中学受験の下書き

中学受験を中心に勉強法、過去問、志望校対策、併願校戦略、受験データ分析、模試平均点予想などを行っています。誤字脱字が多めです。

【中学受験2021】日本一の受験者数『栄東中学校』詳しすぎる解説【入試対策】

【2020年中学受験】人気の栄東入試、徹底解説と注意点【受験者数日本一】

 2020入試結果速報 

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B日程 (1/18実施) 国算10点、理社5点の加算含む
合格基準点は加算含めて235点。加算30点が強力すぎて加算なしで合格するのはかなり大変ですね。

受験者平均
国語 69.5
算数 78.6
社会 36.7
理科 37.8
4科目平均合計 222.5 点,難関大B 合格 235点 
== 

2020/01/17 20:00更新

==
東大II (1/16実施)

受験者平均
国語 99.6
算数 77.1
社会 49.4
理科 45.4
4科目平均合計 271.5 点

東大クラス合格 282点    特待合格 345 点
算数1教科入試平均 155.10点
算数1教科入試東大クラス合格201点 特待合格238点

東大I (1/11実施)
受験者平均
国語 94.7
算数 68.4
社会 42.8
理科 45.7
4科目平均合計 251.6 点
合格最低点  256点

算数1教科入試平均 156.0点
算数1教科入試合格最低点 192点

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2020/01/11 10:47更新 

[速報]栄東 難関大A 合格発表 

東大スライド189
難関大 162

受験者平均 171.8
国語 58.8
算数 56.0 
社会 27.9 
理科 29.1

応募者 6200
受験者 6098 
合格者 3913
実質倍率  1.59倍
合格者最高点 264

==速報ここまで

いよいよ埼玉入試まで1週間です。
以前にも記事にした栄東受験(おもにA日程)の内容と、当日の注意などをまとめました。受験される方は、気を引き締めて1月10日をむかえましょう。

(0)入試当日の注意

まず受験時の学校からの案内説明資料を熟読してください。

・1時間前~30分前会場到着が基本です。

・とにかく人が多く塾などの塾スタッフの応援も多くあります。雰囲気に飲まれないように。

・親子ともに、重ね着で気温、室温に対応できるようにしておきましょう。カイロを持参するなど防寒対策はぬかりなく。
 →親の控室は体育館で若干寒め。

・A日程は3会場で試験があるので事前に確認しておくこと。2019では栄東中、埼玉栄中、栄北高校。
・試験時間中の親の控室は体育館はイスが並べられており、飲み物のサービスがあります。あと軽食の販売もあります。(控室は食堂の場合もある)

・付き添いは受験生1人に保護者1人。

・試験後の答え合わせはしてもしなくてもよい。翌日には合否が出ます。

 後日程に余裕があるなら答え合わせ→復習しても良い。

・保護者は3時間ほど控室で待つことになりますので本などを持っていくことをお勧めします。

・他校の午後受験がある人は優先的に先に退出できる。

子供との合流方法を決めておくこと。

・合否後の注意
 もしA日程で不合格なら基本B日程を受験すること。B日程の方が難易度は下がる、加点もあります。

以下にまず2020年受験者向けの動向分析、各科目対応。その後に、栄東がどのような学校か、なぜ人気なのかなどについて書いていきます。

(1)2020年受験動向、各科目の対策

 応募者・受験者は大きな変化なく10000人前後を予想。11日への日程変更がどうでるか。数としては前年並みと思われます。
 倍率に関してもあまり変わらないはずです。Aが6000程度の受験者で、約2000人が東大クラスで合格、約2000人が難関大で合格も変化がないと予想。B日程は加算点数が増えるが、B日程を受ける受験生はほぼA日程など他日程を受けているだろうから難易度的には影響は少ないと思われる。B日程が栄東1回目ならば大きく不利。

・受験対策、攻略

 出題傾向はA日程(B日程)でも東大I,IIでも大きくは変わりません。東大I、IIが思考力が必要な問題、記述問題が増えます。以下の対策は、A日程(B日程)用だとお考え下さい。

対策攻略は、2パターンの受験生のケースを考えます。多いであろう以下についてです。

(A)前哨戦、前受けとしての受験と、(B)本命または本命に近い受験です。


(A)合格可能性80%。前哨戦、受験本番への経験と自信を付けたい、志望順位が下位。合格予定だが入学の予定はない場合

 余裕度によりますが、原則として事前の対策はほぼなしでいきたいところです。対策しなくても合格できるぐらいに総合的な実力を高めてください。出来る限り対策ぜずに合格するようにしてください。対策は1月に入ってから最新の過去問を1回分のみだけ解いてください、合格点に届くとは思いますが、届かなかったらもう過去問をもう1年分解いてください。
 国語、算数の2科目で150点ぐらい取れば問題ないと思います。
 過去問、2年連続で合格点に届かないことはないはずです。点数に余裕がないようなら、それをすぐに塾の先生に相談してください。原因を分析できるなら親が見てもいいです。
 基本、横綱相撲で合格してください。しかし、試験当日にアクシデントが発生したら東大スライドを捨ててでも難関大合格を確実に取るような戦法に切り替えること。

国語か算数で失敗しがちな人、自信がない人は対策してもいいです。ただ貴重な勉強時間は極力本命に向けるべきです。対策したい場合は(B)から項目を選んで対策してください。

 

心構えとしては先ほども書きましたが、横綱相撲で合格してください。



(B)栄東が第一希望・本命校、合格可能性が80%未満、落ちるリスクもある場合。

国語:近年大問4題で、知識2問、読解2問と知識分野が多く出ます。対策を行うこと。知識は今まで使っていたものでいいので、すきま時間を使って対策。あとは記述。記述は正答するのが理想ですがまずは粘り強く答案を埋められること。

算数:平面、立体図形、場合の数、規則性数列あたりが頻出。捨て問を作る場合はその見極めも気を付けたい。志望順位にもよるが、過去問は解いておき、復習も十分にやること。受験の基礎問題が多いので他校でも役に立つ。規則性、場合の数は難問というより数え出しが面倒なケースが多い。手際よく処理していくこと。


理科と社会は国語、算数と比較すると、配点がそれぞれ半分。理科と社会はそれぞれ4分野、3分野まんべんなく出題される。聞かれるのは受験では基礎的な内容だから、栄東対策というより、基礎を固めて、科目全体的な底上げで対応するイメージで。不得意分野があっても配点の少なさから他分野で対応できるケースも多い。


気を付けたいのは60分で理科と社会の2科目を解くと言うスタイルだ。過去問などを通じて解く順番は意識しておいてください。過去問を何回かやればなんとなく自分のスタイルができるはずです。特定のルールにこだわる必要はないが、知識問題を手早く片付けて、社会・理科の記述問題や理科の計算時間を残すというのがスタンダードでやりやすいと思います。

 

 

(2)受験者数日本一の中学校、栄東

 栄東は日本にある中学校の中で一番受験者数が多い学校です。その数、11000人。
首都圏の中学受験生が5万人台と言われていますので、どれだけ多いかお分かりになるかと。
 これは首都圏女子中学校で受験者数の多いベスト5、豊島岡中、浦和明の星中、吉祥女子中、横浜女学院中、大妻中の5校を全部合わせたぐらいです。とにかく多い。
 また1/10の栄東A日程だけで6000人という受験者がいます、これまた多い。首都圏で最初に行われるためメディアの注目度も高い。ある種お祭り感もあります。 

(3)栄東を知る

・高校である栄東高校の開校が1978年、栄東中学の開校が1992年と比較的新しい学校です。校長は「本校は歴史も伝統もない学校です」と言いますが進学実績やクラブ活動など公立王国埼玉で、私立の存在感を出している学校です。

・中高私立一貫校で、高校からの募集もありますが、高校から入学した生徒は中学から入学した内部進学の生徒とは3年間別クラスになります。今となっては結構めずらしい。ちなみに鎌倉学園もそうです。高校入学者がいる場合、高入生と中入生が何年生のときから一緒になるかは確認しておいたほうがいいです。
・校訓は『今日学べ』←いやダイレクトですね、今日を学べとか、今日に学べ、今日を学べではなく。読みは、きょうまなべ、ではなく、こんにちまなべ、のようです。一番勉強圧が強そうです。

男女共学。男子60%、女子40%。いいバランスかと。

・高校の栄東高校は、進学校としても実績を残しており、ここ数年、埼玉県内の高校の東大合格者数では3位以内。埼玉には超名門と呼ばれる浦和高校がありますが、2016年には東大合格者数で浦和高校を上回ったこともあります。進学実績の大部分は中学からの内部進学の生徒があげているようです。豊島岡も実績は内部進学組が中心で同じ構図です。

 
(4)なんでこんなに受験者数が多いの

・首都圏最初の入試
1月10日のA日程はと首都圏最初に行われる。栄東を第一希望、上位希望とする受験生に加えて、力試しとしてや入試経験を積んでおきたい受験生が集まります。試験会場は栄東中高の本校キャンパスだけでなく、姉妹校の埼玉栄中高と、栄北高校の3か所を使った大掛かりなもの。応援に駆け付ける塾の先生やスタッフも恒例のものです。

・1月10日11日16日18日(2020年の場合)の4回試験があり、他校との併願もしやすい。

難関大クラス~東大クラス、特待クラスと選抜方法に幅があり、受験生の学力的な幅も大きい。
・A日程 4教科→首都圏最初の入試、四谷偏差値57→高得点者は東大クラス合格。
・東大I(4教科型)、東大I(算数1教科型)→合格、即特待生、かつ東大クラス。四谷偏差値66
・東大II(4教科型)、東大II(算数1教科型)→合格、即東大クラス、一部特待生。四谷偏差値61
・B日程 4教科 四谷偏差値55
偏差値は四谷大塚80%偏差値。 
四谷大塚の偏差値でいえば、50切りぐらい~75ぐらいまでの子なら、受験を考えてもいいという成績レンジの広い学校です。

・得点開示
受験後、合格でも不合格の場合でも、自分が取った点と受験者平均点、合格点、合格順位が明示されるので、模擬試験的な受験も可能。実際そういう受験者も多い。
受験本番でどういう形で点数が知らされるかというと、気になると思いますが、私がきになっただけなんですが。こういう感じです。↓

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・受験料25000円で2回受験可能。プラス5000円で4回受験可能。
2回受験なら、A日程→東大I、A日程→東大II、A日程→B日程のプランも組めますし。
4回受験することも可能。
2回受験可能というのは、あらかじめ2回同時出願しても、1回目受験後に追加出願されてもどちらでもよい。太っ腹です。A日程が落ちたらB日程を出願する、ということができるって話ね。たかが受験料ですが、落ちてもう一度受ける場合に追加が不要になるということは敷居が下がります。またこの財布に優しい受験料のシステムが受験生が増えている原因の一つとなっています。

・B日程の得点加算が強力

B日程の受験が2回目以上の受験の場合、国語と算数で10点ずつ加算、理科と社会で5点ずつ加算。合計30点分の加算があります。この加算が大きい。上の偏差値でB日程が55とA日程より低くなっているのは、この加算の影響があるものと思われます。
 A日程がもし不合格だった場合、すぐにB日程を出願してください。すぐにです!
出願しなくていいという塾の先生もいないと思いますが。

 

・共学x進学校は首都圏は手薄。
渋渋、渋幕、広尾、筑附、市川あたりぐらいしかなく、栄東が通学範囲内なら候補の一つになる。筑附は定員も少ないですし、共学x進学校は選択肢が少ない。

 ・部活動の盛り上がり
 栄東は、勉強面においては面倒見が良い、別に言い方をするとがっつりやらせる、という感じがありますが、部活動や文化祭なども盛んで普通の高校生として必要十分に盛り上っているといえます。 

・進学実績がよい→父兄向け材料になる
    総じて、進学実績は良い。約半数が国立に進学、早慶上理の合格者数も多い。
 進学実績が良いことは父母へのアピールにもなる。どうしても第一志望が少なく、併願校としての役割が多いものの、進学実績の良さは栄東でもいいじゃない?といった雰囲気を作りやすい。

・栄東は貪欲。
 学校説明会に行くとわかりますが、ぜひ受験しに来てください、という圧(アツ)が強い学校です。貪欲に受験生を集めることは悪いことではありません。ぜひ受験を!という方針なので、学校説明会でも保護者に優しいです。
 たとえば、黙ってても志願者が集まる御三家とか早慶とかの学校説明会に行ったことありますか?良い言い方だと余裕がある、悪い言い方だと、『受けさせてやってもいいよ』という、空気を感じます。

 伸びる新興校というのは、どこもですが、栄東のようなぜひ受験しに来てください!というアピールが大きいものです。受験しにきてもらわないと始まらなという感じですね。。入試問題説明会の時には入試問題について割としっかり話をします。
ここらあたりもそこら辺も伝統校とは違います。

・B日程の加点
 前回B日程は国語・算数10点ずつ、理科・社会で5点ずつ合格30点の加点があると書きました。書き忘れたのですが、前回の入試よりさらに加点が増えてますね。前回平成31年度の入試だと、国語・算数6点、理科・社会4点で合計20点の加算、次回令和2年の入試だと国語・算数10点、理科・社会5点になっていて、加算が30点に増えてます。30点というと救済措置にしても大きすぎな感じがします。A日程を受けた人には基本的にできるだけ合格させたい、という主張に近いです。 

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平成31年度入試要項

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令和2年入試要項

・B日程受験者はA日程を受けている人が多い
 つまり加点がある人が多く、加点なしだとキビシイかもしれないので注意。300点満点のテストで加点が30点分ありますから。総得点の10%は大きいです。B日程を受験する人にとってはA日程の受験は必須です。

 

・東大スライド合格
 A日程から東大クラスに合格する、いわゆる、東大スライド合格は四谷偏差値でいうと女子64、男子62ぐらいの実力はあるといえます。サピックスでいえば偏差値56ぐらい。

ちなみに
男子でいうと、本郷、芝、サレジオ、広尾学園、明明、攻玉社が偏差値60ぐらい。

女子でいうと、吉女、鷗友、明明、白百合、広尾、立女あたりが偏差値61ぐらい。
 なのでこれらの学校を2月に受験する場合には、A日程の東大スライド合格は大きな自信になり、精神的に有利に受験することができます。
 事実、東大スライドした場合はこれらの学校はうかりやすいので覚えておいたほうがいいです。

 

(5)その他

10月2日に東京都のWEBに『令和2年度 都内私立中学校入学者選抜実施要項』なるものが出ていて令和2年の私立中学定員情報がありました。

都内の私立中学校の募集定員ですが、

都内男子校、32校で定員が6234人

都内女子校、67校で定員が9662人

都内共学校、82校で定員が9797人

都内の私立中学校の募集定員って合計で25512人なんですね、意外に少ないと思いませんでしたか?栄東の出願数11000人、受験者数10000人とかの規模感って、都内私立共学校1学年の全定員と同じぐらいなのです。すごいと思いませんか?

 

●栄東 2020年受験日変更に伴い併願作戦に変化?

今年の受験では受験日は

1月10日A日程、1月12日東大Iの入試日でしたが、

来年令和2年度はご存じの通り東大Iが1月12日から11日に移動します。

1月10日A日程の合格発表は1月11日午前10時~なので、

今までは A日程の合否がわかった状態で12日の東大Iを受けることができましたが、今年からはできなくなります。東大Iは特待生を決める難関試験なのでA日程の合格を確保した上で東大Iに挑戦したい受験生が多かったかもしれません。


●栄東入学金延納について
 前回も書いた通り、栄東は受験生集めに対する情熱があります。学校としてのやる気とも考えらます。前受校の入学金払込日の話です。
 合格した後の入学手続きを首都圏の受験が終了する2月6日まで待ってもらうことが可能です。2月校の合否を確認した上で栄東の入学手続きを行うことができます。2月6日まで待ってくれない場合には、入学金などを払わないといけなくなるので経済的な負担は大きくなるので、地味にありがたいです。

 同じ埼玉で1月校として人気のある立教新座は入学手続きを2月2日17時までに行わないといけません。2月2日17時というと2月2日の合否はわかっていませんし、学校によっては1日の合否もわかっていない状態です。立教新座の合格を保持しておくには、40万円の入学金等を含む入学手続きを行わなければならなくなります。それ以降、別の学校への合格が決まっても返金はしてもらえず厳しいです。

 1月の前受校として人気のある浦和明の星も栄東同様、首都圏の発表後まで入学金の払込を待ってもらえます。学校としてのスタンスの違いですかね。

 

(6)最後に

栄東は中学受験界で、独特の立ち位置です。1月10日の首都圏最初の受験校でもあり、最上位クラスの子から、ごくごく普通の子まで受験します。また、過半数が前受け、前哨戦という位置づけですが、埼玉県の受験生を中心に第一希望の受験生も多くいます。受験ですから何が起きるかはわかりません。前受け校ということから足元をすくわれることもあります。他の受験校対策との兼ね合いになりますが、前受け受験生は対策しすぎないこと、本命受験生はできる限りの対策を行うことがポイントになります。

受験される方の健闘を祈ります。


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