私立中高一貫校で高校に上がれなかった、退学したという話を聞くことはありませんか?今回は私立中高一貫校の高校に上がれない事情を、ざざっと記事にします。
私立中高一貫校高校に上がれない事情
「せっかく中高一貫校に入ったのに…」「ギリギリで入ったから心配だ」
ぼんやり「普通にやってたら大丈夫かな?」とか思いますが、中学に入って成績が真ん中より下だと「ほんとに大丈夫かな」「保護者の呼び出しがくるのでは?」とか内部進学できるか不安がよぎります。
基本的に普通にやっていたら内部進学できる
学校にもよりますが下から1割に入らなければ基本問題ありません(学校による)。普通にやってればOK。だた警告などリスクとか、いろいろな要素が絡みます。
学校ごとにスタンスが違います、よほどのことがないと内部進学をさせる学校や、ある程度シビアに見る学校があります。
一般的には、進学校よりも付属校のほうが厳しい
一般的な話では、付属校のほうが内部進学しにくいようです。
例えば、慶應普通部とかは中学なのに留年があったりします。塾高だと留年率がかなり高い。
以下の記事に名門校で退場勧告されるケースについてです。
名門中高「授業についていけない子供たち」に退場勧告開成・麻布・筑駒・栄光・早実・灘 ほか 知らないで入れるとひどい目に(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
高校への内部進学が認められないケースがある
ウチの子よりとある中高一貫校での例を聞きました。割とシビアな学校だと思います。内部進学できないケースは…
成績不振
学校によっても違いますが、評定で切られます。平均で5段階評価で3未満とか、〇以下が何科目有ったらアウトとか。
出席日数
学校で進級、卒業できない出席日数が決まってます。三分の一とかの欠席の科目があるとアウトとか。週に2日休み続けるとアウトです。ただ出席日数は春休みに学校にくることで出席をカウントできたりと学校側もかなり救済を考慮してくれるところが多いです。
いきなりアウトではない、段階がある
いきなり内部進学できないと通達がくるわけではありません。段階があります。
中1・中2
成績不振の科目は追試や補講の対象になります。通知表にもイエローカード的な何かがはいっています。(コメントや別途、警告用紙が入ったりする)
補修は数学や英語など受講者は数十人単位です。特に評定が低い場合などは親が呼び出されて指導を受けます。
中3
中3になると「ガチガチ」のガチです。例えば平均評定が2.8未満でアウトだとしたら平均3.5以下ぐらいから警告がだされるって感じです。危ない子の保護者は気が気ではありません。
他校受験指導
中3で警告対象者になると、保護者が呼び出され、学校より「他校受験指導」が入ります。その名前の通り、「内部進学が危ないので、高校受験を検討してください!」という意味です。
他校受験指導が入ったからといって、内部進学できないとは限りません。多くの場合まだ挽回可能です。
この学校の場合、他校受験指導が入るのは学年によっても異なりますが、だいたい8%程度とのこと。
40人クラスで平均3.2人程度ですね。
「クラスに3人が他校受験指導を受ける」
この割合、多い感じますか?少ないと感じますか?
仮判定
2学期のあるときに内部進学の仮判定が行われます。仮判定は実際の内部進学判定よりも少し厳しいです。仮判定でアウトの場合は必ず外部の高校への出願、そして受験する必要があります。内部進学できずに受験していないと高校受験浪人してしまう、または中卒になってしまうからです。
外部高校受験
仮判定でアウトの場合はそのま外部の高校の出願、受験となります。私立高校は2月中旬からその後公立高校の受験です。受験に対する学校のサポートは事情はあまりわかりませんが、基本的には少ないと思います。途中のどこかのタイミングで「内部進学だと可能」と判定され、外部受験の必要がなくなるケースもあります。
ちなみにですが、他校受験指導の対象でない人が学部受験をすると内部進学の権利が消える学校多いようですよ。
最終判定
3学期の期末が終わり、成績が出た段階で最終判定がでてここで本当に内部進学が可能かが判定されます。警告が出ても外部受験指導が入っても、実際に外部の高校を受験し終わったとしても、最終判定で滑り込めば高校に内部進学できます。
結局、どのぐらい進学できない?
ここまで長く書きましたが、この学校で最終的に内部進学できない人はクラスに平均1人ぐらいです。
他校受験指導 40人のクラスでざっくり3人。
最終的に内部進学不可 40人のクラスでざっくり1人。
というのが目安です。これ数字をどう考えますか?
内部進学以前に中学3年までに退学する人もいる
今まで成績不振やらで内部進学できないケースを考えましたが、それ以前に学校を退学する人もいます。実際、中学校3年間で退学者がでるケースは割と多いと思います。
退学の理由は
進路変更等:いろんな意味での進路変更。学力の問題だったり、将来的な職業を考えた上でとか、あと親の転勤などの家庭の事情などもあります。それ以外だと健康上の理由とか。全部合わせて、中1~3で1~2%ほど。
付属校の場合は内部進学で上がれる大学に希望する学部(医学部など)がないので付属の道に見切りをつけて公立中学に入る人もいます。あと芸能活動をやりたいが禁止されているとか。
留学:学校からの留学以外の個人的な留学の場合、進級できないので留学先の学校に入りなおすとかですね。これは予想外にいます。中学3年間で1%ほど。
ざっくり中学の3年間で2%ほどは中学3年間で退学することになります。40人クラスで1人ぐらいですね。
ちなみにですが、東大医学部卒でいろいろな天才伝説を持つ葛西祐美さんは桜蔭中でしたが、中退しており、公立中→国立(くにたち)高校→東京大学理科三類に進学しています。
学校は内部進学させたい
ここで注意していただきたいのは学校側は「内部進学させたくない」のではなく、「内部進学してもらいたい」ということです。学校が補修をやったり警告を出したりというのはまさにそういうことです。しかし一定のレベルに達成していないと内部進学はさせられないという意思表示でもあります。
学校選びの一つとして学校の高校への内部進学人数、退学人数、留年人数などもしらべてみると良いでしょう。
中1→中2で数人は退学してました。我が家は休校でだらけ、中2の夏休みにこのままだと進級できない面談呼ばれ🥲(去年親が学校行ったのここだけ笑)ちなみに付属です。
— ヌンソシ@中受2027&2019終了 (@emh92PjUa4Hh1wR) 2021年5月25日
他は知らないけど厳しいと思います。付属校=のんびりじゃないです。きちんとやっていれば大丈夫、でもサボったら普通にアウトかと https://t.co/D46tdc7lkO
うちの進学先(付属校)は、最初の保護者会で「進級できない条件」が説明されて、進級できないこともあるんだ?!って震えた(;´Д`)
— Nyachi (@nyachi) 2021年5月26日
無理してチャレンジ校に押し込まなくてよかったと思いつつも、適正校のはずの今の学校でも、だらけてしまうと普通にやばい(すでに英語が普通にやばい)。 https://t.co/1TDVSPcksd
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