早稲田アカデミーの組み分け基準については以下の記事に2020年6月の最新事情を記事にしてますので、ご参照ください。→
クラス名の変更、クラス分けの基準、各クラスの志望校などについて書いております。
SSクラスの基準
SSの基準は2018年度より1000位ではなくかわりにB基準となります。
A基準→四谷のSコースの点数→1回取ればSS確定。テストにより異なるが、400点~420点(組み分けテストの場合)が目安。
B基準→1000位のかわりに早稲アカが独自に決める点数、テストの難易度によるがざっくりA基準の30から50点マイナスした点数。350点~380点(組み分けテストの場合)→校舎にもよりますが、2019年度から偏差値59になっているようです。
早稲田アカデミーのクラス分け
早稲アカのクラス分けは、SS,S1,S2クラスに分かれており、
・SSクラス:最難関・難関校がターゲット
・S1クラス:上位校・中堅校がターゲット
・S2クラス:中堅校・一般校がターゲット
となっています。このクラス分けは、早稲アカに慣れないと分かりにくいと思うので解説します。
==目次
①四谷大塚の公開組み分けテスト
②早稲田アカデミーの通常授業の受講クラス
(1)SSクラス(最難関・難関校向けクラス、偏差値59,60以上)
(2)S1クラス(上位校・中堅校向け、偏差値ざっくり47-58)
(3)S2クラス(中堅校・一般校向け偏差値は46以下)
③早稲田アカデミーでクラス昇格、維持のために
==目次終わり
①四谷大塚の公開組み分けテスト
まず、四谷大塚の公開組み分けテストはおよそ5週間ごとに行われます。
このテストは四谷大塚が主催し、四谷大塚YTネットの準拠塾の生徒は受けることになります。それ以外の生徒も個人で申し込みを行うことができます。
試験会場は私立中学のことが多いので、その学校を志望する場合は学校見学、仮想入試という受け方もお勧めです。会場は選択できますが、定員の関係で別の場所になることも多いです。
試験の結果は、四谷大塚の基準によって上から、Sコース、Cコース、Bコース、Aコースとなります。このコースは点数、偏差値によって決まります。
YT週テストはこのコース別に受けることになり、四谷大塚での普段の授業のクラス分けはこの点数によって行われます。
これは『四谷大塚での』コース分けであることに注意してください。
Sコースの中でもさらに、S1,S2,S3....S5,と分かれています。C1,C2,C3,,,,B1,B2,B3,,,,A1,A2,A3,,,,,
クラス数はテストによって違います。なお5年まではSコースはなく、Cコース、Bコース、Aコースに分かれます。
コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。
Sコース 偏差値63以上
Cコース 偏差値58以上
Bコース 偏差値46以上
Aコース 偏差値45以下
ざっくり〇〇中学の難易度はどのぐらいという目安はあります。
開成、桜陰ならS2ぐらいがボリュームゾーンです。
難関校を目指す場合はCの上位、できればS以上をキープしておきたいところです。Cコース以上なら難関校、上位校が見えてきます。
公開組み分けテストごとにこのコースの入れ替えがあります。
週テストの受講クラスでコースがわかってしまいますので、昇格した、降格したということが周りにもわかってしまいます。落ちると心理的にもキツイです。
組み分けテストができたりできなかったりすると、毎月のようにYTの受講クラスが変わっている生徒もいます。
テストを欠席した場合は3段階落ちます。当日夜などに振替受験もできますので体調不良以外は受けるようにしましょう。
S1→欠席→S4 (S1,S2,S3,S4,,,)
C2→欠席→C5 (C2,S3,C4,C5,,,)
B13→欠席→A1(Bコースが15組まであって、B13,B14,B15,A1,~となっている場合)
②早稲田アカデミーの通常授業の受講クラス
そして早稲アカの授業クラスですがこれも四谷の組み分けテスト結果で決まります。組み分けごとにクラスの昇格、降格がありますので緊張感があります。
上位からSS,S1,S2が基本です。SSには基準がありSSクラス受講の権利をもった生徒が5人いない場合は、SSクラスにはならずSPクラスとなるようです。
4年ではS1,S2の2クラス、5年でSSを作り、SS,S1,S2と分けることが多いようです。
生徒の絶対数が少ない、上位層が少ない場合には、SSクラスは作られずに、S1,S2クラスの2クラス編成のこともあります。
クラス数が多い場合はS2の次にS3,S4と増えていきます。また生徒数が多く、SS資格保有者が多い校舎はSSクラスを2クラスにして、SS1組、SS2組とします。
S1,S2は明確な基準はなく、校舎の裁量がある程度あります。
大体偏差値47ぐらいが分かれ目になることが多いようです。
ざっくり以下のような感じで考えるといいと思います
SSクラス:偏差値59以上
S1クラス:偏差値47-57
S2クラス:偏差値46以下
(1)SSクラス(最難関・難関校向けクラス、偏差値59以上)
SSクラスは基本B基準(だいたい偏差値59-,組み分けテストで
350-380点以上)が基本です。b基準未満が2回連続で降格してしまうので要注意です。下位クラスからSSクラスに入る入るための条件は、3つあります。
どのクラスに所属していても以下のいずれかの条件を満たすとSSクラスに入れます。
A基準、B基準はテストごとに決まります。
A基準→四谷のSコースの点数(偏差値63以上)→1回取ればSS確定。テストにより異なるが、400点~420点(組み分けテストの場合)が目安。
B基準→1000位のかわりに早稲アカが独自に決める点数、テストの難易度によるがざっくりA基準の30から50点マイナスした点数。350点~380点(組み分けテストの場合)、目安としては偏差値59程度。
☆SSに上がる基準
・B基準を2回連続超える
・SSクラス選抜テストで合格
・A基準を1回取った場合=組み分けテストで(四谷)Sコースを取った場合
☆SSからS1に降格する基準
・B基準未満の点数を2回連続とった場合。連続でというところがポイントでB基準の上と下を交互にとると、制度としては降格しないことになります。
一度、B基準以下を取ってしまうと次回もB基準以下だと降格してしまう、いわゆるリーチ状態となるため、プレッシャーがかかります。なんとしてでもSSクラス残留を目指してB基準以上を取らなくてはいないです。
このプレッシャーが原動力となる生徒も結構います。プレッシャーというと大変ですが、6年の学校別模試ではこれ以上のプレッシャーが、実際の受験ではこの何倍ものプレッシャーがかかるので避けては通れないところです。
SSクラス選抜テストはあまり詳しくないないですが、隔月で行われているようです。これで上がってきた人はあまり聞いたことがありません。SSクラス選抜テストは校舎にもよっても扱いが違うのかなという気がします。
(2)S1クラス(上位校・中堅校向け、偏差値ざっくり47-58)
(3)S2クラス(中堅校・一般校向け偏差値は46以下)
早稲アカのボリュームゾーンとなるのは中位~上位層のS1クラスと基礎固めから中堅校を目指すS2クラスです。
S1にはSSから落ちてくる生徒、S2から上がってくる生徒が混在し、S1とS2クラスは校舎の裁量でクラス分けができるのでその生徒の教科ごとの得点のバランスや性格などの状況をみてS1,S2クラスを決めることもあります。
S1かS2か微妙な成績の場合は、算数の成績でクラスを決めることが多いようです。
早稲田アカデミーでクラス昇格、維持のために
所属クラスを上げるためには、基本的に組み分けテストで点を取るしかありません。よって日頃の勉強の積み重ねが大事で、それが所属クラスに反映されます。ただ、組み分けテストは、他の模擬試験と配点が違います。
算数200点、国語150点、理科100点、社会100点、合計で550点です。
まず第一に配点の大きい算数に注力してください。
次が国語ですが国語の成績を伸ばすのには時間がかかる傾向があります。
算数に注力する理由は
・中学受験で最重要科目であることと
・算数の点数が全体の点数に影響しやすいこと
・S1,S2クラスを決めるときに裁量がはたらく場合には算数の点数が目安になることが多いことが理由となります。
算数は受験を通して一番時間を使う科目なので、得意科目でないにしても、算数を勉強すること自体が苦痛だと少し厳しいかもしれません。
SSクラスを目指す場合、国語、算数の両方偏差値58以上にしておけばかなりの確率でSSクラスに昇格、SSクラスの維持はできるでしょう。
早稲アカ内の所属クラスは日頃の授業のクラスですので、できるだけ上のクラスになるようにしてください。
まぐれでSSに入ってついていけないのでは?と不安に思うケースがあるかもしれませんが、それでも上のクラスで受けることをお勧めします。
実際、塾側は特にSSクラスには手厚い指導をしますし、SSクラスの場合、クラスの人数も他のクラスと比較すると少ないことが多いです。
あとSSクラスのほうが明らかに生徒のモチベーションが高く、良い刺激をもらえます。
組み分けテストが全てではありませんが、4年5年の間は最重要なテストと考えていいと思います。通常授業のクラスはあがるとモチベーションも上がりますし、下がるとやっぱりショックなものです。
クラスが決まる仕組みを理解した上、対策の時間を確保し全力で取り組みたいところです。