twitterは5月に音声コミュニケーション機能の「スペース」をリリースし、受験界隈でもいろいろと使われるようになってます。
twitterは基本広告でのみ成り立っており、ユーザ側が直接お金を払う仕組みはありません。これは民放のテレビ放送と同じで、CMが番組内に流されることで視聴者は無料で番組を見ることができる仕組みと同じです。
そこでよく出てくる話題が、twitterでのマネタイズ(収益化)や課金という話です。
youtubeだと動画に広告を入れて配信者が収益化する仕組みがありますし、ライブ配信での「投げ銭」(スーパーチャット)は、視聴者側からはお金を払い、配信者がお金を得ることができます。またプレミアム会員になると広告が入らず動画を楽しむことができます。
このように視聴者側からの課金、支払いの仕組み、配信側からすると収益を得る仕組みをtwitterでも取り入れようとしています。
twitterが課金関連の新機能を準備中!
例えば中学受験界隈のtwitterスペースだとプロの方がクオリティの高い配信を現在無料で配信しています。その大盤振る舞いっぷりから「投げ銭したい」「マネタイズの仕組みはないのか?」というコメントがつくことがあります。
今回はTwitter社が2つの課金機能を準備中ですよという話です。まだ実装中の機能なので、機能については変更、または中止の可能性がありますので注意してください。
「スーパーフォロー」
Twitterの「スーパーフォロー」機能は2021年度中に提供されるとみられている機能です。ユーザーが特定のアカウントを有料でフォローすることになります。いわゆる、オンラインサロン、ファンクラブのようなものだと考えればわかりやすいと思います。
ざざっとまとめると以下の通り(今後変更になる可能性アリ)
・スーパーフォローにより直接特定アカウントの支援が可能になる
・スーパーフォロー機能されるアカウントになる条件には以下のようなものがあるようです。
①1万人以上のフォロワーがいること
②過去30日に25個以上のつぶやきをしていること
③(発信者が)18歳以上であること
・スーパーフォローすることで、通常のフォロワーには提供されない限定コンテンツが楽しめ、その他の特典として、サポーターバッジ、ニュースレターの購読、特定コミュニティへのアクセスなどが得られる。
・スーパーフォローの価格は決まっておらず、アカウントが指定できると言われているが、5USドル(600円程度)が目安と言われている
・たとえば、スーパーフォローした人だけが返信できるなどのつぶやきの設定などが考えられます。
堀江さんのyoutubeのスーパーフォローについての説明。→
ツイッター初の有料オプション スーパーフォロー導入へ:朝日新聞デジタル
Twitterの「スーパーフォロー機能」どう思う?Clubhouseなど音声コンテンツの活用法も【松田誉史×堀江貴文】 - YouTube
チケット制スペース(Ticketed Spaces)
今後数か月以内に一部のアカウントで試験的な導入される予定のチケット型スペースこれは、チケット制の有料かつ人数限定のスペースを開くことができる機能です。
・チケット制スペースを使う(有料配信を行う)ためには以下の条件を満たす必要がある(今後変更になる可能性アリ)
①1000人以上のフォロワー
②過去30日に3つ/3回のスペースホスト、
③配信者が18歳以上
・スペースの機能を拡張し、有料ライブ配信が可能になる。チケットの枚数、料金は配信者が決定できる。
・決済インフラはStripeが有力。収益からはApple/Googleの手数料、twitterの手数料が引かれる。
Twitter previews Ticketed Spaces, says it’ll take a 20 percent cut of sales - The Verge
受験界隈、中受界隈への影響は?
スーパーフォロー
いわゆるファンクラブ的なものになります。1万人のフォロワーが必要ですのでインフルエンサーには良いかもしれません。現時点では、受験界隈で1万人以上のフォロワーをかかえる人があまりいないですね。twitterは配信文字数に制限があるため、投稿自体に価値を持たせるのは難しいかもしれないです。
あくまで投稿の価値というより応援したいという気持ちを満たすという使い方が中心になる気がします。
チケット制スペース
有料スペース配信ですが、スペース配信に価値が見いだせれば使えるものとなると思います。複数のプロが受験傾向を詳細に語るといった内容なら有料でも聞きたいという人はいると思いますね。ただクオリティが予想つかない状態で有料だと入口のリスナーが減ってしまうと思います。たとえば1部、2部構成にしておいて、1部無料、2部チケット制(有料)とかのほうがリスクが減らせるので、そのような使い方をしたほうがいいかなぁ。
あと、1対1の受験相談、個別相談でチケット制スペースを使うとかは考えられる使い方です。
ただスペース内のコメントを見てみると、チケット制というより、ライブ配信に対する「投げ銭」機能を求めている人が多いような気がします。youtubeやshouwroomでも、「ライブ配信」と「投げ銭」というのは相性が良いので、スペースにも投げ銭機能を入れていくと良いと考えます。
どちらの機能もまだはっきりしない点も多いですが、状況を確認していきたいと思います。