなく入学意思もないが受験するケースがあります、というより結構多いです。受験の経験値を高め、合格で自信を得る。お試しとか、言われることもあります。これに合格した場合についての記事を先日書きました。こちら。
合格者がいるということは残念ながら不合格者になった人もいます。
残念、つまり不合格だった場合について書きたいと思います。
偏差値、実力面で十分だったのに、不合格となった場合、つまり「よもやの不合格」は、当然のことながらあまりよろしくないです。
この場合、子供より親のほうが動揺が大きいことが多い、といえます。
この対処法、対策法は2つあります。
・マインド、つまり気持ちの立て直し
・今後の学習の加速
不合格はつらい、ただし、よく考えてみてみましょう。ほぼ全員にとって埼玉の最初の試験はそれで何かが決まってしまう試験ではないはずです。
「より大事な次」がある試験なのです。
何がいいたいかというと、ここでの不合格はさしたる不利にはなりません。
時間もチャンスも残っている状態なのです。人によってはまだ勝負すら始まっていないと言うでしょう、実際1月校を受験しない人も結構います。
ここでネガティブマインドの人とポジティブマインドの人の思考を比較します。
・ネガティブマインドの人
1月校で不合格
→偏差値で余裕があるのに落ちた
→過去問の点数も取れていたのに
→志望校は落ちたところより偏差値上だし
→もうどこにも通る気がしない
→どうしよう
→志望校を偏差値の低いところに下げる??(←これは致命的な悪手)
・ポジティブマインドの人
1月校不合格
あれ、落ちた、さすがに凹むかなぁ
→ダメだったところはなんだろうな
→メンタル?学力?単なる出た問題との相性?
→ま3週間あるし、できるだけやろう!
→この失敗、2月だったら試験連続するから即死じゃねぇの?立て直せないじゃん
→本番の3週間前にダメ出しされただけ、むしろラッキーじゃねぇの?
この差はとても大きいです。
不合格の瞬間は目の前が真っ暗になります。
ここでの考え方が大事です。
実は1月校不合格と、2月校で合格か不合格かは学力的には何も関係ありません。
1月校で不合格になった瞬間、学力が下がったような錯覚が生じます。
もちろん1月校の受験前後で学力は変わってはいません。
まとめると以下の2つです。
・「より大事な次」の試験がこの先、いくつも残っているということ。
・不合格により、直接的に学力が下がるわけではないということ。
こう考えると、影響はほとんどないように思えてきませんか?
ただ学力は変わっていませんが、やはりメンタル的にはキツイ状況であることにはかわりはありません。
そこで、別の例も考えます。
受験者数が多かった栄東A日程は今年の合格者3913人でした、定員は140人です。
これは合格者の3.6%が入学する、つまり合格者の96.4%の人は入学しないということです。仮に合格者したとしてもその96.4%の人にとっては、合格でも不合格でも進学先という面では何もかわらないということです。
あれ?こういう説明すると、この合格、不合格の結果ってますます意味がない気がしてきませんか?
ま、いろいろないわけではないですが、まずはネガティブ→ニュートラルに考えられることが大切です。そこからポジティブになるとなおいい。
まだやることがあります。
(1)メンタルを立て直す
(2)今後の学習を加速させる
(1)メンタルを立て直す
家族がやれることとしては、家の中を明るくすることが大切です。
スポーツでミスした後、エラーした後ほど声を出していくこと、声を掛け合うことが大切です。「ドンマイ、ドンマイ」というアレです。
アンラッキーが最初で良かった!ぐらいのポジティブ思考のほうがこの先上手くいきます。
親のほうが凹みがちになりますので、気を付けてください。ここで子供の足を引っ張ってはいけません。動揺を子供の前で見せてはいけないのです。
そして圧倒的早くメンタルを立て直すならば、別の学校、もしくは同じ学校をもう一度受験することです。ただ合格可能性が高くない場合には、再度不合格もありうると思うので、各自慎重に考えてもいいと思います。塾の先生に相談とかですかね。
(2)今後の学習を加速させる
不合格はキツイですが、それでも受験勉強は続いていきます。2月本命ならまだまだ時間はあります。2月上旬まで3週間あれば偏差値4-5程度上げることだって可能です。
だれでも簡単に学力が上がる方法とはいきませんが、学力を短時間に上げるヒントを書いておきます。
1.やることやらないことをはっきりさせる。
本当に必要なことから順にやってください、時間の使い方を書き出してみてください。案外ムダなことはないでしょうか?
たとえば1月の所属校の通常授業、本当に役に立ってますかね?1月の時間の使い方をよく考えてください。
2.演習→復習→定着→演習→復習→定着のサイクルをまわす。
わざわざ書くまでもないことですが、学力を上げるということは、1問でも多く正解するということです。
昨日までできなかった問題を今日できるようにする、そしてそれを定着させる、そしてそれを1問でもできる限り増やす。これです。
3.時間は有限、ではどの問題に取り組むか?
・本来なら今の学力で正解できるはずだったのに、間違ってしまった問題。
→できる問題にするのが比較的簡単。解きなおしたら案外簡単にできた問題とかあるんじゃないですかね?それをまずやっつけます。
・模試などで正答率が高いにもかかわらず、間違ってしまった問題。
→これも自分が正答できる問題にするのが比較的簡単。
・既視感のある問題。
→なんかこの問題良く見るなという問題、似た問題解いたことあるなぁと思ったら典型問題。それは取り組まなけ ればいけない問題です。
他にもありますが、まずこれらをやってください。定着したかを確認することも大切です。定着したか確認すること。確認のタイミングは、問題の解き方を忘れる・解けなくなる直前です。
ある程度サイクルがまわせたと思ったら、初見の問題をやってみてください。過去問とか、平均点とか正答率がわかるものがいいです。
ちょっとした手応えがあると思いますよ。
さいごに
どうでしょう、この記事を読む前と後でなんか気持ちが少し変わったとかありますかね。もしそれが少しでもあるなら、もうすでにマインドが変わり始めているということです。
状況は何もかわっていないのに、ちょっとしたことから、マインドがかわることがあります。「誰かに相談したら気がラクになった」、「何気なく読んだ本に元気をもらえた」、よくあることです。別の言葉では「気のもちよう」とかいいますね。
中学受験ではそんな気持ちの部分が大きく、受験の流れや結果を大きく左右します。
この記事が何かのヒントになっていると嬉しいです。
まだまだこれからです。応援しています。