中学受験の下書き

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【MARCH付属・早慶付属】大学付属校はお得なのか、同じレベルの進学校の実際の進学先を調べたら、こんな結果だった!【洗足/鷗友/吉祥女子】

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MARCH付属、早慶付属校の学校に入れる実力があるなら、進学校
に行けば、もっといい大学に入れるはず。
ということが掲示板やSNS、ブログで書かれています。
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これは昨日の記事の1部ですが華麗?スルーいたしました。いろいろ長くなりそうだったので…今日はこれを深掘りし、回収いたします。
 
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昨日の記事、こちらをどうぞ。
【付属校vs進学校】大学付属校を考えるときに『我が子を客観的にみて』確認する4つのポイント
 
MARCH付属、早慶付属校の学校に入れる実力があるなら、進学校
に行けば、もっといい大学に入れるはず。』ですが、
今日は、女子の上位校でこれが正しいのかを確認します。
女子は浪人の割合が少ないので比較に適しています。男子の進学校だと浪人率は3割~5割ぐらいです。学校側も浪人やむなしの空気感があります。
 
浪人するとより上位の大学に入ると思うので。もっと大学進学実績がよくなると思います。
あと1点、MARCHに学習院を入れてます、GMARCHというらしいですが。
偏差値は四谷大塚の2019年入試の結果偏差値を使いました。
 
(1)女子の付属校、進学校を比較する
四谷偏差値 60前半には、進学校、付属校が並びます。
 
<早慶付属>の偏差値
 
早稲田実業 69
慶応中等部 70
 
お高い!女子学院、豊島岡と同じぐらいですよ、雙葉より上です。大学は早慶で決まりますが、ちょっともったいないと言い出す人の気持ちもわかります。
 
<MARCH+学習院>の偏差値、一部学校は割愛。
 
偏差値は一番最初の受験日の偏差値です。明明、青山は 2/2後は2/1かな。
 
この中で比較的上位の
明治大学付属明治 63
青山学院     65
立教女学院     61
 
この中で比較的下位
学習院女子       57
中央大学付属     56
法政大学        56
 
まとめると、MARCH上位は60前半。MARCH下位は50台後半
 
<進学校> 2/1の偏差値
 
洗足学園  63
吉祥女子  61
鷗友学園  60
 
 
ざっくり、進学校の洗足、吉祥女子、鷗友と
MARCH付属で上位の青山、明大明治、立教が同じぐらいの偏差値です。
これ大事
 
洗足、吉祥女子、鷗友は人気の学校で、比較検討している人が多い学校です。
女子の志願者数ランキングに2校入っています。女子校の志願者数で、吉祥女子が3位、洗足学園が9位です。

 

ところで、進学校の洗足学園、吉祥女子、鷗友学園の大学進学実績ですが、
よく言われるのは以下のことです。
これ一部、学校説明会でも言っている学校もあるに思います。。。
 
・大学合格先、進学先のボリュームゾーン(最も人数が多いところ)は早慶
 上から、国公立、私立医学部、早慶で、だいたい学年の半分ぐらいの人数。
 →つまり、半分以上の成績を確保してれば早慶に入れる可能性がある。
・上智、理科大、ICUまで入れると半分超える。
・学習院+MARCHまで入れると7~8割
 
という話です。
 
こういう話を聞くと、進学校のほうがよいように見えませんか、なんとか
学校内で平均点をキープできれば、(学部はそれぞれでしょうが)早慶に入る可能性がかなりある。下位2割、3割に入らなければ、MARCH以上の大学には進めそう。
 
上位は難しいかもしれませんが平均ならなんとかと考えてしまいそうです。
さらに8割が現役で大学に行く。現役で行くのは上位とは限りませんが。
 
果たして、本当でしょうか?
 
進学校で取り上げた、洗足学園、吉祥女子、鷗友学園の大学合格実績を見ると、
洗足学園が一番進学実績が良く、続いて鷗友、そして吉祥女子という感じでした。
 
その中で、吉祥女子は、合格実績だけでなく、実際に進学した人のデータがありましたので、進学実績ベースで考えたいと思います。
 
何度も言いますが、合格数ではなく、実際に進学した人の人数です。
 
2019年の現役進学実績は80%、浪人が20%いますが進学先は現役とほぼ同じと思われます。
 
・2019年現役進学者202人
 
・2019年現役進学先は学校HPより以下
20名…慶應義塾 19名…早稲田 10名…立教 9名…上智・東京理科・多摩美術 8名…明治 
5名…東京農工・中央・東京女子・日本女子 4名…一橋・法政・学習院・北里 
3名…お茶の水女子・東京外語・千葉・東京学芸・首都大東京・国際基督教・芝浦工業・東京農業・東洋・日本・武蔵野美術 
2名…北海道・筑波・横浜国立・杏林・工学院・順天堂・専修・津田塾・帝京・東京慈恵会医科・星薬科・明治学院・明治薬科・立命館 
1名…弘前・岩手・広島・国際教養・青山学院・
共立女子・国立音楽・昭和・東海・東京女子医・國學院・東京工科・同志社・桐朋学園・東邦・聖マリアンナ医科など
 
現役進学者が202人中、
国公立が34人。
早慶進学で39人。
私立の医学部がだいたい推定13人ぐらい。私立医学部は北里、順天堂、杏林、〇〇医科+αとしました。
 
・国公立、早慶、私立医学部 86名
===ここまでで86人、43%
・ICU、上智、東京理科 21人
===ここまでで107人、53%
・学習院、明治、青山、立教、中央、法政 32人
===ここまでで139人、69%
 
吉祥女子は、多摩美大、武蔵野美大、国立音大など芸術系に進む方が10-20人程度いるようなので、一般的に言われている『国公立、早慶、医学部で半分。MARCHまで入れると7,8割』はおむね合っているように思われます。
 
これはあくまで大学進学実績の話です。付属校、進学校には校風も含めてメリットデメリットがあり、それぞれのご家庭、お子様によっても違います。また大学入試も2020年からの変更がされ、状況は変わってきています。総合的に見て判断してほしい所です。
 
あと1点、最後に大事なことを言います。
 
中学受験の時は神頼みで『合格最低点を取ってくれれば、と半泣きで祈っていた
親も子供も、いざ合格し入学するときには、『ふつうにやってれば平均ぐらいは取れるだろうという思考回路になってしまいます。入学した瞬間、真ん中ぐらいはにはなれるだろうと思うんですよね。
 
開成に入ったんだから、東大も入れそうじゃない。。。という人っていませんか?
そんなことないんです、開成から現役で東大に入れるのは3分の1しかいません。
それでも十分すごいですが。
 
平均で早慶はデータ上正しいかもしれませんが、その平均点を取るのにみんな努力してるんです、結構きついですよ、一応念のため。
 
では。
 

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