先日、横浜国大が二次試験で学力検査をやらないことが発表されるなど、コロナ影響を配慮する大学が国立大学で7割に及ぶと話題になりました。今日、早稲田実業中等部の募集要項が発表になりましたが漢字の書き取りの出題範囲は小学校5年まで明記されており話題となっています。
国立大2次試験で配慮
・大学入試の配慮としては以下のようなものがあります。
二次試験で学力検査をしない→横浜国大
二次試験で発展的内容を出題しない→茨城大、北九州市立大、関西学院大他
発展的内容を出題するときは補足説明をつける→九州大、筑波大、名古屋大他。
選択問題を設ける→山口大、長崎大他
なぜ、配慮されるのか?
5月中旬に文科省から自治体に大学・高校の入試には出題範囲を制限したり、選択問題を準備するなど配慮するような通達が出ています。また中学入試にも配慮を求めていました。
令和3年度大学入学者選抜(総合型選抜・学校推薦型選抜)における配慮事項につ
いて https://www.mext.go.jp/content/20200514-mxt_kouhou01-000004520_4.pdf
文科省が自治体に通知。高校入試「出題範囲、配慮を」←これにしれっと中学入試も入っている件 - 中学受験の下書き
早稲田実業中等部の募集要項での配慮
私立中学入試でも早実は配慮することを募集要項で明示しました。
こちらです→
https://www.wasedajg.ed.jp/admission/exam_s.html
なお漢字の書き取りは2020年は7問出題されています。
ちなみに早稲田実業学校の高等部でも、中等部同様に入学試験配慮事項があり
英語で「関係代名詞については、文章中に出てくることはあるが直接問うことはしない。」という配慮がされます。
栄東「基礎的な知識を問い、思考力・判断力を重視」
募集要項ではありませんが、栄東中学の入試広報センター長は
「今までの勉強を評価したい、学校がなかった期間を考慮して、多少基礎的な知識を問う問題にするつもり、問題数を減らして思考力、判断力を重視したい。」
と語っています。
今の勉強を変える必要はない
今までと比較して、深い知識を問う問題、発展的な内容は文科省の方針と矛盾するため出しにくくなりますので、より基礎力、確実性を高めておく必要があります。高得点勝負に持ち込まれる可能性を考えておくべきです。また、暗記ではなくその場での思考力が試される問題が出る可能性があります。資料の分析や表現力とか、例えば、公立中高一貫で問われるような内容です。
基本的には今の勉強を変える必要はないと考えます。
補足。漢字範囲が合否に直接影響を及ぼすという意味ではなく、私立中入試で「明確に」一部の範囲が除外されたことで、問題の質が若干変わる可能性があるということです。
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2020年8月3日
・公民など6年範囲の出題範囲・量は限定される可能性。
・深い知識を問う問題が減る可能性。
・他校にも影響が出る可能性。
学校説明会や入試問題説明会は必ず出席を
まず早実のような配慮がされる場合、学校説明会で必ず説明されます。説明会はオンラインでもリアル説明会でも必ず出席しまし情報を得るようにしてください。
今日の「面白くてためになる語彙動画」
文科省のコロナ影響に配慮し出題するという方針に「異を唱える」のは勇気がいります。
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