中学受験の下書き

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親が気づかぬうちに陥る教育虐待が社会問題化しつつある

今日は珍しくコラム風の記事を。
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中学受験は親の受験、中学受験は親が9割、子供の成績は親の腕次第などと言われる。しかし、教育熱心を通り越して教育虐待となっている場合もある。教育虐待は、あなたのためという大義名分のもと親が子供に過度なしつけを行うことらしい。暴力であったり子供を精神的に追い詰めたりといろいろなケースがある。
本人が考える正義を振りかざしているだけ始末が悪い。

子供を守るのは親の役目だが、親が虐待してしまうと歯止めがきかずエスカレートしてしまう。名古屋で中学受験生を父親が刺殺するという最悪な事件が起き今月判決が出る見込みだ。
殺人にまで発展しなくても子供を追い詰めてしまい立ち直れなくなるケースはある。子供のための受験のはずが子供を精神的に潰してしまうのは本末転倒だ。

教育熱心な親は教育虐待になっていないか今一度自問自したほうがよかろう。

教育虐待についてはおおたとしまささんが記事を出されているので興味のある方はもちろん、中学受験生の親は見ておいたほうがいいと思う。

スポーツでも勉強でも、結果を出すには適切な負荷をかけていく必要がある。なんの負荷もなく成果は出ない。その負荷のかけ方はさまざまだが、中学受験の場合、子供への声のかけや大まかな受験プランは親中心でやっていくことになる。

時には、なにがしかの理由があって叱責することもあるだろう。かならずしも悪いことではない。

自分の状態が虐待に当たるかどうかは、自分以外の誰かに相談してみるのがいいだろう。まずは貴方が父親なら母親、母親なら父親。このときばかりはさほど教育熱心でないほうが貴方や子供を客観的に見えていると思う。

他には、塾の先生でも、身内でもいいだろう。できるだけ本音を言ってくれそうな人が望ましい。

最近は教育する側のためのコーチングに関する書籍も多数出ている。
子供のためと始めた受験が、子供を追い詰めすぎることになるのは本末転倒だ。
あらためてになるが中学受験における親の役割は重要だ。

・中学受験をやるか、どのようなプランで進めるかを決めるときのメインは親
・子供の状態、追い詰められているか、負荷を許容できているかを一番把握できるのは親
・受験や子供の教育における最大の権限をもっているのは親

長々と書いてしまったが、結局のところ1周回って、中学受験は親の受験であり、中学受験は親が9割なのかなぁとは思う。