中学受験の国語を解いてみて最初に思ったのが文章が長く読むのに時間がかかるということ。長い文章だと設問を解く時間がなくなるリスクが高いので、試験を解く時間管理も厳しくなります。
読んでいるうちに文章が長いことに気が付くのはNGで、読み始める前に、最初にどのぐらいかを確認して読み始める必要があります。
今回は国語の読むスピードの話です。
中学受験国語の長文化
国語の入試は読解は説明文、物語分の2題構成で最近は2題で7000字強が平均といったところ、これは一昔前よりは1000文字程度増えているようです。
特徴的なところとしては、2019年入試は明大明治が論説1題で14000字、設問数も多く結構厳しい問題だったようです。14000字は400字詰め原稿用紙35枚です。また本郷が15000字、浦和明の星も12000字程度と1万を超える学校も難関校を中心にいくつかあります。
10000字と考えた場合、毎分500字で読んで20分かかります。毎分600字で16.7分。速く読めるとそれだけ回答に時間を使えるので有利な感じがしますが、雑な読み方をしてはいけません。遅くなっても1回でしっかり読むが基本です。
読むときは理解できる速度で
まず読むときには遅くなったとしても文章の展開を理解し、説明文であれば筆者の主張、接続詞、物語分でいえば心情、場面展開を意識して読む必要があります。男子などが字面だけ高速で追って読んでしまい、設問に入ったら本文を読み直し、というケースがあります。遅くなっても自分の中で咀嚼して理解しながら読んでください。
速く読むことに意識が行き過ぎると読みが雑になって結果として時間が余計にかかるので注意が必要です。
毎分500~600字を意識
学習サイトなどで調べたところ中学入試では毎分500~600字ぐらいで読むことを目標にしていることが多いようです。理解と速さが両立するところだと思います。キッチリ読んで速度をここまで上げられたらまずまず。物語文は説明文よりも速く読むことが可能です。
強弱をつけて読む
しっかり読むところと軽く読むところの強弱を使うことが大切です。
例や引用は軽く、冒頭、結論、筆者が強くいいたいこと、繰り返されている主張などは少しゆっくり目に読みましょう。
毎分500字の世界、2000字の世界
比較動画がありました。
毎分500字は遅く思えるかもしれませんが文章の構成や設問に答えることを意識して読むとこの速度でもなかなか大変かもしれません。これより少し速い毎分600字が当面の目標でいいと思います。
2000字は非常に高速に見えますが、本をよく読む人で読みやすい文章であればこのぐらいの速度で読むのは結構あります。受験問題をこのスピードで読む人はほぼいないとは思いますが。
読書速度の測定サイト。
自分で文章を用意し、ストップウォッチで測定するのが正確ですが、文字数のカウントとかが面倒なのでサイトを使ってみました。縦書きと横書きを選択することが可能です。
読書速度計測ハカルくん → 読書速度の測定・読書スピード計測テスト
このサイト正しく測れない状態になっていましたが、修正されており、今は正しく測定できます。今日2021年11月16日は大丈夫でした。
今私が測定したところ、こんな感じ。正直ちょっと無理して読んだスピードです、国語の過去問を解くときはもう少しゆっくり読んでます(笑)
受験生なら600文字/分ぐらいを目標に。
こちらでも読書速度を計測出来ます、SP速読学院→
ワタシの場合、SP速読学院の文章のほうがちょっと読みやすいような気がします。
まとめやら
冒頭にも書きましたが、速く読めるに越したことはないです。しかし、後で設問を解く前提で、理解しながら、線や印をつけながら読むことが大切です。設問を解くたびに2度読みするととたんに時間がなくなります。設問時は部分的に確認すればいいぐらいに1回目でしっかり読んでおく必要があります。とにかく読みが雑になっては意味がありません。そこだけは注意をお願いします。