2021年中学受験の動向は?
スクールポット中学受験版「受験マニアックス」2021年1月号【2021年地域別入試予測】の内容が充実しているのでレビューします。
詳細はこちら→スクールポット中学受験版
記事内にもありますが2020年11月時点の情勢とお考えください、とのこと。
全体の情勢
・11月の大手公開模試受験者数は前年並み、公立一貫模試を含めると2%増加
・例年見られる「駆け込み組」と呼ばれる小6受験準備開始が少ないと思われる
・総合的に考えると、2020年度並みかやや増加と推測される
リーマンショック時との大きな違い
・リーマン時は景気悪化で学費支払いに不安をもった家庭が合格後入学辞退した例も
・現在は高校は国・都県、中学は独自の学費支援制度を設けている学校も多い
・学費減免に抵抗があるかもしれないが学校に相談することで活路が拓かれることも
中高一貫教育への期待
保護者が中高一貫校の教育に期待してることとは?
以下の資質・能力の育成→
①知識・技能を習熟し、組み合わせて、現実の課題に応用する力
②粘り強く工夫する、③深く思考する、④アウトプットできる
⑤他人を説得できる、⑥協働性の発揮
これらを育てるためには授業だけでなく、行事や部活を含めた学校生活のカリキュラムマネジメントが必要。
中学受験を成功させるポイント
最後まで諦めないこと。併願校は難度面や通学時間にこだわりすぎず、柔軟に考える
志望校不合格時に公立中学→高校受験のリベンジ受験は期待通りにいかないケースも
中高一貫校に進学する気持ちをもって併願校は複数の学校考え、状況に応じた対応を
大多数の学校がウェブ出願を取り入れている
ウェブ出願が多いが郵送や別途書類提出が必要な学校もあり、募集要項で要確認
志望理由は学校の気に入った点、入学したいと思った事柄を書き、それにプラスして、お子さんの良いところ、入学してさらに伸ばしたいところを書く
入試本番に向けて
徐々に朝型生活に。学校へ行く前に計算や漢字のトレーニングをルーティンに
2021年入試はコロナ対策で頻繁に窓開け換気が行われる室温は下がりやすい
寒い中での受験も考慮して服装やポケットカイロの準備などを
来年度のコロナ禍対応について
コロナ禍対応として各校は従来とは異なる対応。各校にアンケートを行い、「入試の送迎」「保護者控室」「追試」「塾関係者の激励」「入試問題の配布」などを記載
アンケート結果はこちら
・送迎は一部マイカー送迎を認めているが「遠慮して欲しい」と明言する学校も
・電車は一定時間ごとにドアが開閉するのが感染リスクは高くはないとの結果も
・保護者控室は各校により異なるがぱっと見6割~7割が設置する模様
・追試は実施する学校しない学校、およそ半々といったところか。
・入試当日の受験生の激励は遠慮して欲しいと明言しているところが多い
受験生の保護者の方へ
保護者はお子さまの受験に入れ込みすぎず、冷静な部分を持ち続けることが大切
合格でも不合格でも中学受験の結果が、その後の人生を大きく左右するわけではありません、お子さまにとって人生の貴重な経験と捉えて受験に向き合っていただければ
各学校の難度変化と入試予測
各学校の入試の変更点や模試での希望者から難度の変化を予測。詳細は→こちら
難度の変化はざっくり3つに分けられる
①難化必至、難化可能性が高い学校
②難化可能性がある、注意したほうが良い学校
③2020年並み、難度緩和の可能性がある学校
ここでは最も注意が必要な①の「難化必至、難化可能性が高い学校」を紹介します、難化については各校の動向所見に濃淡がありますので、別途掘り下げを行う予定です。
まずは上記詳細データを見ることをお勧めします。
難化必至、難化可能性が高い学校・入試
男子校
高輪 :志望順位が高い層、併願前提層の増加
日大豊山:上位層・中堅層の増加
駒場東邦:学力上位層の増加
女子校
山脇学園:上位層の増加
品川女子学院:志望順位が高い受験生、併願前提の受験生とも希望者が増加
鷗友学園:高学力層が増加、吉祥女子入試減による流入。
昭和女子大:2020年入試で大人気、併願前提の高学力者の増加。
大妻中野:併願前提の高学力者の増加
男女校
開智日本橋:高学力層の増加、特に女子。
駒込 :男子の中堅学力層が増加
筑波大学附属:8教科→4教科の変更を歓迎、特に男子の高学力層の増加
日大第一 :男女ともに中堅学力層の増加
芝浦工大附属:言語技術入試は日本語の解釈と表現なんので一部厳しくなる男子も。高学力層が増加
青稜:男子は高学力で志望順位の高い層の増加、女子は高学力層に加えて中堅層も増加
渋谷教育渋谷(女子):女子は第一希望、併願ともに増えおり、難化の可能性大
日大第二:志望順位の高い層の増加
青山学院(女子):学力上位の希望者が増加。受験日が戻り慶應中等部併願が可能に。
青山学院横浜英和:定員削減有。女子は志望順位が高い層の増加、男子は併願前提層の増加。
神奈川大附属:特に学力上位女子の増加。
日大藤沢:定員が半分になる。
千葉日大第一:昨年に続いて模試での希望者が増加、第一志望入試は増加。
東邦大東邦:模試での志望者が増加、前期、後期とも厳しい入試が続きそう
青山学院浦和ルーテル:模試の希望者はかなり増加、難化必至。
大宮開成:男女とも希望者が増加、特に女子が増加。
西武文理:定員を大きく減らすのでボーダーラインのレベルは上がる予想。
参考になった場合には応援クリックしていただけると嬉しいです。
↓ ↓ ↓
にほんブログ村