中学受験の下書き

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2020中学受験展望。2019中学受験概況と受験者増の背景。

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2019中学受験入試の結果が一通り出ています。来年度に向けて全体のまとめと傾向を知りましょう。

[1]2019入試概況

小6児童数は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の小6児童数は四谷大塚の資料で推定になりますが、、29万4000人。前年比で1万人の増加。
首都圏の中学受験者数は5万500人。前年比2000人の増加。受験率は17.2%で前年比0.1%の増加となっています。受験者数は2015年の4万6500人から4年連続増加しており、受験率も同様に増加しています。

何故、私立を希望するのか、近年中学受験が増えている背景は?よく言われるのが

①教育意識の変化、公立中学教育への不安、先取やよりよい教育の希望。
②2020年の大学入試制度変更→大学受験回避願望。
③首都圏私立大学定員の厳格化→私立大学の難易度が上昇。
④算数1科目や英語を選択科目として加えるなど受験科目選択の多様化。
   ご参考 【中学受験】算数1科目入試を真面目に考える
 

⑤柔軟な思考能力を測る適性検査入試の増加。

ここまでは、大学受験難化や社会的変化に対応して、教育により力を入れたい層の増加と、入試科目の多様化により、受験が視野に入ってきた層の増加ですね。
 
 
いずれも納得です。実際に多くの私立中が、
大学入試の変化に対応、とか
知識貯蓄型→思考力向上型の教育にシフト
ということをうたうようになってきています。

他にも理由を考えてみました。

何故私立なのか、と近年人気上昇している理由は以下のようなものもあるかもしれないです。特にアンケート結果とかデータを持ち合わせているわけではないので単なる推測です。

上と多少重なるところもありますが…

①(比較的ですが)景気が良くある程度教育費がだせるようになった。
②高校無償化により経済的な負担が(少し)減った。
③首都圏の大学付属校の増加した。
④お金の使い方として家、車などのハードものより、教育、人格形成のソフト面に投資するという考えが広まっている。
⑤AI等により職業が淘汰される流れがあり思考力、グローバル力がより必要になっている。
⑥私立は別学中心だったが、近年共学の選択肢が増えてきた。

以下は、最近という話ではないですが、私立を選ぶ理由として。
 
⑦公立高校は内申が必要になり不透明な部分もある
 →中学入試のほうが点数で合否が決まりわかりやすいと思う層がいる。
 
⑧(特に)女子は高校から入る選択肢が少ない
⑨私立の方が相対的に部活の活動幅が広い。
 部活動の成績も私立の方が優れている場合が多い。
⑩私立のほうが英語教育に力を入れる等カリキュラムが多様になっている。

以上、公立中より私立中が良いと考える人が増えたのだろうが、一方、なんとなく受験する、まわりが受験するから受験する、という層も一定数います。
よく受験は途中でやめるのが非常に難しいと言われます。それまでの投資を考えると完全撤退はもったいないと考える人が多いからです。
受験を決断するときには、家族間で十分に話し合った上で参戦したほうがいいと思います。