中学受験の下書き

中学受験ブログ。勉強法、過去問、志望校対策、併願校戦略、受験データ分析、模試平均点予想などを行っています。誤字脱字が多めです。

【中学受験算数】悲報!算数で問題の意味を完全に取り違える【意外に多い】




イメージ 1
中学受験で最も大事な科目算数。算数ができるだけで合格にかなり近づきます。逆にできないと正直厳しい。

間違いの要因もいろいろあります。
・計算間違いやミスなど本来正解できてもいい問題
 →もう1回解くと普通に正解できたりするのが特徴です。
  2回目解いて正解できるなら1回目で正解してくれっ、ていいたくなりますね。

・考え方が定着していない、公式の使い方が違う、理解があいまい
 →図や表が正しくかけていなかったりします。旅人算で追いつくときは二人の速度を引く、出会うときは足すとか
  考え方ではなく公式だけで覚えようとしたらいざというときに使えません。
 
・応用問題の演習不足、まだ基礎段階で応用レベルに達していない
 →手も足もでないケース。まず基礎を固める必要があり、その後の演習問題で少しずつ解けるよういなってきます。

で、今日紹介するのは意外に多い、「問題の意味がわからない」「問題の意味を完全に取り違える」というケース。

大人だったら、「ウチの子供はそこまで馬鹿じゃない!」とか言いそうですが、意外に多いんです。

①列の人数は?
「チケット売り場に人が並んでいます。
(1)列が10人から20人に増えました
(2)列が10人から20人増えました。」

(1)と(2)が違うことがわかりますか?、【に】があるかないかの違いですが。。。

大人だったら勉強が不得意だった人でもわかると思います。
慣れと経験が違うので。

そもそも、行列に並んでいる人数が違います、(1)は20人、(2)は30人です。

「に」の1文字があるかないかで意味が変わってきます。

算数の問題なら、この読み間違いだけでもう正解には

たどり着けません。設問がいくつかある場合は全部アウトです。恐ろしい。

大人ならわかるこの問題ですが、子供はよく間違います。
間違う子供は2種類に分けられます

・文章を感覚で読んでいる、読み方が雑なので、こういう問題だと決めつけて解釈してしまっている。

→これは問題文にアンダーラインを引くなど丁寧に読むことで解決できます。テスト中ではなく授業中なら問題の音読もいいです。

・そもそも(1)と(2)で違いがあることが分からない、説明できない。
→意外に多いのがこのケース、これは国語力の問題ですが、ゆっくり図や絵を書いて教えるのが効果的です。
「なんで分からないの!」と子供をつめてはいけないです。まずはゆっくり説明して時間をおいてもう一度聞いてみるのがコツです。

②団体割引の問題
「1人1000円の映画、15人までは1人につき、1000円の料金となります。
15人を超える分については1人500円です。20人で見た場合の料金はいくらでしょう?」

大人だったら感覚的にも実生活でもよくある状況なので、わかりやすいと思います。
15人までは1人で1000円なので15x1000=15000円
残り5人は、5x500円=2500円。15000円+2500円=17500円です。

ところが子供に問題を解かせると、
20人x500円=10000円とする子供が意外に多い。算数の成績が悪くない子供でも
こういう間違いをすることがよくあります。

大人だったら、「なんでそうなるのぉ~、得すぎ~
15人だったら15000円で、16人だったら8000円ってことになっちゃうぁ、じゃない、世の中そんなに甘くないよ~」と企業論理まで出してきそうです。

子供は料金を払う経験が大人と比べて極端にすくないです。また大人数分を払ったことなどまずないでしょう。

団体割引という考え方も実生活では慣れておらず、大人では常識となっていることも子供にとっては全く新しいことです。
間違った子供を責めてはいけないです。

じゃ例えば以下の問題ならどうでしょう
「10人の子供が帽子をかぶっていない状態で1列に並んでいます。先生が『5番目までの子供は帽子をかぶってください』と言いました。
帽子をかぶった子供は何人で、かぶっていない子供は何人でしょうか?」

→この問題なら正答率があがります。

なぜなら、並ぶ、帽子をかぶる、先生が指示するという状況に子供たちが慣れているからです。

これ以外にも問題の意味を取り違っているケースは実はかなり多いです。
なによりもったいない失点です。

この手の間違いは経験を積むことで少なくなってきます。
テストで子供が間違った問題がなぜ間違ったのかを振り返るようにしましょう。