<2021/01/16>若干更新、ウチの子のときどうだったか、を更新。
毎年この時期に話題になるのが、入試直前の1月は学校を休ませるか休ませないか問題です。今年はコロナ禍で例年と違った動きも出てきそうです。
結論『休むかどうかは本人・家庭の判断』だが…
最初に結論を書いておきますが、ただ単純にはいかない話なのでそれは次から解説します。言いたいのは大前提として「子供本人と家庭の判断を最優先に考えるべき」ということです。
考える要素としては、本人のメンタル、体調。学校でのコロナ感染やインフルエンザの状況。健康面、学力面総合的に判断すべきです。2021年はコロナ状況も踏まえてですね。
実際、1月に1日も来ない子供もいるし、受験日以外休まないどころか、受験日でも午後から来ている子供もいたりします。本当に人によるといったところ。
大切なのは、子供の考えを中心に据えて、子供に親の判断を押し付けず、親子で話し合って結論を出すこと。
まず子供に学校に行きたいかを確認しましょう。全てはそこからです。
無理に休ませる、無理に行かせる(あるか?)のは最もやってはいけない悪手です。
受験の結果に対して、誰も責任を取ってくれるわけではありません、後悔しないよう自分たちで決めましょう。これは志望校選択でも同じです。
1月休む派・休まない派の意見
それぞれの言い分はあります。代表的な意見をまとめました。
休む派
・コロナ感染、インフルエンザ感染回避、風邪の防止。体調管理が必要。
・小学校や担任などが受験に対して批判的で登校することがマイナスになる可能性。
・学力面の追い込み、勉強時間確保。
休まない派
・そもそも義務教育である学校を休ませるのはおかしい。
・通常生活のほうがメンタル的にもリズムがよくなる。
・学力面でジタバタしても仕方がない、逆効果。
休むことを積極的に考えてよい事例
①クラス学校でインフルエンザが流行、コロナ感染リスク急増→休むの一択
②成績的により頑張りが必要、または過去問演習の進みが悪い→家で親か誰かが生活・勉強面のサポートができることが前提。
③元々子供が小学校に行くのはあまり好きではない→これも家でのサポートができるなら。
家でダラダラするのなら学校に行ったほうがいいかと思います。
一般的に親が勘違いしがちなこと
休んだから学力が付くとの勘違い
休んだから勉強する、学力が付くというものではありません。時間をどのように使うか次第です。たとえば塾に行ってる、自習室にいるから学力が付くわけではないというのと同じことです。
学校に「行かない」精神的なストレスを軽視
春先のコロナでの自粛生活を考えてみてください。学校に行かずに家で閉じこもっていたことにより、ストレスというか家の中が「どよーん」とした感じにはなりませんでしたか?これも個人差がありますが、学校に行かないことがストレスという子供は多いです。
休む場合は学校の担任に連絡を
また学校を休む場合には学校の担任への連絡をきちんとしましょう。
・コロナ・インフルエンザ感染対策などの体調管理のため。
・受験準備に集中させたいため。
など言い方は考えてください。両方の理由でもいいと思います。
できれば直接会って連絡したほうがいいですが、このような時なので、
電話でいいと思います。
12月までに「かくかくしかじかで、1月の受験直前は、休むことがあるかもしれません」と一報入れておき、実際に休ませるときに「以前にも連絡させていただきましたが、体調管理の面から少し休むことになります」と続けるのがいいかなと思います。
今年2021年は例年よりも若干休む人が、休む日数が多いのかなと推測しています。
(2020/01/16更新)
ごく最近妻に聞いたのですが、ウチの子の担任の小学校の先生は休むのには
若干否定的だったようです。どういう感じかというと、
休むな、と直接言われるわけではないですが、
休む話になると、受け答えが事務的というか、冷たい感じで嫌さが伝わる
とのこと。
結局、子どもと先生が直接話をして、子どもの志望校に対する思いが
先生に伝わり、最終的には「わかりました、思う存分やってください」と
好意的な了解を得ることができたとのこと。
休むのであれば、了解をもらっているほうがやはりいいですね。
受験に否定的な先生は…
1月であろうが直前であろうが小学校に来るのが当たり前、と考えている学校の先生もいらっしゃいます。これらの先生が「悪」と考えるのは違うと思います。そちらが正論です。先生として仕事にモチベーションを持ってやっているのだと思います。まずそれを認識しましょう。もしかしたら休むことで先生には嫌われてしまうかもしれません。
これは学校の先生だけではありません、親族や周囲の人の中には休むことや中学受験自体にも否定的なことを言う人もいるかもしれません。
だからこそ「本人と家庭で判断をする必要がある」わけです。
受験直前期には、自分の周りの人すべての人にいい顔できるとは限らないと私は思っています。
1月に学校を休む場合の注意など
一般的に1週間程度なら問題ありませんが10日以上家と塾だけで過ごすというのは、休ませる理由がどうであれ精神的に少し大変かもしれません。個人差がありますので子供の状態に気を配って臨機応変に対応しましょう。途中で学校に行かせるのもアリです。
生活のリズムを整えるようにしましょう。学校に行かないと生活のリズムが悪くなることがあります。朝起きる、夜更かししない。基本的なことです。
あと子供の学習内容は細かくチェックしましょう。家でゲームばかりしていたなんてことがないように、それなら学校に行かせたほうがマシです。
1月に学校を休まない場合の注意など
休ませない場合は学校での健康面でのリスクに気を使ってください。コロナ・インフルエンザ・風邪などだけではなく、学校でのケガもきをつけましょう。体育や休み時間での遊びの中でケガをしてしまうケースもあります。
あと学校や周囲の欠席者数、コロナ状況、風邪インフルエンザの状況は逐一確認しておきましょう。
注意するべきポイント・学校関連
結局、本人、家庭で判断するしかないのですが考えておいたいいポイントを学校関連と個人関連で整理します。
・地域性、他の受験生が休むかどうか
地域や学校によっては学校を休むことに寛容であったり、若干批判的だったりします。受験自体に批判的な先生だと宿題を多くだしたりとか、
受験にマイナス面が出かねない対応をする先生がいることもあります。→これなら休み一択ですね。周りの状況を確認しつつ、ご家庭の判断で。
・その年その地域でのインフルエンザ状況
→2021はインフルエンザはほぼない状況です!
1月は中旬~2月上旬にかけてインフルエンザが流行する季節です。学校に行く場合でもインフルエンザのきざしが出てきたら休む等のルールを事前に決めておきましょう。
また学校でのインフルエンザの感染状況を入手する手段を確認してみましょう。
・残念ながら中学受験に優しくない環境も世の中には存在する
1月に面倒な調べもの宿題。卒業文集関係の委員会。イベントや社会見学など。放課後居残り行事。
1月受験合否が話題になったり、受験のことをいじられたり。
→こういうのを回避するために休むというのもありといえばあり。
注意するべきポイント・子供関連
・12月時点での模試成績、偏差値と志望校との距離感
12月時点で成績的に余裕があるなら、無理な勉強ではなく、ペースを崩さないのが基本です。学校に行くときは、インフルエンザの感染状況に細心の注意を。
学力的に追い込まなければいけないときは、その体制をどうやってつくるかです。子供まかせでは逆効果にもなりかねません。
・子供の中での小学校生活の存在感役割
学校が好きで、小学校での生活が受験勉強の下支えになっている子供は案外多いものです。休むことがストレスになる可能性あり。
また、体育で体を動かしたりとかも風邪の予防にもなります。
逆に小学校に行くのがつまらないと思っている子供は休んでもストレスをかかえることはないと思います。
注意するべきポイント・家庭・塾関連
・休んだ場合に子供をサポートできるか、勉強できる場所は確保されているか
共働きの場合は子供をどうするかという問題が生じます。子供1人で日中家で勉強させるのはイマイチです、学校に行った方がいいと思います。
・1月は日中から自習室を開放している塾もあると思いますので塾の1月のサポート状況を確認してもいいでしょう。
学力的な伸び、勉強時間の確保を期待して休ませる場合もそうですが、健康面の管理で休ませる場合もここを一番しっかり考える必要があります。
ここまでのまとめ(記事は続きます)
・休む休まないは本人・家庭の判断が最重要
・周囲のインフルエンザコロナ感染状況によっては休むの一択。
・休んだから学力が付くとはかぎらない。
・休む場合は学校に連絡する
・休む場合は精神的なストレスと学習状況のチェックが大事。
・休まない場合は健康管理の徹底を。学校でのケガにも注意。
学校内の欠席者数、インフルエンザの状況なども日々確認。
・受験に否定的な先生は悪ではない、それが正論の認識を持つ。
・学校によっては直前期にイベントも。面倒な係もできれば避けたい。
・現時点での志望校との距離感を測る。
学力的な追い込みが必要→そのプランはあるか?
少し余裕がる→無理な勉強ではなくペースを崩さない。
・休んだ場合には子供をサポートできる体制が作れるか。1月の塾の状況もチェック。
ここからは「ウチのリアル体験として、実際にはどうだったのか?」という話をしたいと思います。
今回は以下のような話を話もします。
・小学校の受験組で休んだ人の割合は?
・1月・直前期の塾の状況、学校休んでた?
・よく言われる「休む人は落ちる」的な話。
・1月に休んで勉強したときの家の雰囲気。
直前期の1月に学校を休んだウチのリアル
直前期の1月、ウチの学校欠席状況
・受験の前日当日は必ず休み。1月の出席は週1日ぐらい。
・欠席にカウントされたのは結果的には7~8日ぐらい。(1月中に出席が4日ぐらい、入試が2回、入試の当日は欠席にカウントされない、インフルエンザで学級閉鎖での休みが4日ぐらいあり、欠席にカウントされなかった、それ以外休み)
学校を休んでやった勉強
自宅で、過去問と復習、そして弱点単元の補強、模試の復習をひたすら。
特に1月校や志望順位が低い学校の過去問は1月に集中的にやりました。実際のところ、いろいろ大変だったが、かなり役に立ったと思います。
またNNの先生が夜の授業が始まる前の空き時間勉強を見てくれた、
内容としては入試問題の演習と解説。これが勉強にも役に立ったが、メンタルの安定やストレス軽減につながった。
塾の先生というのは受験直前の子供の扱いは(親と違って)とてもうまい。
あ、もちろん人によります。
夜は平日週2回所属校へ通塾。あと日曜は終日学校別NN。
それ以外の日の夜は家で自宅学習です。
成績を上げる効率的な勉強をするのは結構難しい
ウチは元々塾に頼らず家で親が子供の勉強を見ており、冬休みの冬期講習も受講せず家でゴリゴリ勉強していましたが、そんなウチでも1月家で勉強し続けるのはなかなか大変だと感じました。
親子ともメンタル的にキツイ。親子喧嘩も数知れずです。
例えば、春先のコロナの学校休校中に家にずっといるのがしんどくなりませんでしたか?時間はあるのに勉強は進まないといったことがありませんでしたか?
その閉塞感に受験のストレスがのっかってくる感じです。
ある程度衝突が起きるのは覚悟したほうがいいかもしれません、
それでも親子のゴールが同じなら頑張り切れると思います。
もし学校を休んで勉強時間を確保する場合は、誰がどのように子供を見ていくかを考えておいたほうがいいです。
たとえば両親共働きなら、子供が一人になる時間を極力少なくするとか、あとは塾の自習室とかがつかえないか、チェックしてみましょう。
生活のリズムをつける、勉強のオンオフ
何度もいいますが、家で勉強し続けるのはキツイ、並々ならぬ精神力がいります。
どうしても効率が落ちてくるので勉強時間以外の過し方、オンオフの付け方が大事となります。過去問を入試形式でやるのは気合がはいるので、ダラダラ防止にいいです。
気分転換はテレビ30分とか、土日の塾終了後の外食とかでした。時間を区切ることが大切。
「学校を休む人は落ちる」は本当?
そんなことはありません。
学校を休むことと、入試に不合格になるということの因果関係はないと思います。
もちろん学校に行けば合格できるというわけでもありません。
あと家で勉強し続けるのは親子ともにかなりの精神力がいると思いますので、それは頭に入れておいてください。ストレスで親子の衝突がおき、勉強の進捗やストレスなどの健康面で害があるなら学校に行くのも良いと思います。
「学校を休む人は落ちる」は都市伝説です、それに振り回されることはく自分たちで判断しましょう。実際に身の回りでは、休んだことと合格するしないは関係なかったです。
健康管理の話
健康管理は、1月に学校を休む理由の一つです。生活のリズム、睡眠時間、栄養は十分に気を付けるようにしました。
R1やヨーグルトなどはインフルエンザ対策で一定の効果があるようです。
塾とかで外出する以上、完全にウイルスをシャットアウトできるわけではないです、それよりは元気なことで抵抗力を増すという感覚のほうが良いと思います。
ウチはR1を飲んでましたね。インフルエンザの防止には何か効果があるような気がしてきます。飲んでるから大丈夫という自己暗示的な効果も期待できます。
2021はコロナに気を付けているせいもありインフルエンザはほぼないようです。
受験本番に合わせて早起き、というの話
1月になると本番に合わせて朝型にしろと言われますが、ウチには無理でした。小学校と同じがちょっと遅いぐらいの起床時間。今までの模試も全部それで受けているからもういいかなと。受験のストレスとか日頃の夜遅くまでの頑張りを見ていると、朝早く起こすのはかわいそうにも思えてきます、そこまで鬼にはなれなかった。
小学校の受験組の状況について
小学校の受験組の状況
2月1日に向けて徐々の休む人増えてきます。
受験組で「休まない」言っていた人が、突然来なくなったり、欠席者が増えてくると、じゃ私もと休みだしたり、逆に休むつもりでも、ストレスとか気分転換に学校に来るようになったり、日々状況がかわります。ある意味混沌とした状態だったようです。
小学校の先生もタイヘンだなと思う。
みんな初めてのことでよくわからないです。この時期に人のことをあまり気にするのはよくないですね。
小学校受験組の欠席日数
・入試日以外休まない~数日休む 3割程度
・数日~1週間以内 2.5割
・1週間~2週間未満 2.5割
・2週間以上~ 2割
2月1日に向けて休む人が増えてくる感じ。
休まない派では、受験日でも受験が終わって午後から学校にくるツワモノも。
ざっくりとした傾向ですが、
都立一貫:休まない休みが少ない人が比較的多め
私立: 四谷早稲アカサピなどから難関校を目指す人は比較的休む割合が多め
私立: 偏差値にこだわらない無理のない受験の人は休まない人が多め
休まない人や入試の前日のみ休みとかのいわゆる「ほとんど休まない人」も結構います、これは家での考え方やサポート体制などにもよると思います。言えるのは、休んだから落ちるとか、休んだから学力がつくとか、どっちが良いとか一概には言えないなと思います。
休んだ人の行動パターン
1月休んでいる人の行動パターンはよくわからないというのが正直なところ。
受験が終わっても本人か保護者が言わない限りはよくわからないままです。
塾とかの自習室か、自宅で勉強といったところでしょうか。
1月休んで、個別指導や家庭教師を頼んだりとか、学習管理をフォローしてくれる人を雇ったりとかそういうのはあるように思います。たいていの場合本人が言わないのでよくわからないです。
後からわかったのですが、NNには個別をゴリゴリに付けてた人がちらほらいたようです。
塾の状況
塾では1月は平日午前中から自習室を開放していました。
ウチの子はその自習室に行ってないので正確にはわからないですが、見聞きした話としては
・これは行きたい人が行く、自習で、授業が行われるわけではありません。一部、先生が質問に答える程度の軽いサポートぐらいはありそう?
・塾の所属クラス(上位クラス)のうち3割程度は、1月に昼間塾で自習していたようです。
・昼間塾で自習した場合は、夜は通塾日だとそのまま授業、通塾日でないならそのまま自習か帰宅という感じです。
・一部の子は朝から晩まで毎日塾にいて塾に住んでいるようだったとのこと。(塾のほうが集中できるとかなのでしょう)
[コメント]自習での学習効果は人によりますが、過去問とかならアリといえばアリかなぁ。一人で自習するのであれば家より塾のほうがストレスが少ないようにも思えます。
塾の自習室の最大の欠点は勉強した気になって身につかないケースが割とあるのでそこがポイントになりそうです。
ちょっとした情報
・関東では受験当日は欠席にはならない
これ私のような地方出身者は知らなかったのですが、
受験日は欠席ではなく、(インフルの学級閉鎖と同じ)出席停止日としてカウントです。事前に入試の日程を学校に出します。
ちなみに合格発表とか入学手続き日は、受験と違い本人でなくても代理が可能なので学校にいかないと欠席になります。
・関西、九州はまた違う
関西は1月中旬が受験で短期間で終わることから1月から全休というのは多いパターンだと思います。関東では前受けも含めて長期化し受験校も増えているので受験日を含めて休む総日数では増えていると思います。
・皆勤賞かつ中学受験組はすごい
学校には皆勤賞かつ中学受験組という子もいました。
皆勤賞は卒業式の日に表彰されるということもあり、受験組でも皆勤賞を狙える場合は、1月も休まずに学校に来ていました。皆勤賞かつ難関中学に見事合格とうい猛者もいます。
・塾への愚痴とか、相談とか
ウチはやってませんが、1月にメンタルでしんどくなったら、塾の先生に愚痴こぼすとかもいいんじゃないでしょうか?先生ならではのアドバイスを聞けたりするかもしれませんよ。塾は活用したほうがいいです。
愚痴ではなくても気になったこととかドシドシ塾の先生には相談すればいいと思いますよ。
もちろん、1月の先生というのはすごく忙しいので電話するにしても時間には配慮しましょう。
まとめ
・ウチは1月休み、過去問と弱点分野の補強、模試の復習を中心にやった。
・日ごろから親が勉強を見ていたが、それでも1月家で勉強するのは大変。
・大変なのは受験へのストレスと、家での閉塞感。コロナの外出自粛中にも近い。
・学校を休むと落ちるというのは都市伝説。自分で判断しろ。
・健康管理は1月なにより超大事。睡眠時間・栄養に気をつけろ。
・直前は受験本番に合わせて早起きという人がいるがウチには無理だった。
・小学校は1月混沌としていて2月の本番に向けて休む人が増えてくる感じ。
・1月は休まない人が3割、数日~10日休みが5割弱、残りの2割強が2週間以上休み。
・受験したその日も午後から学校にくる人がいる。
・塾は朝から自習室を開放、3割程度の人が自習。朝から晩まで塾にいる強者も。
・関東では受験当日は欠席にならない。
・皆勤賞を狙う人は休まない、それでも合格する人は合格する。
・ストレスでしんどくなったら塾に話を聞いてもらおう。
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