中学受験の下書き

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【中学受験】算数の捨て問はどうする?見極めは?【合否の分かれ目】

 

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今日のテーマは算数の「捨て問」について。過去にも扱ったこの話題を更新いたします。これは簡単なようでなかなか難しい問題です。また捨て問と同じように勝負どころの問題を見極められるようになると心強いです。

そもそも捨て問とは?

一般的には「難易度が高く、その問題に時間をかけたとしても得点に結び付けにくいので解かずに他の問題に注力したほうが良いとされる問題」とかでしょうか。人によっても捨て問の定義は違いそうな気がします。

時間がなく手が付けられなかった問題も、結果として捨て問になったともいえそうです。この捨て問の見極めが受験では大事です。

 

合格点に到達するには算数で何点必要か

入試のときは合格点に到達するには各科目何割の得点が必要かを考えておくことが大切です。そのうち算数が何割得点する必要があるでしょうか。過去問の合格点から事前に目標点数を割り出しておきましょう。たとえば、開成なら4科目で6割ちょっとが合格最低点になることが多いです。それなら算数が得意だから7.5割ぐらい欲しいなとか、算数は最低限でよいなら5割ぐらいでOKとか人によって狙う点数も変わってきます。また入試当日出る問題の難易度によっても必要点数は変わるでしょう。

捨て問にして良い問題はその人の得意不得意、目標点数によって違ってきてしまう。

問題の種類だけでは捨て問かの判断はできない

「捨て問には時間を使いたくない!」だからA中学の最後の大問は捨て問とか、B中学の立体図形は捨て問とか事前に捨て問のアタリが事前に付けられたら便利だと思いますよね。

しかし残念ながらそのように問題の分野などで捨て問かどうかの判断はできません。

まず毎回分野ごとの難易度は違いす。たとえば特定分野で難しめの問題を出す中学はありますが、最初から捨て問にしてはいけません。また最後の大問が意外に簡単というのもよくあることです。

全ての問題を考えるのが前提

事前に捨て問は決めない、全ての問題を一度は考えることが前提です。しかし、時間配分には気を付ける必要があります。例えば、

[1]計算問題 [2]小問集合 [3]平面図形 [4]応用問題 [5]応用問題 

とかあるとすると[2]までで〇分、[3]までで△分とか、[5]までで□分とか、ある程度の時間配分を決めておき、その時間配分を意識して問題を解くことが大事になります。

わからない問題は一旦飛ばして全部の問題に目を通しましょう。枝問の(2)が(1)より難しいというケースもありえます。一見難しそうだが手を動かしてみると簡単に解けてしまったという問題も結構あるものです。

テクニック的な部分

・問題に深入りせずに別の問題に時間を使うべきだったというような後悔をしないことが第一。 

・基本中の基本ですが、解ける問題から解く。わからない問題は一旦後回し。

・どのぐらい考えて後回しにするのかのタイミングや難易度の見極めは、過去問や同レベルの演習問題に数多く当たることでわかってくる。これは慣れが大きい。過去問演習はどの問題まで手を付けるべきか、どこから捨てても良いかを学ぶためでもあります。

・全く解法が思い浮かばない場合は飛ばすしかないですが、計算が複雑になり解ききれないと判断した場合も、一旦後に回した方が良いケース。

・例えば問題の条件整理、表や図による可視化を行うといった「さわり」の部分だけを最初やってみる。そこから先に進められなければ次の問題にうつる、とかざっくりしたルールがあっても良い。可視化とか解き方の1行目だけでも書いておけば、後からこの問題に戻ってきたときにそこから再開することができます。

・1問3分考えて解法が浮かばなければ飛ばすとか機械的に時間で区切るのもあり。受験直前では時間を区切って演習するようにしましょう。

普段から意識して

普段の演習時にも難易度を意識し、難易度次第で次の問題にうつるという練習はするべきだと思います。演習の難易度にもよりますが、必要な難易度であれば飛ばしたとしても最終的にはしっかり復習しておくべきです。完全に捨て問、正答率が数%というレベルなら復習しなくてもOKだと思います。

 

元中学受験生の娘の解き方

本記事を書くにあたり元中学受験生の娘に算数の捨て問について聞いてみたのですが…

①できる問題から解く、時間配分を行うのは基本。

②NNとか学校別対策の問題なら捨て問にすべきかは指導があるので参考にする。

③合不合だったら[5]までは基本捨て問なしでゴリゴリ解き、[6]以降は問題によるとか、NN合判ならこうとか、「試験によって解き方のシナリオ」を事前に作っている。

③最後に2問残って難易度が判断できない場合は、答えが出たときに正解か判断しやすいもの、見直しが簡単にできるもの、計算量が少ないものを優先させることが多かったとのこと。

→例えば答えが整数にしかならない(人数や個数)とか、あとは検算が楽とか。時計算とかは範囲が限定され答えパターンがある程度決まってくるとか。また立体図形に比べて平面図形はまぐれあたりしそうとかの「とっつきやすさ」もポイントだとか。

ぶっちゃけ平面図形の辺の比 〇:〇とかはそれっぽい値を書いたら当たってしまうことがたまにあるとのこと。あきらめいこと。

 

勝負どころ・合否の分かれ目の問題も見極めよう

捨て問同様、合否の分かれ目となる問題というのも存在します。なんとなくではわかっているとは思いますが、勝負どころの問題も見極められるようにしましょう。慣れてきたら割と判断できるようになりますよ。

・誰でも解ける問題ではなく思考力や応用がからむ問題。受験生に分かれる問題、正答率なら30%~50%ぐらいか。

・特定のやり方で解けば簡単にかつ正確に解ける問題。(解法の選び方を間違えると、時間ばかりかかってしまったあげくに間違える)

・大問の枝問の1つになることが多い。(1)基礎問題 (2)合否の分かれ目問題 (3)難問題

のような構成になっていることがありなんとか(2)まで解き切るのを目標にする。

基礎問題を落とさないようにするのはもちろんですが勝負どころを見極めて得点できるようになればぐっと合格が近づきます。(それが大変なのではありますが)

 

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