中学受験の下書き

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【中学受験】男女間定員の差、合格点最低点の差は差別か?

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中学受験で毎年定期的に話題になるのが上位共学校の募集定員で女子が男子より少なかったり、女子の合格最低点が男子より高い問題。女子はより高い点数が必要になることで差別では?という話も出てきます。

男女別の募集と合格最低点は「差別」か?

今回は朝日EduAの記事

私立中の共学校入試にモヤッ! 男女別の募集と合格最低点は「差別」か?|Think Gender|朝日新聞EduA

共学の私立中学校の入試では、男女別に募集したり、合格最低点が男女で違っていたりする例があります。その多くは女子に不利な状況です。ジェンダーの視点でみれば、本人が決められない性別という属性で不利に扱われることは不平等そのもの。 

慶應中等部は回答する気なし

記事によると慶應中等部に取材を申し込んだところ「(回答できない)理由も含め、回答できません」と全くやる気なし。なかなかセンシティブな問題で納得できる回答が難しいので、あえて回答しないということでしょうか。

慶應中等部は男子140人に対して女子50人ですから、共学で男子比率が最も高い学校ではないでしょうか。かなり女子が少ないですね。

なおサピックス偏差値では、慶應中等部女子は64で男子の58より6も高く、桜蔭の62よりも2高くなっています。

早稲田実業は「問題視する声もあり検討の余地」

早稲田実業中等部は「この男女比で行事や施設の面で問題なくやってきたが、学内でも問題視する声はある。今後、検討する余地はあると考えています」とコメント。後で書きますが、早実はEduAの記事が出た後で男子の定員の削減を発表し結果として男女比は若干改善されています。

慶應湘南藤沢は男女で差がない

同じ慶應系列でも慶應湘南藤沢は定員は男女合わせて70名と男女別定員ではありません。入学者の男女比率もおよそ1:1。サピックス偏差値で男子59、女子60とほぼ差がありません。学校の方針の違いということでしょうか。

2020年度の結果

2021年度はまだデータがないので2020年度のデータです。 

https://public2.potaufeu.asahi.com/e814-p/picture/25653097/d19b3614a5210a6b0924a212d47e45e2.jpg

男女〇名となっていても女子のほうが最低点数が高いです。

男女定員の差がある理由は?

この話でよくでるのは去年のこのバズツイート

ただこの学校側の答えに納得できる人はそこまで多くはないと思います。

他の理由も考えてみます。

1.女子が多く入学することで校風がかわってしまう。女子の数を制限しているのは元は男子校のところが多い。
2.同窓会、OBからの反発
  同窓会ネットワーク自体が変わってしまう。
  寄付金などの集まりも変わる可能性がある。
3.学校内の設備や教育内容にも影響がでる可能性がある。→女子の施設が足りないとか。
4.女子は高校で伸び悩むことが比較的多いため大学実績のためには男子が一定数いるほうがいい。精神的な成長も女子のほうが早熟傾向がある。という考え方。→付属校ならそれほど関係ないかもしれません。

男女間定員の差、合格点最低点の差は差別か?

学校の校風や方針というか個性の一つで、ジェンダーとしての差別とまでは言えないかもしれません。モヤモヤしてしまうなら最初から受験しない選択もアリです。

合格点最低点の差が発生する理由

合格最低点は女子のほうが男子より高くなること多いのですが、定員の差は理由としてありますが、高偏差値帯では女子の学校選択肢が男子より少ないという点があげられます。たとえば早慶付属では男子校3校はありますが、女子校はありません。早慶付属と考えると男子は6校あるのに、女子は3校だけ、さらにその3校のうち慶應中等部、早稲田実業は女子の定員が男子よりかなり少ない。

女子は高偏差値帯の選択肢多くないのところに受験生が集中するので合格最低点が男子より高くなりがちです。

差が大きいと男女間で受験対策が変わる

男女の合格最低点の差が大きいと、男女間の受験戦略も差がでてきます。男子だと不得意科目や不得意分野があってもなんとかなるが、女子だと厳しくなるとか、男子だと捨て問にしてもいい問題でも、女子だと積極的に点を取りに行かなければならないことがあります。女子がよりシビアになるイメージです。偏差値〇〇で合格したから大丈夫という情報も男子か女子かで変わってきます。

どうするどうなる?

定員差により、女子は男子より倍率や合格最低点が高くなりがちですが、あまり気にしすぎるのはよくないです。「そういうもの」ぐらいに考えておくべきです。というのも上でも書いたように定員差は受験生側でコントロールできるものではないからです。男女間に定員差、最低合格点差があることが気に入らない場合は、受験しないという選択肢もあります。

受験生側は定員を決めることができないが、受験するかどうかは自分で決めることができます。

ただ最近男女比を是正する学校も

男女の差について、最近少しずつですが改善しようとする動きがあります。

2020年明治大学明治の男女定員が変更

第1回(2019:男子60/女子30→2020:男子45/女子45)

第2回(2019:男子40/女子20→2020:男子30/女子30)

2022年早稲田実業学校中等部の定員が変更

3月10日に早実は定員数の変更が発表になっています。

一人一人の教育の質を上げるために男子の定員を85→70に削減。女子定員は変更なしで事実上の男女定員格差を是正する方向への変更となった。

 2020年 男子85/女子40→男子70/女子40

募集定員が男子だけ減ったことで、2022年以降、定員に占める女子比率が高くなります。

早稲田実業学校 中等部・高等部が募集定員を削減、その影響は?【中学受験/高校受験】 - 中学受験の下書き

 

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