旬な話題も取り上げようということで、今日のニュース
ざっくりまとめ
・脳科学者の茂木健一郎さんがtwitterで中学受験塾の低年齢化を懸念
・受験は「狭い学習」で「人生がもったいなだけでなく、国家的な損失」と言及
・以前より中学受験反対派で偏差値教育を批判、入試はAOになるべきとの考え
茂木健一郎さん、中学受験塾の低年齢化を懸念
脳科学者の茂木健一郎さんが『中学受験塾、進む低年齢化「席埋まる前に」早めに入塾』という記事を引用し、中学受験塾の低年齢化を懸念しています。
茂木さんのtwitter
受験のペーパーテストのために、脳が柔軟な大切な時期をこのような狭い学習に費やすのは一人ひとりの人生がもったいないだけでなく、国家的な損失。「偏差値」という受験産業のマッチポンプにいつまで付き合うのか?
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2020年11月28日
中学受験塾、進む低年齢化 「席埋まる前に」早めに入塾https://t.co/LA5BGbwhQ7
twitter上の声
「自分の子には受験ではなく興味のあるものにお金を使いたい」というように茂木さん同様受験に否定的なコメントもある一方、「公立教育に不信感があるから中学受験に流れるのでは?」というコメントも複数見られました。
茂木さんは中学受験反対派、偏差値反対派
茂木さんは中学受験をする小学生を教えていた経験があり、その経験も含めて中学受験には賛成しかねるという意見、入試はAOになるべきともコメント。
脳科学者の茂木健一郎氏、「全ての大学がAO入試になるべき」と持論。 (2015年2月9日) - エキサイトニュース
偏差値入試が子供の学習時間を奪っている。国家的損出→
茂木健一郎 公式ブログ - 偏差値のおろかさ - Powered by LINE
偏差値教育はレベルが低い→
茂木健一郎 公式ブログ - 偏差値教育について意見があります。
まとめ的な何か?
そもそも…
茂木さんが思うほど今の受験制度は悪くはないかなぁというのが私の印象です。改善が必要な点はいろいろあるとは思いますが。
何十年前から偏差値教育の問題点は指摘されている
私が受験する以前から、茂木さんが言及しているような偏差値教育の問題点はしてきされている。最近では、AO入試など、偏差値やペーパーテストとは違う選抜方法も用いられています。しかし中学受験はほぼ100%、大学受験でも半数以上は偏差値型の入試での選抜方式のままです。AO入試は選抜方法の難しさもあります。
少なくとも20,30年は変わらないかも
今、社会の中枢にいる人や政治家の多くが偏差値教育を受けそれで社会的地位を上ってきた人(とか世襲)であることを考えると現状がすぐにそれが変わるような気がしないというのが正直なところです。とはいうもののAOと推薦は今後とも増加していくと思われますので、相対的には偏差値・ペーパーテストで入学する人は減るとは思いますが。
天才型の選抜、偏差値以外の基準での選抜方法の見当
現在の偏差値教育・入学試験制度では、不得意科目をなくし、満遍なく点数を取ることが要求されます。いわゆる秀才型有利な選抜方法です。1科目だけ、1分野だけ圧倒的な能力を持つ天才型の受験生には不利な状況です。この天才型を見つけ出せる選抜方法や、偏差値や点数化しにくい部分での選抜方法(例えば人間性、モチベーションに優れた人を入学させるとか)ができる環境が整ってくれば、偏差値教育から抜け出す一助になるかと思います。
入学が簡単で卒業を難しくするのは?
偏差値教育を修正するという点では卒業を難しくする手もあります。
日本の大学は入学が難しく卒業が簡単と言われますが、これを逆にしてアメリカ等のように入学を極端には全入など簡単にして、卒業時の能力の期待値を高くします。
そうすることで、天才型は突出した成果を出せる可能性はあるし、人間性など偏差値では測りにくい能力も多少は見ることができるように思います。
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