中学受験の下書き

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【早稲アカ/大手塾】夏期合宿行く?行かないか?メリットとデメリットをもう一度考える。

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早稲アカの夏といえば夏期合宿です。早稲アカに限らず合宿を行う塾は多いです。行かなきゃダメ、行くと良いのでしょうか?

==目次
①早稲アカの夏期合宿
②5年でも結構行く、6年だと大半が行く、という事実
③メリットデメリット
④実力がつくか?
⑤モチベーションが上がる。やる気がでる。
⑥でさ、結局行った方がいいの?

==目次ここまで

①早稲アカの夏期合宿
早稲アカのWebを見ると、以下のことが書いてあります。
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 「忘れられない感動!この夏、君は変わる!」
勉強に集中できる、日常とは違う環境。自分と同じレベルの中での真剣勝負。保護者様のもとを離れての集団生活。早稲田アカデミーの夏期合宿にはお子様を大きく成長させるきっかけがあります。やる気を引き出し、成績を向上させるノウハウが凝縮された夏期合宿にぜひご参加ください。
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 だそうです、期待してもいいんでしょうか。

早稲アカの看板メニューの一つの合宿です、ハチマキしめてエイエイオーと講師が叫んでる動画でおなじみ。芦田愛菜ちゃんが中学受験のときに参加していた、ということでも有名になりました。

2019年は以下の通り、
8/3(土)~8/7(水)【4泊5日】 実施会場:志賀高原または
8/4(日)~8/8(木)【4泊5日】 実施会場:苗場

【早期割引】89,000円(一般生:92,000円)
【正規】92,000円(一般生:95,000円)
結構なお値段ですね。

5日間で35時間程度の勉強、
クラスは四谷大塚のクラス分けテストの結果によって分けらます。

最終日にはキャンプファイアーやイベントがあります。

②5年でも結構な人数が参加、6年だと大半が参加するという事実

実際、参加する人が多いです。この状況なら、気が弱い人、不安な人、お金が出せる人は申し込む人が多いと思います。行かなかったら子供が乗り遅れるのではないかという不安もあります。申し込み時期だと、講師からそれなりの申し込みの圧があるのも事実。また子供も基本的に行きたがります

③メリットとデメリット

<メリット>
・夏のだらける時期に長時間の勉強をさせてくれる
・同レベルの仲間との交流、WinJR(成績上位者)で名前がのっている他校舎のライバルとの交流?競い合い?
→合宿で一緒になって、そのあと学校別講座NNでの再会とかはよくある話。
・受験に対するモチベーションアップ、みんなで頑張るという意識。→刺激を受けて帰ってくること多し。
・1日に長時間勉強するという体力づくり的な側面も期待できる。
・全体的にいい思い出ができる、本人は満足して帰ってくる可能性が高い。→まぁ大事。
・日頃、親が勉強を見ている場合は、合宿の期間親が休める。
・親元を離れ、自立の意識が芽生える。
・成績ごとにホテルが変わる、上位者はプレミアム感を持つ。
・早稲アカは小規模校舎が多く、上位層も所属校舎内では人数が限られ同じ顔触れ、合宿に行くと初対面のつわものに囲まれる、武者修行的な効果。

<デメリット>
・高額、ざっくり4泊5日 9万円、3泊4日 7万円→高額かどうかは人による。
・日頃の授業より人数が多い。カリキュラムは最大公約数的なもの。
→弱点補強など個人に特化したものではない。復習も十分にはできないまま進んでしまう。
・やる気満々で帰宅するが長続きしない。
・授業は専用テキストでテスト形式の演習。学力向上は不透明。
・出発日と帰着日は移動の関係で勉強時間が少なく、総勉強時間は
 5日35時間と実は特別多くはない。
・合宿から帰ってきたあと、通常の勉強のペースに戻せない人もいる。
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④実力がつくか?
これに参加したから、実力がグンとつく、ことはない。
志望校の合格不合格には直接には関係しないとというのが一般的な理解です。
 
非日常感、思い出作りとか、意識付けとしてのそれ以外の効果はある。そもそも家で勉強しないで遊んでいるぐらいなら勉強するだけマシです。

⑤モチベーションが上がる。やる気がでる。
→これは参加した人の感想としてよくりあます。
ただ上がったモチベーションは数日で下がる。ともよく言われます。

これ、何かに似ているなと思ったのだが、成田決意です。海外で思うように英語がしゃべれず、悔しい思いをし、帰国した時に「今度こそは英語をやろう」と決意する、“成田決意”です。この言葉には、「その時だけ決意するけど、勉強が続けられる人は少ない、というニュアンスを含んでいます。

ただ一般的に長期間モチベーションが続くという施策、特効薬はなかなかないと思います。
 
合宿も一時的にモチベーションは上がりますが、それが続くケースは稀と考えたほうがよさそうです。

⑥でさ、結局行った方がいいの?行かなくていいの?

以下、当然といえば、当然の話をします。
合宿に行くべきかどうかは、行かなかったときに、合宿に行った以上の成果があげられるかによります。

ちゃんと親なり外注の家庭教師なりがついて、苦手科目の強化なり、全体的な底上げなりを計画的にやれるなら、そちらのほうが効果があります。大事なことは勉強の管理を子供ではなく、大人がやるということです。

親が教えられればよりいいですが、必ずしも教えることだけが重要ではありません。勉強の進み方を管理することが大事です。
 
それができれば合宿に行く必要はないと思います。
 
 6年の場合は夏以降、学校説明、模試、過去問と弱点を補強する時間があまり取れないです。5日間でも弱点補強で集中的にやることで、それなりに効果が出ます。

 もう一度書きますが、合宿に行かないのであれば、合宿以上の効果があげられるようにしてください。

 もし行かなかった場合に勉強ができるかわからない、大人が子供を見てあげられる状況ではないなら、合宿に行かせてもいいと思います。

受験勉強の中でもいい思い出作りになりますし、本人もなんだかんだで楽しいと思います。もし、夏休み中にご家庭のイベントがない場合などもその代わりとして、合宿というのもありといえばありです。