中学受験の下書き

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サッカー元日本代表の前田遼一さんの中学受験。スポーツと中受の両立は?

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サッカー元日本代表の前田遼一さんが母校の暁星学園を訪問した動画を見ました。中学受験をしたときの話、また中学受験とスポーツ・習いごとの両立、やめ時について。

サッカー元日本代表の前田遼一さんの話

サッカー元日本代表の前田遼一さん、J1得点王2回、通算得点154点(歴代5位)。名実ともに日本を代表するフォワードでジュビロ磐田・FC東京などで活躍しました。中学受験の経験者で暁星中学高等学校の出身。暁星高時代は、国体の東京都選抜に選ばれています。

前田さんが母校暁星中高のサッカー部を訪問したという2017年の動画ですが、中学受験をしたときの経験についても語っています。特に習い事やスポーツに力を入れていて中学受験を考えている方にはオススメです。

・前田さんは中学受験には全く興味がなかったが、受験前年のサッカーの全国高校選手権に暁星が出場しているのをみて、中学受験を決意。

小6の1年間はサッカーを封印し、受験勉強に集中して暁星中学に見事合格(合格可能性は25%程度からの逆転合格だったようです)。中学受験後には走力が落ちていた。

・暁星の監督を41年務めている林さんによると他校を含めて前田さんより練習している人をみたことがないという。

・暁星出身のJリーガーは10名程度いるようだが高卒でJリーグに入る決断をした人は前田さんのみで、他は大学からJリーグに入っている。

巻頭特別企画|vol.15|広報誌|東京都サッカー協会

・「暁星は中高一貫なので、入ったら6年間サッカーを落ち着いてできる。それが暁星に入りたかった理由」

 ・暁星高校は「グラウンドが小さかった」高校選手権に出場にしたときに「日本一狭いグラウンドで練習しているチームと紹介された」(都心にしてはかなり大きなグラウンドだとは思いますが試合をやれないサイズのようです)

・学業の成績も悪くなく、(サッカーの実績での)推薦で慶應に入れる評定4.0以上あった。

暁星中学高校のサッカー部の創設は日本サッカー協会創設(1921年)よりも古い!

・暁星中学高校のサッカー部は、サッカー推薦入学はなし、週6で活動している。部員数180名(!)

スポーツと中学受験の両立

スポーツや習い事と中学受験の両立というのは頭を悩ませるとことです。子どもが習い事にやる気があればあるほど悩むことになります。

・スポーツをやっている子は受験に強い

 スポーツだけでなく楽器でもそうですが、集中力がある場合が多いですし、勝ち負けがはっきりつくものですし勝負強さやメンタルの整え方というのは中学受験でも大きな武器になります。直前での伸びる子が多いのも事実。集中力だけでなく、上達のプロセスを習得していたり、体力がある人が多いというのも原因の一つだと思います。

・複数の習い事がある場合は少しずつ整理する

 小4ぐらいだと通塾回数が少ないのでなんとなると思いますが、子どものやる気や、重要度、やめた場合の影響などを考えて徐々に整理したほうがいいと思います。

・小6での中学受験勉強とスポーツの両立はキツイ

その習い事やスポーツにもよりますが6年に入ると毎週模試やら講習で埋まってくるので、両立はかなりキツイと思います。

ただしいきなりやめさせるのはというのは最悪なので、中学受験を決めた段階や小4~小5でスポーツや習い事をどうするのか、いつまで続けるのか親子で話し合っておくべきです。やめる場合は時期について必ず親子で合意しておく必要があります。親の考えで押し切ってはダメだと思います。事前に「6年に上がるときに一旦(中学受験が終わるまで)やめる」というようなことを合意しておくのが良いです。

上の前田さんのようにのちに日本代表になるような選手でも中学受験のために1年間はサッカーを封印して受験勉強に集中したということは両立を考える上で1つの材料になるのではないでしょうか。

・中学受験では親子で合意を取っていくことが結構ある

習い事をどうするかだけでなく、受験校の選択や講習会の受講、時間の使い方(例えばゲーム時間)などをどのようにするかなど、中学受験において親子で合意しておくべきことは結構あります。くれぐれも親の考えを押し付けるようなことはしないほうが良いです。