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【中学入試国語】過去3年でよく出題された論説文・説明文ランキング2【7位~12位】

【中学入試国語】過去3年でよく出題された論説文・説明文ランキング【7位~12位】

中学入試でよく出題された論説文・説明文ランキング

・過去3年(2018~2020)で中学受験で出題された作品のランキングです。日能研のオンザロード・読書ガイドを参考にしています。
・出題校は首都圏の学校のみ記載しています。
・出題回数が同じ場合は、首都圏の学校で出題された回数が多いものを上位にしています。

ランキング発表

1位『「今、ここ」から考える社会学』好井裕明
2位『うしろめたさの人類学』松村圭一郎
3位『雑草はなぜそこに生えているのか-弱さからの戦略』稲垣栄洋
4位『イネという不思議な植物』稲垣栄洋
5位『植物はなぜ動かないのか-弱くて強い植物の話』稲垣栄洋
6位『人生を豊かにする学び方』汐見稔幸

1位~6位の詳細は以下にまとめています。

7位『日本人にとって自然とはなにか』宇根豊
8位『読書力』齋藤孝
8位『<弱いロボット>の思考-わたし・身体・コミュニケーション』岡田美智男
10位『はじめての哲学的思考』苫野一徳
10位『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』山極寿一
12位『読書の価値』森博嗣

7位以降はこの記事で紹介します。7位~12位は出題回数が全て6回と同じなので、順位はご参考としてください。首都圏で多く出題されたものを上位にしています。

7位『日本人にとって自然とはなにか』宇根豊

・入試出題回数 6回
・出題校 (男子校)鎌倉学園、明治大学付属中野
     (女子校)日本大学豊山女子、富士見
     (共学校)関東学院、東京学芸大学附属小金井

日本人は、なぜ自然が好きなのか?自然を外から、科学的に見るだけでなく自分の体験を呼び起こしながら、内からのまなざしで見る―伝統を大切にしつつも、まったく新しい自然へのアプローチ。

自然と外から科学的に見る目と自分の心の内側からのまなざしとの、二つの視点によって日本の自然を考える。2019年7月発行で2020年に6校で出題された。

8位『読書力』齋藤孝

・入試出題回数 6回
・出題校 (女子校)聖ドミニコ学園、東京女学館
     (共学校)開智、東海大学付属浦安、八王子学園八王子

本を読むことの意味は何?案外答えにくい問いに、「読書によって…の力がつく」という形で考え、コミュニケーションの力、人間を理解する力との関わりを示します。自分をつくり、鍛え、広げることが、読書とどう結びついているかを述べて、あらためて読書の本質を見つめます。心に残るフレーズ、工夫の手がかりも満載です。 

 作家別で集計すると齋藤孝さんは中学入試によく出る作家トップクラスです。「〇〇力」というタイトルが多いですよね。「新聞力」もよく中学入試で出ます。 

8位『<弱いロボット>の思考-わたし・身体・コミュニケーション』岡田美智男

・入試出題回数 6回
・出題校 (男子校)海城、世田谷学園
     (女子校)女子学院
     (共学校)開智、東邦大学付属東邦

自らはゴミを拾えない“ゴミ箱ロボット”、たどたどしく話す“トーキング・アリー”、一緒に手をつないで歩くだけの“マコのて”…。ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた。環境、他者、自己、不完全…。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは?

 2017年6月発行。難関校でよく出題される傾向があります。不完全なロボットのコミュニケーション。 

10位『はじめての哲学的思考』苫野一徳

・入試出題回数 6回
・出題校 (女子校)湘南白百合学園
     (共学校)開智未来、日本大学藤沢、広尾学園

なぜ人を殺してはならないの?生きる意味とは何だろう?人生の問いから社会の難問まで力強く「解き明かす」哲学の考え方を知ろう。 

 哲学というと難しく聞こえますが中学受験生でもわかりやすいように説明しています。

10位『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』山極寿一

・入試出題回数 6回
・出題校 (男子校)京華
     (女子校)桜蔭、淑徳与野
     (共学校)日本大学第二

京都大学総長でもある筆者が、自身のゴリラ研究を通して得た視点から、人間社会の在り方を問い直す興味深い1冊。

 2018年4月発行。ポップな表紙が特徴的。ゴリラ社会からみた人間社会への提言。

12位『読書の価値』森博嗣

・入試出題回数 6回
・出題校 (男子校)東京都市大付属
     (女子校)立教女学院
     (共学校)さいたま市立浦和

なんでも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも、本を読むことでしか得られないものがある―。著作発行累計1600万部を誇る人気作家が、並外れた発想力とアウトプットを下支えする、読書の極意を明らかにする。

読書が苦手でしかなかった少年がどのように本と向き合い大学教授・ベストセラー作家になったのか?

 

なお、中学入試でよく出題された小説・物語文はこちらです。


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