中学受験の下書き

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付属校を考える時【わが子を客観的にみて】確認する4つのポイント【付属校vs進学校】

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近年付属校が人気です。大学入試の改革や首都圏の私立大学定員厳格化、コロナ化による安全志向さまざまな理由があるかと思います。今回は中学受験で付属校か進学校かを考えるときのポイントについて考えます。

付属校を考える時『わが子を客観的にみて』確認するポイント

今日は珍しく割と長い記事なのでささっといきます。

付属校のメリット・デメリットを考える

メリット

・内部進学で大学にま上がれる、その割合は学校による
・友達と大学までは一緒になる可能性が高く、一生の友達となりそう。
・受験が基本的にないため勉強だけにとらわれず、好きなことに打ち込める
・全体的に楽しくすごせそう

デメリット

・内部進学から漏れると、大学受験は進学校よりはるかに大変
・進路変更等で希望の学部がない、希望の学部に進学できない可能性がある。
・基本的に同じ集団のまま大学まで行くので外部からの刺激はが少ない
・全体的に勉強がおろそかになりそう、留年もあるみたい。

みたいな感じでしょうか、いつもは少し掘り下げて考えるのですが、今日はさらっとスルーして次に行きます(笑)

 

付属校の話になると掲示板やSNSでよく言われること

付属校については以下のようなことが言われます、みなさんも聞いたことがあると思いますが、どうなんでしょうか?

 
・MARCH、早慶の付属校に行くのなら同じレベルの進学校に行けばそれ以上の大学に入れるはず。
・付属校でも進学校でも勉強は必要、付属校に入っても安心できない、それなら進学校でいいのでは。
・付属校から内部進学した人は、外部から大学受験を経て入学した人より学力的に劣ると言われる?
・12歳で大学まで決まってしまうのってどうなの?
 

さすがにいつも議論されている内容だけあって、どれもなるほどなぁと思うことです。これも近日中に掘り下げましょう。今回はこれもスルーします。

 
で、前置きがずいぶん長くなりましたが、今日はお話する本題は・・・
 

付属校・進学校を考えるとき【わが子を客観的にみて】考える4つのポイント

付属校、進学校にどのような特徴があってどう違うかというのはSNSや雑誌を見れば書いてあります。

しかしあなたのお子さんがどうなのか?お子さんに合っているか?は、あなたがお子さんを見るよりほか有りません。世間の風潮や親の考え方は別にして「お子さんを見て考える」ということが大事ではないかと思うのです。

ここでは以下の4点について考えます。

①「この子は中学に入って、また高校にあがってちゃんと勉強するのだろうか?」
②「この子の学力的ピークはこの先どこだろうか?先伸びタイプ?後伸びタイプ?」
③「この子はこの先、医者(や歯学部薬学部への進路)を希望しないだろうか?」
④「そもそも、この子は文系に進むのだろうか、理系に進むのだろうか?」
 

①『この子は中学に入って、また高校に上がってちゃんと勉強するのだろうか?』

 
中学受験時は12歳、生意気になってきたとはいえまだ親の言うことを聞く年齢です、親が子供を勉強させることもある程度できると思いますが、これが、中学生、高校生になると、子供は親の言うことを聞かなくなります。
今、中学受験の勉強を子供が自主的にやっているというならさほど心配はいらないかもしれません。中高生で自分で勉強をやるのが難しなら付属という可能性を考えてみてもいいかもしれません。付属だからといって勉強がゼロでいいわけではありませんが、大学入試のストレスという点では大幅に軽減できると思います。
お子さんは継続して、自主的に勉強を続けられるでしょうか。
 

②『この子の学力的ピークは?先伸びタイプか?後伸びタイプか?』

 
①にも絡む話ですが、中学受験が終わって、中学生、高校生となっていくとお子さんの成績はどうなるでしょうか。中学受験がピークですかね、それともまだ伸びそうですかね?
特に男子の場合は中学受験のときに精神的な成長が追いついておらず、中高になって成績が伸びる子が多くいます。一方深海魚となってしまうケースも男子のほうが多いようです。
勉強内容も中学以降は英語が入ったり、算数が数学になったり、各分野の勉強も専門的になります。お子さんは今後伸びそうでしょうか?
中学・高校で伸びそうなら進学校を積極的に考えてもいいかもしれません。

③『この子はは医学部に行きたいと言いだしはしないだろうか?』 

今は全く興味がなくてもこの先わかりません。付属校は、医学系の学部(獣医学部、薬学部、歯学部など)はそれほど多くはないです。
医者になりたいと子供が言い出すと、内部進学先にない場合は、外部受験が必要になり、いろいろと見込みが違ってくると思います。そして実際、付属校から医学部に行くために外部受験するという話はよくききます。
ちなみに慶応の医学部は内部進学でも外部進学と同じぐらい難しいです。
12歳→18歳、6年間で大人の考えはほとんど変わりませんが、子供は大きく変わりますよ。

 

④『そもそもこの子は文系に進むのだろうか、理系に進むのだろうか。』

付属校を持つ大学は基本的には文系学部が多いです。内部進学で大学に進学する場合、理系だと選べる学部が少ない、場合によってはないということもよくあります。
特に理系に進む可能性が高い場合はより注意する必要があります。
総合大学で学部の数が多いGMARCHの大学でも純粋な理系の学部が少ない大学が大半です。(文科系学部でも理科系よりの勉強をするところはあるかとは思いますが)
立教、学習院には理系としての学部は理学部のみ、中央、青山学院は理工学部のみしかないと思います。
またGMARCHの各大学の花形学部とよばれる学部も文科系が多いと思います。
 
学部といえば、文系は「大学学部」と「就職先、職種」にそれほど相関はないのですが、理系は入った学部や学科によって大きく変わります。つまり大学の学部が、将来の職種に影響する可能性が(文系よりはかなり)高いです。
 
医者、薬剤師、歯科医とかはその学部に入らないとまずなれませんしね。
理系の場合、付属に入ったが興味のある学部がなかったということにもなりかねません。
 
お子さんを客観的に観察してみてください、付属校・進学校のどちらに合いそうですかね、合うならどこの付属がよさそうですかね。
将来のことも考えた上で考えてみてください。

 

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