6月13日は、第2回志望校判定サピックスオープンが受験された方お疲れ様でした。
受験ドクターのライブ速報解説もありますので、レビューを行います。
<2021/06/14 01:50>全体的な更新、SNS動向の更新。
アンケート集計サイトのご紹介
父と息子の2022年中学受験日記: 第2回志望校判定サピックスオープン自己採点アンケート
志望校判定サピックスオープンの位置づけ
サピックスの模試は微妙に名前が違っているので混乱しやすいです。
5年 8月・11月 志望校診断サピックスオープン
6年 4月・6月 志望校判定サピックスオープン←今回ここ
6年 9月~12月 合格力判定サピックスオープン
6年 9月~12月 学校別サピックスオープン
今回行われた、「志望校判定サピックスオープン」は、9月からの合格力判定サピックスオープンにつながっていく模試で、特定の学校の出題傾向や難易度を想定するのではなく、一般的な問題と解答形式により総合的な志望校判定ができるという特徴があります。四谷の合不合判定テストなど他塾にも同じような総合模試はありますが、サピックスのものは、難易度が高く、母集団の学力が高いため偏差値は低くでるという特徴があります。
全部で約5時間の長丁場で、かなりハードな試験です。実際の入学試験でこれほどの時間の試験はまずありません。今回受験するときは、後半に体力的に問題なかったか、テストに集中力できたかお子さんに直接を行ってください。
2月1~3日に午後入試も検討されている人は、1日で午前→午後の入試をこなす必要があるので、今回の長丁場の試験は、予行練習にもなります。
体力面でも負荷というのは、パフォーマンスに影響がでるし、人によって適応能力が全く違うのでよく確認しておくべきです。「根性で乗り切る!」とかそういうことを言う人がいますが、体力的なものを精神論で片付けてはいけません。
A問題・B問題について
各科目ともに、A問題・B問題という2種類の問題から成り立ちます。
・A問題:知識の定着度を測る問題
・B問題:思考力、記述力を問い、応用・発展レベルの問題も含まれる。
2タイプの問題がある。
もちろん、A,Bの両方取れてほしいところですが、夏前はA問題が取れているかが大事です。B問題の学習が十分でなくが点が取れていないくても、A問題が取れていれば今後の成績がぐんと伸びてくる可能性十分です。
A問題のデキがB問題より大きく下回っている場合は原因を分析してみましょう。
ミスが多いタイプ、基礎をおろそかにするタイプかもしれません。A問題の弱点をほったらかしにすると、秋口から成績が伸びにくくなります。A問題が苦手な人は今振り返りをしておきましょう。必ずです。
B問題はできるに越したことは無いですが、できなかったとしても落ち込む必要はありません。これから勉強を積み重ねていくことで必ず対応ができます。何度もいいますが、まずはA問題です。
SNS動向
第1回よりも点数が取れたというコメントが多いようです。
科目別では全体の点数への影響の大きい算数がA,Bともに易しめで、点数が上がった人が多くいました。一方ミスなどが重なった人も。
国語Aはまずまずも、国語Bは苦戦した人多し。
理科もまずまず、社会は(特にBが)難しかったというコメントが目立っています。
受験ドクター速報解説
Youtubeでの速報解説が6月13日本日 20:00より行われる予定です。
2回目ということで慣れてきたでしょうか?
国語解説
難しかったのではないでしょうか?
「水を縫う」四谷大塚、入試といろんなところで出ていた問題。ゼロテクの話も難しい。B問題は素材文というより設問が思い切った出題。苦戦した人が多かったのでは。
A問題、水を縫う。「詩集が好きということ、自分らしくありたいということを友達に伝える、意外にも受け止めてもらえた、自分が偏見をもっていた、相手のことも理解しようと思う。」
問1空欄補充、擬態語簡単だったのでは。じんわりと→にじむ感じ。ぎょっと。しんしんと→夜が更けるさま。おずおずと→おっかなびっくり。しげしげと→「見る」とつながる。観察。問2.先手を打つ、布石を打つ→囲碁の言葉。一目置く。定石など。問3そっけない→つめたい、温かみがない。問4比喩。砂粒ほどの孤島→まわりと離れている。問5.サピックスで出題が増えている抜き出し問題。今回は簡単だった。楽しくないのに、楽しいふり 問6.簡単→正答率が高い。問7.集団の中でもてはやされる個性→理解されやすい個性。何が何に置き換えられているか。問8.正答率は上がらないか。問9指をふるえている、詩集が好きと告白すること。問10.知ろうともしていなかった、を置き換える。
論説文。ゼロテク、言葉の難しさでなじまなかった人がいたのでは。連面と連なる→切れ目なく。問3.顕在化⇔潜在化、大学受験でも使う。問4簡単にみえて難しい。問5ゼロテクとは何か?、新しい価値を生むテクノロジー、簡単。資源やエネルギーは有限。問6、言い回しが小学生には難しい。問7.柔軟性。正確に読み取るのが難しい。
全体的に素材文よりも設問がむずかしくない。
予想平均点A問題:80点、希望は85点
B問題。後で種明かしをしていくタイプの問題。与えられた点と点を論理的に結ぶ類推問題。難度が高い。相性が合えば点が取れるが、普通はこの時期は苦戦する。問2性格は簡単に変えられるものではない。問3.紙に書いた性格、冷静沈着な性格。問7難しい。自分のくじを相手が引いていると思っている。自分のくじ、冷戦沈着。問8.自分のなりたい自分になれるかもしれない。難しい。問4、問7、問8が難しい。採点基準により点数が上下する。
予想平均点B問題:40点~50点、甘い採点で65~70点
国語総合:120~125点
社会解説
A問題、B問題ともに難しかった。Bは書くことがわからなければ時間が余ってしまう。
A問題。山脈、河川が県境になるケース。県の出荷額、注目ポイントを確認しておく。漢字できっちり書けるようにしておく。→青函トンネルなど。遣隋使。
面積を比べる場合はモルワイデ図法、メルカトル図法は日本をアメリカやヨーロッパに移動させたときにどのあたり(緯度)になるか?平安京は長方形。平城京は右に飛び出る。新札の登場人物。渋沢栄一も。
風刺絵。絵の解説ができるようにしておく。中華人民共和国の成立。年号を面倒がらずに覚えておく必要。公民分野は難しくない。
20分はなかなか難しかったのでは。
平均点予想A問題:55~60点
B問題。難しい、何をかけばよいかわからない問題ばかり。序盤のキーワードを書く、正誤判定で点数をとっておく。六波羅探題→漢字でかけるように。遺跡を縄文時代の遺跡が世界遺産になる可能性があるので押さえておく。(4)回覧板で何を答えればいいのか?表とか資料とかその場で考える問題。近年この手の問題が増えている。(7)知識から解く問題。(8)知識からではなく資料と突き合わせて確認すること。(9)(10)は書けない場合は全くかけない、答えをみてそういうことと理解する。見張っている、見守っている。
全く記述が書けなければ30分いらない、時間があまってしまうかも。
平均点予想B問題:40~45点
社会総合:95~105点
理科解説
A問題。
20分と短い、大問4つ。知識が入ってるか確認するかの問題。物理:音、化学:ろうそくの燃焼、生物:季節の生物、地学:気象。解く順番によってもかわる。生物、地学から解くのがよかったかも。
[1]モノコード:長さ、断面積、おもりががどうなるかを見る。真空状態。
[2]化学分野。内炎が黒くなる。白い煙:液体。点数を取っておきたい。
[3]季節と生物、夏鳥、冬鳥。春の七草。
[4]太陽と気象、百葉箱の設置。夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜を押さえておく。来週は夏至。昼の長さを感じておくこと。気象衛星からの写真、梅雨前線。線状降水帯。冬は西高東低。
計算が少ないが、時間が20分と短い。慌てずに選択肢を読むこと。
平均点予想A問題:65~70点
B問題。文章を読み解く問題。 料理の科学は麻布中が好き。可食部を覚えておく。切り口は実生活で見ているか。酵素の働き。アミラーゼがでんぷんを分解し糖となる。見知らぬ単語が出てきたら問題文に答えアリ。国語の説明文と思って解くぐらいの気持ちが必要。違う選択肢を消していく。
[2]地球の内部。中学地学、高校地学。専門用語が多かった。ウェゲナーの大陸移動説。マントルが動いてプレートを動かしている。地層の仕組み、プレートを仕組み。岩石の鉱物。記述、氷、溶ける、重さ、軽いなどの言葉をつなげる。
物理分野がなかった。時間をかければ解きやすい。
平均点予想B問題:50~53点
理科総合:115~123点
算数解説
A問題。[2](3)余事象を使うと速い。12-2=10通り。[3](3)円の内回り。作図と求積。(4)隣辺比。角出しで相似を作る。よく出てくる問題なので間違ったら復習をしておくこと。[4]やり取り図を書く。
B問題。開成の過去問に近い問題があった。時計算の基本で難しくはないが、問題文の読み取りが必要。[2]渋幕がすきそう。A君の位置で場合分け。
[3]対角線の公式。近似値を求める。□x□=2x16 →□は5から6の間。表面積は丁寧に処理する。
A時間がある程度短い。Bタイプも同じぐらいの点
平均点予想A問題:65~70点
平均点予想B問題:65~70点
算数総合:130~140点
4科目合計平均点予想
国語総合:120~125点
社会総合:95~105点
理科総合:115~123点
算数総合:130~140点
4科目合計平均点460~493点
中学受験コベツバ算数解説
【サピックス6年生】2021年第2回志望校判定サピックスオープン動画解説・難易度/思考力分析│中学受験コベツバ
コベツバ様の解説。算数だけではありますが丁寧に解説してあるので気になる問題がある場合はチェックしておくことをおすすめします。
A問題
「レベルAの問題の割合が高く、本来は得点しやすい内容だが、ミスの多発などで点数を落とすケースもあったと推測される。A問題型の入試で、本来解ける問題を落とすと致命傷になるので、振り返りをしておくこと」
レベルA(基本レベル):113点
レベルB(やや応用) : 29点
レベルC(応用・発展): 8点
B問題:
「レベルBの比重が高い為、得点差が付きやすい内容だが、最上位はレベルCがないため、逆に差がつきにくい、最難関を目指す人には解けなくてもよい問題はなかった」
レベルA(基本レベル): 72点
レベルB(やや応用) : 78点
レベルC(応用・発展): 0点