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【中学受験】話題先行のあの学校がどうやら本気であることが判明!近年台風の目の可能性【三種の神器】

広尾学園小石川がどうやら本気でガチ

あの学校、本気というか、ガチというかことが判明ました。あの学校とは…

・一度となり名門校と似た校名をつけてクレームされ、校名変更→募集停止に。
・2021年、共学化にあたり、再びとなりの名門校と似た校名で再起ねらい。

やらかしムードがあった、村田女子高校。共学化し、校名もあらたに

「広尾学園小石川中学校・高等学校」
となりました。「都立小石川」に校名が似ており、ネタっぽい扱いからはじまりました。

都立小石川にあやかりたい気持ちが強い?

何度か本ブログでも取り上げていますが
①名前がねぇ、なかなかのインパクト。都立小石川の隣に広尾学園小石川、これはもう…
②女子校から共学化し今や名門・難関校の仲間入りをしている広尾学園と連携する。
③女子校→共学化し、インターナショナルコースと難関大学志望コースの2本柱。
④近年人気化している三田国際、かえつ有明などと似たメソッドで今後こられの学校を追いかけていくものと思われる。

しかし、広尾学園小石川は本気でガチだったことが判明!

 で、今回ガチを感じたのは以下の記事です。サピックスの機関紙「さぴあ」で、広尾学園小石川の校長が答えています。まずこの記事を読むことをお勧めします。

 

広尾学園小石川のガチポイント

①広尾学園小石川の校長(現・村田女子高校長)松尾廣茂校長は、前・広尾学園中高の教頭で、広尾学園が共学化したときの責任者の一人だった。

②経営母体の村田学園学園長には、前・広尾学園の校長でもある田邉裕氏が就任。

③それ以外にも、広尾学園より8名の教職員が広尾学園小石川に異動済。
他校からも実績のあつ教員が異動しており、すでに半分の教員が入れ替わり済。
④基本方針として、成功した広尾学園メソッド(本科・インターナショナルコース等)を展開する。
⑤インターナショナルコース導入に伴い、広尾学園での研修など専門教育を受けた教員を集める。
⑥入試形式は検討中だが、2月1日~4日、午後入試も含めて、科目は4科目、2科目を考えている。
⑦部活動は広尾学園と共同で行っていくことを視野に入れている。
⑧高校募集は3年後に停止予定→一気に進学校化へ。

だいたい、この手の記事ちうのは良い感じのことを見繕って記事にしていることが多いのですが、この広尾学園小石川のやりかた、「堅いなぁ!」という印象です。失敗しにくい。共学化する2021年入学の中1が大学受験をするころには難易度がかなり上がるように思います。

女子校から共学人気校になるためのメソッド

いろいろあるのですが、今回は4つの学校を上げます。渋谷教育学園渋谷は随分前なので、その他の3つでもよかったかな。

女子校から共学化し人気化した学校
・渋谷渋谷(旧渋谷女子中学高校)
・広尾学園(旧順心女子学園)
・三田国際(旧戸板中学、戸板女子高校)
・かえつ有明(旧嘉悦女子中学高校)

これらの学校は基本的に戦略も似ています。元は経営難でしたが今では人気校になっています。その戦略とは…

①共学化と同時に、進学校化、インターナショナルコースなどの国際化を教育の中心にしました。

②比較的よいイメージを持つ地名を校名に組み込むことで受験生・保護者の印象を上げる。
校名を大きく変えて、女子校時代のイメージを消す。
④午後入試を中心に入試回数を増やし、受験生を集める。見かけの偏差値も上がりやすくなる。
⑤国際化をベースに比較的自由なイメージがある。

「おしゃれな校名」「共学化」「国際化」「入試機会複数化」が人気校になるための3種じゃなくて、4種の神器ですね。

広尾学園小石川の成功しそうと思うところ

[1]組織改革が早い

既に学園長・校長を広尾学園出身で固め、旧体制の一掃が早い。どうしても古いものを新しくしていくときは名前を変えるだけで旧体制のままですすめようとしたり、以前のやり方にこだわったりしてうまくいかないことが多いです。トップの学園長を広尾学園出身の人にすることにより、広尾学園のメソッドを取り入れやすくなります。

[2]成功実績がある

今回、広尾学園小石川の校長は、順心女子→広尾学園の共学化・進学校化の責任者の一人でその時の経験が生かせます。

また、過去広尾メソッドの成功例が三田国際です。三田国際学園の学園長である大橋氏は、元広尾学園の学園長であり、広尾メソッドを三田国際に適用した実績があります。今回も広尾メソッドをそのまま使うのがベースとなりますので、失敗しにくいのではないかと推測しています。

[3]立地の良さ

立地の良さにはポイントが3つあります。

①場所的な良さ。用賀にある三田国際、江東区有明にあるかえつ有明と比較して、文京区本駒込ですからね、アクセスエリアが広く通学できる範囲の人口が違います。三田国際は東京の北部、東部からは通いにくく、かえつ有明は東京の西部からは通いにくいです。

②駅近。都営地下鉄三田線の千石駅から徒歩2分。巣鴨駅、駒込駅からでもアクセスできます。

③ライバル校とエリア的なかぶりがない。

文京区本駒込と良い立地でライバルになりそうな上記学校とエリア的なかぶりがなく、中央線周辺など中心から少し北側を陣取ることができる。
渋渋・広尾:東京都西部、南部
三田国際:東京都西部
かえつ有明:東京都東部

同じメソッドを使うこられの学校とはエリア的にかぶらないのが大きいです。

 

[4]定員が少ない→倍率が上がる・人気化

何をもって成功・失敗とするかはそれぞれ評価軸があると思いますが、受験倍率は高くなると推測しています。人気要因がるだけでなく、定員が120人とすくないからです。これは元々村田女子高校は敷地がせまく、その建屋を広尾学園小石川の中学・高校で使うので、定員は半分にする必要があります。男女で120人、試験を複数回行うというと1回の定員が20~30人程度になると思われます。少ない定員を小分けにすることになるので、倍率としては高くなりますし、偏差値も高くなりがちです。

[5]広尾学園との相乗効果

どれほどあるのかわかりませんが、広尾学園との相乗効果は期待できます。部活動など課外活動を一緒にやるとか、文化祭時の交流とかあるかもしれないですね。上のさぴあの記事では、広尾学園小石川サイドは、広尾学園と併願する人が多いのでは?と予想していますね。難易度的にはかなり違いますが一定層併願者はいそうです。三田国際やかえつ有明も併願校に入ってくるでしょう。

さいごに

材料はそろっていそうなので、いずれ人気化しそうです。人気の初速は、広尾学園小石川の広報の能力次第ではないでしょうか?いかにうまくプレゼンするかで最初からある程度人気化するか、スロースタートになるかといったところです。将来的には、2021年に入学する生徒が大学受験のときにどの程度の実績を出すなども影響しそうです。来年2021年は、三田国際の1期生が大学受験の年なので、その実績も参考になるかもしれません。

名前がネタから始まった広尾学園小石川ですが、いろいろありそうです。学校説明会もそのうち始まりそうですので継続Watchしたいと思います。

 

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