中学受験の下書き

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2021年誕生する「広尾学園小石川中学校・高校」。校名が「都立小石川」に似ている。「あやかりたい」気持ちが出すぎている事情

<2021/06/21>入試日程がオープンに、を追加

「創立から100年。小石川の地に新たな広尾学園が誕生します」

村田女子高校が2021年度より校名を「広尾学園小石川中学校・高等学校」に変更になります。また、これに伴い、共学化、中学校の募集を再開も行います。

 2018年から広尾学園中学校、高校と教育連携を実施しており、その教育システムを導入し名前も「広尾学園」の冠がつくことになりました。

 以前、2021年の中学入試の変更点としても記事にしました。

この広尾学園小石川の名前について深掘りします。

似ているのは名前だけでない、校舎は隣りあわせ!

村田女子校、都立小石川

これは今日気が付いたのですが、校舎が隣りあわせなんだったんですね。まぎらわしい校名というのはよくありますが、隣というのはちょっとどうなんだろう、と思ってしましますね。これには正直びっくりした。校舎とか普通に見える距離ですね。これはいろいろ波紋を呼びそうです。

かつて「村田学園小石川女子中学校」があった

今回主人公となる、村田女子高校。この学校は生徒集めに苦労していた、そしていまも苦労している現状があります。かつて2008年に定員割れしていた村田女子高校は、定員確保の一環として、中学校を併設することを決定。この併設中学を「村田学園小石川女子中学校」と命名。この微妙な名前に、都立小石川が「名前が生徒や受験生に混乱を与えるおそれがある」として、抗議したという経緯があります。村田学園側は「校名の小石川は地名に由来するもので問題はない」と反論。結局、2013年に校名を「村田女子中学校」に改名するも、2016年に中学校の募集を停止した経緯があります。

<「小石川中」論争>元祖・都立、隣に私立開校で抗議」

中学受験に詳しい森上教育研究所の森上展安社長は「私立側が名門・都立小石川のイメージを利用したのだろう。経営に苦しむ私立側にとって苦肉の策だろうが、都立側もおとなの対応をしても良かったのでは」と話している。

当時もいろいろ論争があったようです。なんかタイヘンですね。経営難からの苦肉の策というとそういうものかなぁと思えます。

村田学園にとっては2度目の小石川チャレンジ

今回「広尾学園小石川」は村田学園にとっては2度目のそして悲願?の「小石川チャレンジ」です。今の時代、学校に生徒を集めるのは大変なことです、使えるものはなんでも使うをいうところでしょう。

 

たかが名前、されど名前。人気化するの?

では、「広尾学園小石川」ですが、校名変更後、人気化するでしょうか?

受験生は集まる可能性が高い、人気化していく可能性があるのではないでしょうか?

「共学化」「難関大進学の本科コース、インターナショナルコース」の新設、と広尾学園、三田国際などと似た教育方針です。あと立地がいい。複数路線を使え、駅近でもある。敷地面積が狭いのが気になりますが、渋渋も狭いですしね。これらの条件を考えると、名前のプラスイメージも合わさって、受験生は集まりそうです、人気が出る可能性もあり、同じようなポジションの三田国際、かえつ有明よりに追いつく可能性もあります。あと、学校説明会のプレゼンの上手さとかそこら辺でも人気の伸びは変わってきそうです。学校名に関しては最初はまぎらわしいという印象を持たれますが、実績が伴って人気化すると、ネガティブな声は減ってくると思います。

高輪ゲートウェイ駅ですら、少し馴染んできてますからね。

正式名称では?

「都立小石川」→「東京都立小石川中等教育学校」

「広尾学園小石川」→「広尾学園小石川中学校・高等学校」

つまり単に「小石川中学校」、「小石川高校」といった場合、「広尾学園小石川」を指すという人が現れそうです。

武蔵と都立武蔵は揉めなかったのか?

ワタシも最初よくわかりませんでしたが、慣れると別にいいかな。私立の武蔵は練馬区、都立武蔵は武蔵野市ですね。場所は少し違うので問題ないと考えたのでしょう。あと私立武蔵のほうが古いですね。都立武蔵は、都立武蔵女子高等学校が共学化したタイミングで都立武蔵高校になっているので、他の校名を付けにくかったのかもしれません。どちらも名門校で紛らわしいのは事実ですが、学校名を変えろという話にはこれからもなりそうにはないですね。

広尾学園小石川?村田学園なのに?

 運営母体は村田学園なのに、名前が広尾学園というのもヘンな感じですね。学校経営の立て直しのため、こちらも苦肉の策ですね。「村田学園の広尾学園小石川」とか言うのかな?

紛らわしい学校はほかにもある

国分寺の私立明星中学校と吉祥寺の私立明星学園中学校も紛らわしいです。これ間違われることがかなり多いですね。

新宿区の成城高校と、成城学園前の成城学園とかも。

 

女子高、女子中は生徒集めに苦労する

女子高、女子中は数が多く、人気も若干低下傾向になります。定員割れする学校もあります。一部の人気校を除いては、共学化や差別化をはかって経営を安定させたいという思惑が見えます。広尾学園は経営難の女子校から人気共学校になったので、それにあやかりたいという学校は他にも出てくる可能性はありそうです。

2021年試験日程がオープンに

国際生入試は定員30名を11月~12月に募集。

一般入試は定員90名 2/1午前、2/1午後、2/2午後、2/3午後、2/4午後に実施。

都立小石川受験日2/3に午後入試を設定している。レベルは違うものの隣だし併願してくれないかな?とか思っているのだろうか。 

 

 

今回はここまで、

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