塾にもよりますが、早稲アカとか合宿申し込む人がとても多いです。
実は合宿で学力がつくというのはそれほど期待できません。なぜなら新規テキストの演習、解説の繰り返しで、復習・定着させる時間がないからです。また合宿中は新規の先生から大人数で習うことになりますので、きめの細かさという点でも疑問が残ります。夏、頑張るという精神力はつくのかもしれないですが。
それでも家で遊んでいるよりは明らかに良いですし、行くと思い出になります。他校舎のライバル達にも会えたりしますし。夏は旅行もいけないので参加することにもメリットはあります。あと合宿自体に対する満足度というのは高いんです。やった気になる、モチベーションが(一時的に)上がるというのはありますし、まず楽しいと思います。
合宿で朝から晩まで勉強、ハチマキまいてエイエイオーと叫んでいるという話を聞くと、合宿に行かない人は気後れするかもしれませんが、実は、復習に当てるほうが実力がつきますし、圧倒的に効率的です。
ちなみに早稲アカの夏期合宿は5日間で勉強時間は35時間程度です、1日当たりの勉強時間は実は夏期講習と変わりません。最初と最後の日は移動で勉強時間が少ないですし、帰宅直後も通常勉強への移行もすぐにはできず、助走が必要な人が多いです。
そして、早稲アカの夏期合宿4泊5日で9万2000円です。結構なお値段ですね。
そんなお金もなしし、思い出作りとか言ってる場合じゃない、成績あげたいんじゃ~という人はどうすればいいでしょうか。
今回は合宿に行かない人の学力向上講座です。
戦略は今までの復習が基本です、秋以降にそなえて志望校より偏差値の低い時間単な過去問をやってみるというのもありです。秋以降塾から指示があり順次やっていくことになりますので志望校の過去問はやらない方がいいと思います。過去問については別に書きたいと思います。
今までの復習をやる
やる内容は、これまでの復習です。間違った問題を中心にガシガシやりましょう。
・1学期の通常授業で間違った問題の復習
・1学期に受けた模試で間違った問題の復習
・日ごろ時間がなくてできていないもの
算数をやるなら間違った問題を50~100問ぐらい集めてください。難しすぎる問題、正答率が低い問題は無視してやらなくてもいいです。自分のレベルに合った問題をひたらすら解きなおし→復習の繰り返しです。1度間違った問題なので2回目のはずですが、やっぱり間違うと思います。できる問題を少しずつ増やしていくのがいいと思います。ほとんど〇になったら終了でいいと思います。
やってみると結構大変な作業だと思いますが、偏差値2~4ぐらいは上がると思って取り組んでください。
社会は今年の統計データが夏にはそろっているので統計情報の暗記とかでもいいです。苦手なもの、課題があるものを中心に集中的にやりましょう。
国語の漢字などの知識まとめ、理科のいつも見る問題でできていないところがあればやる、星座とか、中和とか溶解度とか。
基本的なスタンスは算数と同じできなかった問題をできるようにする、それだけです。社会、理科は関連知識も同時に習得していきましょう。
暗記系の勉強は短い時間で区切りながらやってもいいです。算数や国語の読解はまとまった時間1~2時間単位でやりましょう。
大事なことは進捗と答え合わせは親がやることです。子供がやったらそれを親が確認することです。1日にやる分量、科目ごとに使う時間はできるだけ親が管理してください。働いている場合にはそんなに見られないと思うかもしれませんが、ここは我慢のしどころです。
夏一人で家で勉強するのは至難の業です。大人でも難しいです。親もできる限り一緒に進めましょう。教えられなくてもいいので進み方の管理をしてください。
先ほども書きましたが、中学受験の勉強は単純化して考えると、できなかった問題をできる問題に変えていくだけです。オセロをひっくり返していくみたいなイメージ。そのためにはできなかった問題を確実に集めること。そしてそれを復習すること、それだけです。
家でやると誘惑が多くがダメそうなら、図書館や勉強ができるカフェに出かけてもいいです。とにかく集中できるところでやってください。
またできなかった問題は後でどの問題ができていないかを明確化するために印をつけるなりシールを貼るなりしておきましょう。ノートに解いてノートで丸付けだけをしている人を見ますが、後で復習しようとすると面倒なはずです。ノートの間違った問題を見つけて、そこから問題集に戻らなくてはいけないので。
復習しようと考えている人は、問題側に印をつけておくはずですので。
子供は特にですが、復習をやろうとしません。新規のテキストばかりをやりたがります。塾の宿題もテキストの消化しきれなかった部分なので新規の問題です。それはそれで意味がありますが、復習のほうが1度自分がやった問題かつ間違った問題ということで、取り組みやすく効果が上がりやすいということを認識してほしいです。
復習してもまた間違いますが、気にしなくていいです。ほとんどの子供がそうなので、もう一度タイミングをみて復習しましょう。
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