中学受験の下書き

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中学受験の『ダブル出願』の使い方と注意点【使った感想】

中学受験の『ダブル出願』について使い方と注意点を語る。

ダブル出願とは、試験日が同じ2つの中学校の両方に出願しておくことです。
これ案外、使い方がいろいろあって良くも悪くもあるようなので取り上げたいと思います。ウチの場合、子供の受験時にダブル出願を使った経験があります。
ウチが使った経緯や経験なども含めてお話できればなと思います。

・中学受験のダブル出願とは

併願校が確定できない状況で、受験資格を得るために、試験日が同じ2つの中学校の両方に出願しておくことです。
当然のことながら、受験日が同じなので2校出願しても受験できるのは1校だけで、
もう1つは受験しないまま欠席とななります。受験料など出願は2校分になるので、まるまる1校分はムダになります。

・中学受験のダブル出願の例

難易度に、チャレンジ校、適性校、安全校の3つの学校があり、志望順位もチャレンジ校>適性校>安全校の順です。

チャレンジ校と安全校は同じ受験日で、適性校はその前に受験と発表があるとします。
出願は3校ともに行い、適性校に合格していたら、チャレンジ校を受験、不合格なら、安全校を受験することで、全敗になるリスクを防ぎ、チャレンジの可能性を残すことができます。この併願がダブル出願の一つの例です。

 もちろん適性校の結果が出た後でチャレンジ校と安全校の出願が間に合うのであればダブル出願の必要はありません。

 この例は同日受験日のチャレンジ校と安全校のダブル出願ですが、2つの学校の最終倍率を見て判断したい場合や、学力の状態を見て判断したい場合にも用いられることがあります。

・一般的なダブル出願の使い方

 1.上に上げたようなそれまでの合否を見て、チャレンジ校、安全校をダブル出願する。

 2.同じレベルの学校に対してダブル出願し、倍率や本人との相性を当日までに見極め受験校を決める。

 基本的には1の使い方がいいですね、2.の場合は学校別対策や本人のモチベーションなどに影響がでそうなので慎重に使った方がいいです。

・中学受験のダブル出願のアンケート結果

下のアンケート結果だと46%の人がダブル出願を行うと回答しています。予想より多いという印象ですがいかがでしょうか?

「ダブル出願」に「試し受験」、併願校は3-4校! 中学受験成功の決め手は受験戦略 中学受験 受験校の選び方と併願に関するアンケートを実施 - 記事詳細|Infoseekニュース

・中学受験のメリット・デメリット

〇メリット

1.前日までに判明する合否を見て受験校を判断できる。
 →上の例にあげたものです。
2.最終的な倍率を見て受験校を決めることができる。
 予想外に激戦になりそうなら、より倍率の低い学校へと、受験校をかえることができます。
3.当日までの学力の付き方、入試問題との相性をみて受験校を決めることができる。
 直前まで学力は伸び続けるが、出願の締め切りまでに判断できない場合に両方に出願しておくという作戦も考えられます。

〇デメリット

・受験しない学校の出願、受験料などはムダになる。
・受験しない学校の受験対策がムダになる。
・受験校が固まっていないということで受験に対するターゲッティング、目標が定まらない→モチベーションが下がる。

 

・ウチのダブル出願を行った背景

[当初の予定]
2/1:第1希望A校→大本命校。合否は5分5分。合格発表は2/3
2/2:第3希望校→この学校に入学ならOK。合格可能性7~8割。合格発表は2/2夜。
2/3:第2希望校→偏差値的は第1希望と同レベル。

で考えていました。

実は[2/2の受験校である校は2/3にも受験日が設定されています]


そこで、2/3はB校だけでなく、B校とC校のダブル出願に変更することにし、2/2夜のC校の合否によって2/3の受験校を決めるようにしました。

 

[ダブル出願に変更後]

2/1:第1希望A校→大本命校。合否は5分5分。合格発表は2/3
2/2:第3希望C校→この学校に入学ならOK。合格可能性7~8割。合格発表は2/2夜。
2/3:C校の合否によってC校合格ならB校、C校不合格なら2/3再びC校受験。

 

[ダブル出願に変更理由]

2/2受験のC校の合格可能性は高いものの、受験何があるかわからない不合格の可能性も十分ある。従来のプランだと2/2夜にC校が不合格だった場合、この時点でA校の合否は不明。でさらに、より偏差値の高いB校を翌日に受験しにいくことになる。(1月校の合格はあるものの)2月全敗の可能性が高まる。
 繰り返しになるが2/2の夜にC校不合格→翌日により偏差値の高いB校受験は学力的にもだが、精神的にも厳しい。ここは再度2/3C校受験で守りに入るべき。
 あと2/3にC校をダブル出願を追加する場合、受験料はムダになるが、新規の対策が必要となるわけでもなく受験までの学習モチベーションの影響はない。デメリットが受験料だけ、というのも大きかった。
 本人のマインド→第1希望への執着心は半端ないものだったが、第2、第3希望の熱意はかわらない。それぞれ一長一短という感じ。

→「こうなるとダブル出願しない理由はない」

[ダブル出願の結果]

2月2日にC校を受験、同日にC校合格を確認。翌3日はB校の受験に行くことができました。C校の2/3分の受験料1回分はムダにはなりましたが、精神的なメリットもふくめて十分価値あるものとなりました。

 

・まとめ

  私の意見ですが、ウチが使ったような合否によってレベルの違う学校をダブル出願しておくというのはアリだと思います。学習面では過去問等、学校別の対策が必要なはずなのでそれが無駄になる点をどうとらえるかと、モチベーションの維持ができるのか?というのがキーになります。本人の学校に対する執着度というのも影響があります。ウチの場合は、運よく過去問等の学校対策としてのムダが生じず、本人のマインド的にも影響がなかったというのが決定打となりました。

 ダブル出願の使い方としては、ウチのような合否を見て次の受験校を決めるだけでなく、最終倍率や本人の学力状態を見て決めるケースもありますが、使い方としては限定的になり、おすすめできるシチュエーションはそれほど多くないと思います。志望校を固めて、そこに向かって学習するというのが本人のモチベーション的にも学力を上げる上でも大事だと思います。

 46%の人がダブル出願を考えているようですが、ほとんどはウチのような使い方だと推測しています。

 ダブル出願は影響をよく考える必要がありますので本人の気持ちをきちんと確認して家族全体で考え最終決定することをおすすめします。

 

 


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