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『学習塾へのオンライン授業に関するアンケート結果』を深掘り

学習塾へのオンライン授業に関するアンケート結果を深掘り


 教育・学習支援業を行う株式会社POPERが、同社が提供するアプリを通じて全国の学習塾対象に「新型コロナウイルスがもたらしている学習塾への影響」をテーマにアンケートを行い、以下に公開しています。

これが結構面白いので深掘りします。詳細は上のリンクを参照してください。

アンケート対象は
・集団、個別、自立いずれかの学習塾を運営している企業
・調査日時は4月9日~14日です。
です。

 

質問1「オンライン授業への関心は?」

・元々導入していた(12.3%)
・今回をきっかけに導入した(35.8%)
・今後の導入を検討中(39.5%)
・導入の予定はない(12.3%)

 元々導入していたところは1割強だったが、コロナ禍で4月14日までに導入したところを含めると約5割が導入済。約4割が導入を検討中となり、実施予定なしは約1割となっています。いつ収束するのかわからな新型コロナウイルス対応で、オンラインへ舵を切るところが大半という状況。今日(4/26)時点だと、さらに導入済のところが増えていると思われます。

 日本は元々、学校も塾もオンライン化が遅れていました。今回の対応で、定常状態に戻った後でもオンライン授業に対する経験値と平均値が以前よりもあがります。対面授業は通常に戻るとしても、塾でやることの一部はオンラインでも対応できるようになると思います。たとえば以下のようなものです。

・ちょっとした補講
・進路指導、面談関係
・模試やテストの一部

 あと体調的には問題ないが自宅で待機しなければならないインフルエンザ時などもオンラインを使った取り組みが広く使われると思います。面接や保護者が塾と話をする場合には、電話・対面の2択でしたが、これにオンラインが追加される可能性もあります。

 

質問2「オンライン授業を実施して感じたことは?」

・敷居が高いと感じていたが意外と簡単に実施できた(30.8%)
・思ったよりも対面に近い授業が実施可能(28.2%)
・保護者からの評判がよかった(23.1%)
・生徒からの評判がよかった(20.5%)

保護者の反応
・保護者「学校は休校になっても何もしてくれないので助かります」という声。
・保護者「何もしてくれないよりマシ」程度。
・塾「オンライン授業より直接対面授業の希望者が多い」

その他の意見
・集団授業であればオンラインで可能であれば、他教室の生徒もまとめて集団授業できる可能性を秘めている。
・生徒の表情と手元を常に確認できる環境の大切さを再確認した。
・能力の高い子にはいいが、能力の低い子にはよくない。

  このアンケートは塾側へのものですね。月謝との兼ね合いから保護者が満足したという感触は得にくいかもしれないと思いました。
 敷居が高いと感じていたが、やってみると簡単に実施できたという回答が多い。確かにスマホなどを通常使っているのであれば難しい点は少なく、ログインすれば簡単に使えたということでしょう。また、やってみると思っていたより対面に近い授業ができた印象を持っている人も多いようです。これは意外。対面とは勝手が違う面も多く、何をするにも時間がかかってしまうから、また、回線に問題がある場合は授業を始めることすらできなくなるので。

 実態はこの緊急事態の折、おそるおそる初めて見たが、まずはなんとか授業を成り立たせることができたというところだろう。対面授業の完全な代替になるわけではないが、一定の手応えがあったことがうかがえる。

 塾側は、オンライン授業のノウハウがまだ蓄積されていないので、ノウハウ収集が課題。

 塾の授業料は対面授業を前提として設定されているので、保護者からは授業料という面では不満もでてくると思います。塾側、生徒側ともにオンラインに対しての抵抗が減ったので、既存塾、中小塾でもオンラインコースなどが設置される可能性があると思います。

質問3「オンライン授業導入を未だ検討中の理由は?」

・生徒の家庭にオンライン授業に対応できる設備の用意があるか不安(68.8%)
・オンラインならではの指導ノウハウがなく対面授業同様に教えられるか不安(53.1%)
・導入に必要な設備が整っていないまたやり方がわからない(53.1%)
・保護者が満足してくれるかなど実施後の反応が不安(50.0%)
・ZOOMやwhereby等既存ツールで授業に必要な要件が満たせるか不安(46.9%)
・不安生徒からの質問がでるかなど双方向コミュニケーションに不安(25.0%)

 生徒の環境準備やオンライン指導ノウハウなどハードウェア、ソフトウェアの両面からの不安が目立ちます。全ての先生がITに長けているわけではないので、品質を確保した授業ができるかという不安があるようです。
 私としては質問教室やホームルーム的な集まりから授業へ移行するのがオススメです。まずは試行錯誤してみることが必要だと思います。
 長期的にはオンライン対応可能な塾がほとんどになると思います。

質問4「今後オンライン授業ツールに何を求めるか?」

・リーズナブルな価格(67.9%)
・塾に特化した機能性(63.0%)
・生徒の理解度を確認するための演習(53.1%)
・教材のアップロード機能(50.6%)
・安定して使いやすい通信環境(49.4%)
・録画した動画のアップロード機能(30.9%)


 ZOOMにしても他のツールでも現時点で、基本的な機能はあります。今後は塾に特化した機能性や使いこなしノウハウなどが重要になります。

 また、今後の塾の対面授業では実現しにくかった要求が出てきそうです。類題や過去問を簡単に表示、配布できる機能とか。演習結果の採点、集計とか。あとは、集中できてない生徒を検出、講師に通知する機能などの要求もあるかも(笑)

 オンライン授業だとたとえばステップごとに理解していく問題の解説は難しいと言われています。例えば算数の立体図形問題などです。一方、オンラインならではの機能を盛り込んでいくこともできると思います。たとえば、立体図形であれば画面上に3Dで表示し、回転させるとか。機能が実装されたとしても、先生側の負担や準備が大きくなりそうです。

質問5「講師が自宅でオンライン授業ができる体制を整えているか?」

・もともと対応している(11.1%)
・今回をきっかけに対応した(17.3%)
・今後対応を検討中(43.2%)
・今のところ対応予定はない(28.4%)

[単一解答]

 新型コロナウイルス対応では先生が自宅からアクセスするということも考えられます。ただ一般的な考えとして、対面重視の塾では、ホワイトボードをメインに使うことが多く、スペースの面から自宅で授業をするのは難しいように思います。

 また、オンラインで対応可能とすると、先生側も塾にいる必要がなくなるので、場合によっては他校舎から、や先生の自宅側でも対応可能になります。これは良い面ばかりでなく、先生方に負担が大きくなり、プライベートが削減されることにもなりかねません。塾として、先生に過剰な働き方しない、させない労務管理が大事になります。特に学習塾はブラックな業界とも言われることがあるので注意してもらいたいです。

 

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