<2019年10月13日更新>
2020年中学受験も引き続き志望者は増加傾向にあります。
中学受験をする、しないを考えるときに中学受験のメリットデメリット考えますが、今もう一度考えるといろいろなことが見えてきます。
子供やその家庭によっても違うし、良い・悪い影響度も違うと思うのですが、今回はあらためて、中学受験のメリット・デメリットを列挙してみます。メリットとデメリットは表裏一体となっているのが分かります。
●中学受験・私立中学のメリット
(1)進学・大学受験でのメリット
・中高一貫教育により6年間安定的な教育が受けられる。
→先取で教育を受けられるので、大学受験対策に時間的余裕ができる。
→また、大学付属校で内部進学可能なら大学受験対策が不要になる。
・似た学力の生徒が集まるので、個々のばらつきが少なく、勉強の効率が上がる。→授業の質が高いかつ生徒に合っている、スピードが速い。
・公立中学と違い、内申点に過度に気を遣う必要がない。
→内申点を取ることが苦手でもレベルの高い学校に入れることができる。
・高校受験がないので、ゆとりをもって部活動や行事に打ち込める。
・学校の設備、施設が充実している。
・部活動がより充実していることが多い。
・似たような人が集まるので友達はできやすい。
・高いレベルの友達と一緒に遊べる、刺激がある。
・別学校を選べば異性にきがねなく学校生活を送れる。
・私立中学は親同士の価値観が近い。
・多感な時期に悪い影響をうけにくい。
・学校の特色、教育理念、校風が明確で、それに応じて学校を選ぶことができる。
・カリキュラムが多彩で難しい勉強や学習指導要領にしばられない勉強等、幅の広い勉強を行うことができる。また留学制度が充実している
・高校からだと入れない学校、高校募集をしていない学校を選択できる。
・中学受験・私立中学のデメリット
(1)経済的なデメリット
・私立中学学費がかる、1人ならともかくも2人、3人となると大変。
・受験勉強にも塾や模試の費用がかかる。
(2)時間を使うことによるデメリット
・習い事、スポーツなどをやめる、中断しなくてはいけない。
・中学に入ったとしても通学時間がかかる。
・中学受験の勉強と小学校の行事、学校の宿題を平行して行う必要があり、時間におわれる。
・親のスケジュール管理、プリント管理、塾のおくりむかえ、お弁当づくりなど受験のサポートが大変。
(3)私立一貫中高に進学することよるデメリット
・学校での多様性が減る。周りが同じような人達になり、世間がせまくなる。
・地元の友達との付き合い、地域での交流、遊ぶ機会が減る。
・地元の公立小学校の級友とは疎遠になりがち。
・選んだ学校によっては宗教が決まっている場合がある。
・私立中学は転校が難しい。
・私立中学は授業のスピードが速いためついていけない。
→追いつくのが公立学校より難しい場面も多い。
・6年間という長期教育のため中だるみする。
(4)その他のデメリット
・親子の衝突が増える→親、子供ともに忍耐力が必要。
・小学生という人格が出来上がっていないときに優劣がはっきりしてしまう。
・受験しても、第1希望に入る確率は4人に1人程度しかいない。
・中学受験の勉強は小学生には難しすぎる。
・偏差値や学校のランクにこだわり過ぎてしまう。
中学受験のメリット、デメリットというのはよく雑誌などにも書いてあります。メリットだけでなくデメリットを考えた上で受験を行うという決断をするべきだと思います。