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【中学受験】午後受験のメリットとデメリット、活用法、注意点(
=====以下古い情報です
午後受験の選択肢が増え、多種多様な併願戦略が考えられるようになりました。ここ数年では科目を絞った1科目または2科目の午後受験も増え、受験者の体力負担軽減も考慮されています。
午後受験のメリットをデメリットを項目だけだだっと並べてみます。
<メリット>
…
①合格する可能性が増える
単純に受験機会が増えるので合格できる学校が増える可能性があります。
②勢いにのれる、悪い流れを断ち切れる可能性がある
例えば1日午前校で不合格だったとしても、1日午後で合格を取っておけば
受験の中盤後半戦に巻き返せる可能性が出てきます。
どんな学校でも合格は精神的に落ち着きます。
③午前中に強気な併願ができる
あくまで例ですが、
1日開成、2日聖光(栄光)、3日筑駒 4日聖光(芝) 5日渋渋。ただし、合格率は結構微妙というとき、 1日午後受験で広尾学園を抑えることができれば、この併願のままで行くという選択肢もできます。
もちろん広尾学園にもある程度の魅力を感じており、行ってもいいかな気持ちがあるのが前提ですが。 広尾学園を落とした時には後半の受験校を変えることも可能ですし、選択肢が広く取れます。
④受かった場合安心感がでる
2月1日から5日とくに1,2,3日は子供にとっても親にとっても怒涛というか特別というか極限状態になります。すべて精神的に落ち着いて淡々と、とは気持ちで臨みたいですが、なかなか大変です。
1月校を抑えられていない場合、2月1日2日で合格が取れないと精神的にかなり厳しいです。安心感、お守りがわりに午後受験というのもあります。行ってもいい学校が取れればかなり精神的にものった状態で後半の学校に望めます。
⑤優遇措置が得られる可能性がある
学校によっては複数回受けると優遇措置として加点される学校があります。学校にもよりますが、加点狙いで午後受験というケースも考えられます。
⑥会場の雰囲気になれる
午後を含めて複数回受けると会場の雰囲気にも慣れた状態で受験することができます。
<デメリット>
①精神的にも肉体的にも疲れる
午前の学校から、午後の学校への移動、2つの受験など精神的にも体力的にもかなり厳しいです。午後受験の最大の懸念事項です。移動経路に余裕があるところ、科目が少ないところなども考えたいところです。
②落ちた場合翌日に引きずる
午後受験でも当日発表されるところもあります。例えば、2月1日午前、午後両方不合格だとダメージは大きいです。どちらかは合格できるところがよい。
③合格した場合に気が緩む可能性
不合格もきついですが、合格して気が緩むのもこまりものです。第一志望、上位志望は午前受験の学校であることが多いので、緊張感を持続しつつ次の日以降の試験に臨む必要があります。
④対策が大変
問題にクセがある場合、対策をする必要が出てくるかもしれません。午後受験は第3、第4志望であることが多いので対策をする時間はないと思ったほうがいいです。
⑤移動が大変
午前と午後の移動は精神的にも気を使います。午後受験がある人は優先的に会場から出してくれる午前受験の学校もあります。
体力的なことを考えて車で移動しようとして渋滞で遅刻というケースも実際ある話です。
最後に全体的なアドバイスや気を付けた方がいいことなどを
(1)2月1日午前、午後で受験する場合はどちらかを合格できる学校にする。
両方チャレンジ校はもってのほか。
(2)午前と午後の移動手段には気を付ける
電車で移動が原則。公共の交通機関がアクシデントで遅れた場合は配慮してもらえるので。
昼食はおにぎりなど簡単に食べられるものを準備しておき、移動を最優先させる等、とにかく移動時間には気を付ける。
(3)対策が必要な学校は受験しない。
午後受験は対策が不要なところしか受けないなど割り切りも時には大事。クセのない問題のところを。
(4)答え合わせや終わった受験のことを考えない。
これは午後受験に限った話ではないですが、午後受験を入れると2月1日2日で4校とか受験可能です。終わった受験のことは考えない。
(5)受けられるだけ受けるというスタンスは考え物
対策にしてもそうですが、午後受験はデメリットもあります。たとえ第4第5希望だったにしても落ちると凹むものです。
対策できてたら通ってたのでは?という状況など不合格が後に引きずる可能性もあります。受かればもうけものという考えではなく、しっかり押さえようという気持ちのほうがいいと思います。
受験まで時間があるので午後受験の具体的な心構えまでは不要と思いますが、受験校を選ぶときに午後受験校をどう組み込むかという点は考えておきたいところです。1月校があるから午後受験は不要というのも立派な戦術です。