中学受験の下書き

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【中学受験】内部進学組がいる学校は避けたいという人

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学校選びで付属小学校からの内部進学のある中学は選択肢から外すという方がいます。実際のところどうなのでしょうか。中学受験から入る子供、親の視点から考えます。

〇中学受験組が考える心配事

(1)内進(小学入学→小入)生と中学入学(中入)生がそれぞれ固まってしまうのでは。
(2)内進の親とうまくやっていく自信がない、価値観が違いそう。
(3)内進生が学校の中心となって学校行事が行われるのではないか、外様扱いされそう。
(4)内進生は家がお金持ちそうで、なんかいやだ。
(5)成績的にはどうなんだろう?学力試験のない内進生はたいしたことないのでは?いや逆だ、特別な教育を受けてきている内進生についていけない?

ぐらいですかね。で、どうなの??
基本的に『そこまで心配はいらない』と思います。ただ子供は全く問題ありませんが、親は所々思う所があるかもしれません。あと例えば、慶応などの一部の学校の場合はまたかなり違うかもしれませんが。

まず、内進生とその親は中入生をどう見ているのでしょうか?
・厳しい受験を突破した受験戦士、たくましそう。勉強できそう。親もたくましそうだ。
・身内でこじんまりやっているのに、異分子が入ってくるようで、漠然とした不安。
・仲良くできるかな?
みたいな感じです、実際は不安感があるのは、内進生も同じです。

では、先ほどあげた中入生の心配事を考えていきましょう。

(1)内進(小学入学→小入)生と中学入学(中入)生がそれぞれ固まってしまうのでは。

これは本当に心配しなくてよいです、子供の順応性は半端ないです。最初の1か月ぐらいは少し違和感がありますが、1学期が終わるころには、誰が中入生だったか、わからなくなっているぐらいです。
学校側も配慮しており、多くの学校が入学直後に2泊ぐらいで親睦を兼ねた泊まり込みの研修を行います。そこから垣根がなくなっていくようです。

(2)内進生の親とうまくやっていく自信がない、価値観が違いそう。
子供同士は(1)ように、すぐに垣根がなくなっていきますが、親同士だと少し事情が違うように見えます。内進生の親同士は小学校の6年間でコミュニティも出来上がっていますし、内進生の親ではそういう区別をもっている人はいそうです。ただし、(内心はそう思っていても)あからさまに出す人はまずいないと思います。
慶応とか一部の学校はまたちょっと違うかもしれないのでSNSなどで調べてみましょう。

基本的に、あまり心配する必要がないと思いますが、どうしても気になってしまう場合や志望校は排他的な意識が強そうだと感じたとき志望校の優先順位を下げてもいいかもしれないです。

(3)内進が中心にクラス運営が行われるのではないか、外様扱いされそう。
その学校の独自ルールや、行事のことは内進生はよくわかっているのは確かです。実際、PTAの役員とかが内進生の親が中心になる学校は比較的多いと思います。なので、親がPTAの重要ポストにつきたい、仕切っていきたいと考える場合は自分の思う活動ができにくいかも。
ただ、基本的に、学校の主役は子供です。そして中学からは親がかかわってくることが自体が少ないので困ることもさほどないかと思います。
もし心配ならばSNSで受験しようと思っている学校の情報を調べてみましょう。

(4)内進生は家がお金持ちそう。
学校にもよりますが、基本的に内進生の親は裕福ですね。公立小学校とは比較になりません。子供の生活には影響ないですが、遊びに行くとかそういうときには気を遣うことになります。長期休みのお友達が〇〇に行ってきたというレベルがちょっと違うとか。
あと有難いことにクラブの合宿とかで泊まるところも基本的に標準家庭でも無理がないレベルのところが多いようです。

(5)成績的にはどうなんだろう?中学受験がなかった内進生の実力はたいしたことないのでは?いや逆だ内進生についていけないのではないか?

SNSだと、中学受験組が内進組よりも上というのを見かけますが。。。。

これも学校にもよりますが、『平均』をとると『若干』中学受験組が成績がよい場合が多いです。
ただし、『平均』と『若干』というところがポイントです。

・国語、算数は受験組、英語は内進組が得意。受験組には英語ゼロからという人も結構います。内進組は受験がない分、英語教育に力を入れている人も多い。
・中学1年、2年、3年と学年が進んでくると内進、中入の学力の均一化が進む。
・主要科目の平均を取るとたぶん中学受験組が上、点の取り方を知っている。
・成績下位生徒には補修授業が設定される学校が多いがその授業を受けるのは内進組が多い。
・成績上位者は中入組が圧倒しているのかと思いきや内進組もかなり入る。半分近く内進組になることも。そして最上位は小入組。
・中学入学組から見た場合、内進組はもともと教育に熱心な家が多く、私立の教育を6年受けているということで正直賢い子、天才と言われる子もいる。
・内進組のほうが成績が上位者から下位者まで成績のばらつきが大きい。

受験組であってもなくても勉強を継続していなければ成績は落ちていきます。実際そういう子も多い。つまり受験したかしていないかではなく中学での勉強するかしないか状況に依存していきます。

〇まとめ
内進生と中入生は入学の経緯は違うものの、子供の順応性はすばらしくすぐになじみます。内進、中入ではなく、クラブ活動であったり趣味嗜好であったりといった観点で新たな交友関係、人間関係ができていきますので心配はいりません。

親のほうが柔軟性がない部分はありますが、大人ということもあり特に表立って区別するわけではないので、困るということはあまりないと思います。多少気が重くなる場面もあるかも。気になる場合はSNSなどで情報を集めてみるとよいです。

学力差については、内進組は受験をしていないのは事実ですが、
・私立の質の高い授業を6年間受けているというアドバンテージ
・もともと教育熱心な家が多く、中入組が受験勉強をしていた間に、英語やその他の勉強をしているケースが多い。
 
そのような背景もあり、中入生が上、内進生が下という線引きではなく、成績はばらけていて、中学入学以降の勉強に依存していきます。

私立小学校がある中学校は伝統校、名門校が多いです。
その学校は内進生と中入生が作っていくことになります。どちらが上という話ではないと思います。原則論としては。基本的に過度の心配は不要と考えますが、それでも気になるのであれば優先度を下げればいいと思います。

内進生は中学、高校、大学なりで後から入学してくる生徒を入学させないことはできませんが、中入生側は小学校がない学校を選ぶことができますので。

あとその学校で高校から入学する人がいる場合は逆の立場になり、今度は迎える立場になりますので、配慮を忘れないようにしてほしいです。
 


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