中学受験の下書き

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【管理と自由】校風と入試問題傾向からの学校選び【基本と思考】

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自由x管理、入試問題、共学x別学、宗教系、新興x伝統など学校選びの観点は数多くあります。今回はその中で、自由x管理の校風と入試問題の思考vs基礎を観点に考えたらどうなるかという話です。
 
志望校選びは過去の記事にもなっています。


今日の記事は以下のようなことが気になる人に有効です。

・志望校の校風が子供に合っていない気がする。
・合不合では点数が取れていたが過去問では全く点がとれない。
・偏差値だけで学校を選ぶなというが何で選んだらいいの?
管理型の校風か、自主性を重んじる校風かざっくりまとめて把握したい。
基本問題はめっぽう強いが応用はからっきしダメな(またはその逆)
そんな我が子に合う学校ってある?
 
 

 

 
==目次
①学校の校風、特徴
②入試問題の特徴
(A)管理x基本
(B)自由x基本
(C)管理x思考
(D)自由x思考
③さいごに
===
 
①学校の校風、特徴
学校の校風、特徴にはさまざまなものがありますが、その中で注目しておいたほうがいいのは
 
・管理型=面倒見の良い校風
・自由型=のびのび自主性を重んじる校風
 
のどちらになるかという点です。もちろん中間的な学校もあります。
管理型といっても風紀面、生活面が厳しい学校、たとえば風紀検査や、バッグなどが指定されていたりという管理と、小テストや補習授業などを積極的に行うという学業面の管理があります。両方の管理に積極的な学校もあります。お子さんはどちらが合っているでしょうか?
 
②入試問題の特徴
入試問題も多種多様な問題がありますが、ざっくり以下にわけられます。

・基本型→素直な問題が多く応用問題は少ない、問題数が多く時間内に解答する処理能力が問われる。
・思考型→応用問題が多く、暗記ではなくその場でのひらめき、思考力が問われる。
 
入試問題は学校がどのような生徒に来てほしいのかというメッセージでもあり、どのような人に来てほしかを端的にあらわしています。
お子様はどちらのタイプが得意でしょうか?
 
見極める方法として、
・基礎力を問うテスト→合不合判定、サピックスの合判、統一合判
・応用力を問うテスト→学校別オープン、過去問
 
どちらが得意かによってざっくり見極めることができます。
 
①と②から、
学校の特徴として、管理型と自由型
入試問題の傾向として、基本型と思考型
に分類できます。
それぞれ縦軸と横軸によってグループ分けしたものが冒頭の図になります。
 
4つのグループに分かれました。
 
(A)管理x基本→校風は管理型(面倒見の良い)。入試問題は基本問題が多い。
(B)自由x基本→校風は自由型(放任、自主性を重んじる)。入試問題は基本問題が多い。
(C)管理x思考→校風は管理型(面倒見の良い)。入試問題は思考型の応用問題が多い。
(D)自由x思考→校風は自由型(放任、自主性を重んじる)。入試問題は思考型の応用問題が多い。
 
 

 

 
各グループの特徴とどのような学校があるかを説明します。
 
(A)管理x基本
 多くの私立中学がココに属します。管理(=面倒見が良い)型で日常から補習授業や小テストを数多くやります。生活的な風紀も厳しめのところが多いようです。このような指導は親としても期待する人が多いと思いますので、多くの学校がこのタイプになっています。入試問題ではクセのある問題は少なく、基礎力が問われます。合不合と同じかそれより点数が取りやすい問題が多くなります。
 
またこのタイプの学校は、大学受験時も学校のサポートも期待できます。学校がしっかり鍛えてくれますので、大学入試で良い結果を残す子が多いようです。
 
個性が強い、自由な校風に憧れるのであれば向かないかもしれません。管理は苦手で服装や行動がきっちり決まっているのが苦手な子も向いていないと考えられます。
 
このグループに属する学校の例、
絶対的なものというよりあくまで例ですね。
・巣鴨
・攻玉社
・東京都市大学付属
・吉祥女子
・世田谷学園
・聖光学園
・市川
・開智
・城北
・本郷
・栄東(難関)
・逗子開成
頌栄女子
・洗足
 
(B)自由x基本
 
名門付属に多い。進学時の大学受験において学校のサポートは限定的。
生徒の自主性を重んじて、風紀面でも厳しくない。制服がない学校もある。
学業面でも進級できないというレベルでなければ厳しくはない。
自分で自分を律する人には向いているが、流されるタイプの人だと成績不振になるかもしれません。総じて学校生活は楽しく充実する傾向がある。
誰かに言われないと勉強しないタイプは慎重に考えたほうが良いです。下の例で言うと桐朋は最近進学にも力を入れているようです。
 
このグループに属する学校の例
・女子学院
・慶応義塾中等部
・青山
・明大明治
・立教池袋
・中央大学附属
・立教新座
・桐朋
 
(C)管理x思考
 
新興進学校、女子名門校に多い。中学受験の段階で思考力でふるいにかけられ、補習等の学校側のサポートもあるため大学進学実績は概して高い。窮屈なイメージを持たれるが、実際はそうでもないことも多い。

このグループに属する学校の例
・桜陰
・豊島岡
・雙葉
・広尾(医進SC)
・駒場東邦
・早稲田実業
・鴎友
・栄東(東大)
・小石川
 
(D)自由x思考
 
男子御三家、難関進学校の伝統校に多い。周りは地頭が良い天才肌からコツコツ秀才型も多い。勉強面では自分でやる習慣がないと厳しい。生徒会の自主運営、学校行事が盛り上がるなど個性も。このグループに入る女子校はほぼないように思われる。あえていうならフェリスか。
 
このグループに属する学校の例
・筑波大附属駒場
・開成
・麻布
・武蔵
・栄光学園
・渋幕
・渋々
 
 

 

 
③さいごに
校風も様々な視点があり、管理・自由もその一つにすぎず、中間的な校風を持っている多くあります。今回のグループ分けでこのグループが向いているかな、こちらのグループだと入ってから厳しいかな等と意識し、志望校と同じグループから併願校を選ぶのもいいと思います。
 例として学校も上げましたが、『いかにも』や『まさに』という学校