過去問をやり始めると全体的にスケジュールがきつくなり復習がおろそかになったります。そこで出てくるのが『サピックスの学校別SSや早稲アカNNなどの塾の学校別対策と過去問はどちらを優先すべきか問題』です。
まずは結論を
私が思うに、学校別対策、過去問両方大事です。どちらか2択というなら塾の学校別対策講座を中心にやっていたったほうがいいと考えています。ただし条件があります。
①塾の学校別対策は志望校に沿ったものであること
②過去問体験はゼロではなく、問題傾向・時間配分は経験済であること
です。逆に言うと、塾の学校別対策が志望校に特化したものでなかったり、今までに過去問をやったことがないのであればこの時期ならまずは過去問をやってみましょう。
過去問と塾の学校別対策のメリット・デメリットを考えます。
過去問をやるメリット
・現時点での立ち位置を知る
現時点で受験したら合否はどうなったかを知ることができるます。合格最低点を超えることができるのかどうか。
・問題傾向をつかむ・時間配分などを学ぶ
学校別対策でもつかむことはできますが、本番で使われた過去問でその雰囲気を体験しておくことは大事です。リード文や問題の出し方などのクセを学ぶことができます。
・モチベーションがあがる
過去問の方がモチベーションがあがる、集中してやる傾向があります。
過去問をやるデメリット
学校別対策と比べて劣るところぐらいで考えると
・悪問・難しすぎる問題・簡単すぎる問題も入っている。
その問題を素人が判断しにくい。
悪問の定義は難しいですが、まず受験生が解けない問題、処理が複雑すぎて時間内に答えにたどり着かないであろう問題。得点として差がつかない問題。
・過去問はもうでない
過去問は過去の問題でもう出題はされないです。それでも作問の傾向は学校によっても違うのでやったほうがいいですが。
・過去問は解説が十分でないことがある
一般的な過去問本は過去問解説が少な目だと思います。
塾の学校別対策をやるメリット
・合否を分ける問題が中心なので効率が良い
学校別対策講座は学校の出題傾向をふまえて、合否を分ける・得点に差がつく問題を中心に行うので、学習効果が出やすいです。また問題の重要性、ポイントなどを先生が説明してくれます。過去問を漫然とやるよりも効率的です。
問題傾向も実際に出た問題を踏まえて作成されているので間接的に把握することはできます。
・悪問や差がつかない問題は事前に削除されている
上と同じですが、差がつかない問題は基本的にはあまりやらないです。
・解説が十分
授業での解説もあり量も質もあると思います。
塾の学校別対策をやるデメリット
・過去問と比較するとモチベーションが上がらない。
・基本的に時間配分は学べない。
過去問のメリットからみて逆の部分ですね。
というわけでまとめ
過去問、学校別対策講座は両方やったほうがいいですが、
上記過去問をやる理由(現在の立ち位置を知る、時間配分の習得等)がある程度できているなら、学校別対策講座を中心にするのが効率的といえます。
過去問は個人の裁量部分もあるので日程は多少調整しやすい部分もあります。
学校別対策講座優先と書いてますが、メリット・デメリットを踏まえて、例えば、モチベーションあげるために今日は過去問を優先させるなど状況に応じてやっていって良いと思います。
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