中学受験生にとって大切な夏休みも1週間がすぎました。
計画通りに進んでいますか?
オリンピックを見すぎていませんか?
中学受験生である小6を中心として、過ごし方を考えます。
オリンピックとの付き合い方
「受験生なら見ない」といいたいところですが、見ないわけにはいかないという人もいると思います。オリンピックはダラダラ見てしまう人が多いので、見るなら必要なところだけを見るようにしましょう。
・見る種目、時間を細かく決める。(お目当ての種目始まったときだけ見る、終わったら勉強に戻る)
・終わった後のスポーツニュースなどは見ない。見た後に、勉強に戻れるかが大きな分かれ目です。
・オリンピックを見ると、時間が不定期になるので、1日にやる分量を決めてそれは絶対に終わらせるようにする。
体調管理と生活習慣
体調管理は夏だけでなく入試まで続くものです(実際にはそれ以降もありますが)。受験直前にはよりシビアになってきます。この夏にまず体調管理できるようにしておきましょう。体調管理というと大げさですが、大事なのは睡眠時間と食欲、そしてコロナ対策も気をつけましょう。現時点でこのぐらいの睡眠時間が必要だというのを把握しておきましょう(これ大事)。7時間なのか9時間なのかお子さまによって違います。
食欲にも注意が必要。睡眠と食欲は減ってくると一気に体調が崩れる可能性があります。そうなると夏期講習にも影響が出てしまいます。逆に言うと睡眠時間が取れていて食欲もあるなら、ひとまず安心できます。それなら勉強に集中です。
学校の夏休み宿題
学校の夏休みの宿題がどのような形で出るかは学校にもよると思います。受験生は基本的には学校の宿題には時間をかけてはいけません(小5以下なら頑張るのも十分アリ)。管理方法はそれぞれでいいと思いますが、まず全部の宿題を一覧にしておき、終わったものからチェックをつけていくのがオススメです。時間を区切ってその時間内でできるクオリティで行いましょう。読書感想文などがある場合は工夫して短時間で終えるように。(例.短くまとめた本で読む、過去に読んだ本や受験勉強で読んだものを使う等)
自由研究
学校の夏休みの宿題として自由研究がある方も多いと思います。自由研究は題材によってかかる時間が変わってくるのでできるだけ短時間で終了するようなものにしましょう
①準備が必要なもの、外での作業が必要なものは時間がかかるので避ける。
②結果が見えているものにする。
③ ①②の条件を満たしつつ興味のあるものにする。
なお自由研究のまとめ方の本や、自由研究おたすけキットなどもあります。
塾の宿題
気を付けたいのは塾で出る宿題です。多すぎる場合には取捨選択しましょう。量に無理があると感じたら塾に相談を。全部やる必要はないはずです。宿題は「こなす」だけでは意味がありません。得意分野は省略、苦手分野に注力などメリハリをつけましょう。
夏前に受験範囲は学習し終えている
大手塾の場合は夏前に受験範囲の学習は終わっており、夏期講習は今までの復習になっていると思います。夏期講習が始まる前に受験範囲全体を通して苦手分野というのをピックアップしておきましょう。そこが夏集中するべき点です。またいつも同じような問題が出ている頻出分野は確実に押さえるようにしましょう。
夏の勉強法
まず夏期講習を受ける人は塾以外のことをやる時間はないのでは?
それなら塾中心で進めること。解答欄を埋めて〇×をつけるだけといった「こなす」だけの勉強は避けてください。いつも出ていつも間違っている問題、苦手分野を「把握」し「自分のものにする」勉強が必要です。
できない問題を「できる」に変える力
究極のところ、受験勉強とは「できない」問題を「できる」問題に変えていくことです。どのように変えていくかは人それぞれ。問題に印をつけておいて後でもう一度やってみるとか。類題を解くとか。科目ごと分野ごとでも違うかもしれませんが、自分のやり方というのを確立しておいたほうがいいです。社会の暗記物は全部ゴロにするとか。
志望校について
家族で志望校について話し合えていますか?家族で意見をすり合わせておくことが必要です。完全に志望校を決める必要はないと思いますが、方向性を揃えておく必要があります。その志望校に向かって夏休みの勉強をすすめるのが効果的です。夏の勉強は具体的な目標があるほうが良いです。
勝負所は先だが
夏は受験の天王山と言われることがありますが、実は合否を決める勝負所はもっと先だと思っています。ただ夏をいい加減にすごしていいわけではありません。夏頑張れない人は秋以降も頑張れません。そして夏の過ごし方で秋以降の伸びが変わってきます。
具体的には夏のうちにざっくり以下のものを身に着けておきましょう。秋以降に力を発揮するのに必要です。
・夏期講習を中心とした1日のうち長時間学習できる体力、精神力
・苦手分野を意識、把握し、ある程度潰しておく克服力
・得意分野は受験レベルでも対応できる応用力
夏は短いが…
塾に踊らされている状態ではなく主体的に夏期講習を自分のために利用する、という意識で臨みたいものです。それが難しいのですが…
毎年、塾で長時間勉強しているものの、こなす勉強になってしまい、身についていないというケースが多くみられます。外から見ると長時間真面目にやっているように見えるので、修正しずらく、タイミングが遅れてしまいます。
少しずつでもいいので日々前に進んでいる感覚ができると良い傾向です。