模擬試験の答案をちゃんと確認しない親が多いですね。いろんな考え方によるのかもしれませんが、私は親が答案用紙を確認すべき、と考えています。
これ親が勉強を教える、教えないにかかわらずです。
自分できちんと採点後の答案を確認できる子は問題ないないですが、現実問題として
なかなかいません。点数見て終わりにしたり、試験直後にテストの復習をすると採点された答案を丁寧にはみなくなります。とかく子供は終わった答案を軽視しがちです。
採点ミス?が見つかった!
これ、数年前ウチの子が受けた受験生のときに受けた合不合判定テストの採点結果です。
漢字の書き取り3番の解答は「器用」。答案用紙がWEBにアップされた後でウチで話題になったのが、「器用」これ合ってんじゃね?ということ。どう思いますか?
私はこの間違いがどこかハッキリこたえられませんでした。
「器」なのか「用」なのか、「器」の右下の口が外側に書かれているところが怪しいです。「大」が小さい?ただ、用の縦棒が切れかかっている点も怪しく、よく見ると用の縦棒が一番上の横棒から引かれていない点も怪しくみえてきます。怪しいところはあるが断定できない。
採点が疑わしい時はあいまいに処理してはいけない
このようなケースで、どこが違うのかをあいまいにして、「次からは丁寧に書こう」などと抽象的な言い方で処理してはいけません。どこが違うのか、あなたが自信をもって説明できないのであれば、塾、採点元に確認するべきです。
この場合の確認は基本的に子供にやらせずに、親が塾に電話して確認するべきです。子供が塾の先生に言うと塾の先生は、問い合わせが面倒でいい加減に処理されることがあるためです。残念ながら親が問い合わせるのと、子供が問い合わせるのでは塾の対応は違ってきます。
確認した結果どうなったか?
結果、「器」の「大」とその下の「口」の位置関係がおかしいというか、正しくないということです。「大」を大きく書くき、口を左に寄せて、大の下に位置するように書かなければいけない、ということでした。
この採点基準が一般的かどうかは別にして、採点元がそういうのであればそれでOKです。大事なことは点数を上げることではなく(上がればいいですが)、理由を明確にすることです。理由がわかればそれで問題ありません。
この採点元からの回答をもって、「今回はこの理由で×になってしまった、次からは位置関係も気を付けるようにしよう」というふりかえり、改善点になるわけです。漠然とした改善点ではなく、具体的な改善点に落とし込む必要があります。ポイントをふりかえります。
ポイント①あいまいに処理せず採点元に確認する
100%の自信で誤答の説明ができないのであれば、面倒でも確認すべきです。
「~みたいだから、×になったみたいだ」のようないい加減な説明はいけません。
点数が上がる、上がらないの話ではなく、あいまいに処理は子供に伝わります。1点に対して軽く見てしまう恐れもあります。1点でもそれにこだわる姿勢を子供にもみせるべきです。
ポイント②手間をかけて確認した問題は次から間違えない
こちらの方が①より大事です。これは合不合判定テストなので、早稲アカ生であれば、まず早稲アカの校舎に問い合わせて、そこから四谷大塚の採点元に問い合わせることになります。回答があるまで数日かかるし、わざわざ電話するのも面倒です。ちなみに、解答用紙は早稲アカ、四谷大塚で見られるので、わざわざ持参する必要はありません。そうやって確認した問題は、次から同じように間違えることはありません。
また、(面倒な経験を踏むことで)漢字のテスト全体に対して意識がアップします。
これは、以後のテストで生かされるので大きな収穫になります。
採点ミスは結構発生している
塾の先生の話では採点ミスで点数が上がるケースは結構あるとのことでした。塾の先生は答案を1つ1つチェックするわけではないので本人なり保護者なりが見つけて問い合わせているとのこと。採点ミスの確認はウチがやったような国語の漢字問題が一番多いとのことでした。
点数を損したとは考えない
漢字で合っていると思ったのに、×になったというのは損したのではありません。試験本番でなくて良かったと思うべきです。ウチのケースぐらいだと、実際の入試では〇になるケースも多いようですが、×になったことで次から意識して書くことができます。
採点後の答案用紙を確認する意味
答案用紙を確認するのは、採点が合っているかの確認するためだけではありません。むしろこちらはおまけのようなものです。本来の確認項目は正答と誤答の傾向を確認することです。得られる情報はものすごい量があるのに、点数だけ見て終わりというのはもったいないです。
・空欄か記述したが誤答か?
・ケアレスミスか根本的に間違っているか?
・本来正解しているはずなのに間違った問題の抽出
ケアレスミス、単位、求めるものが違う、抜き出し間違い。漢字記述の間違い等。
・時間配分の妥当性
・得意分野、不得意分野の確認
これらのことは答案用紙からわかることです。点数だけを見て怒ったりするより内容を見て分析していくほうが建設的かなぁと思います。
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