中学受験の下書き

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【中学入試国語】過去3年でよく出題された小説・物語文ランキング

中学入試国語・過去3年でよく出題された作品(物語文)ランキング。

 コロナ休校から春休みに入っています。不要不急の外出は自粛ということなので家にいる時間が長くなっていると思います。春期講習など、春休みの勉強は続けるとして、今回の記事は過去3年(2018~2020年)に中学入試で出題された小説・物語文のランキングです。論説文は入ってません。新小6はもちろんのこと小5でも読める内容ですし、読書好きならそれ以下でも問題ありません。

・まず最初に

 これらの本を読んだらすぐに国語の点数が上がると考えるよりも読書の楽しみとか、国語の土台作りに考えたほうがいいと思います。勉強と勉強の合間に休憩として読むぐらいの感覚がいいです。受験に役立つからと無理やり読書を強要しても、身に付きにくいものです。 自分から読まなければ効果はほぼありません。無理やり読書させるなら、塾でやってるテキストを復習したほうがマシです。読みだすと結構おもしろいと思うんですけどね。

・中学入試よく出題された小説・物語文ランキング

 日能研のオンザロード・読書ガイドを参考にして、過去3年(2018~2020年)の中学入試で出題された物語文を出題回数の多い順に並べています。ベスト10のデータを作ったのですが今回はベスト5の作品を紹介しています(3位が3作品)。いろいろ調べたところ日能研のデータは一部学校がカウントされていないようなのでコメントとして追加しています。 

1位 小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』

・入試出題回数9回
・(男子校)暁星(女子校)大妻・東京家政学院・山脇学園(共学校)慶應義塾湘南藤沢・広尾学園 等。

慎重で大人っぽいサクと、スポーツ万能で天真爛漫なハセは、仲良し中1男子コンビ。夏休みの最終日、町の古墳へ冒険に出た二人は、謎の暗号を拾ってくる。教室で解読にいそしんでいると、いつもフシギな行動が目立つ近田さん。彼女の奇行には、どうやら秘密があるようで――。
3人の冒険と青春の物語。 

 ・[コメント]朝日中高生新聞に連載されていた。書籍は2017年の2月発売。2018年の公立高校の入試でも東京都立高校を含めた5都道府県で出題されています。冒険、謎解き、友情、恋愛要素と切り口が多数あり、他の物語同様、心情を読み取りがポイント。

 

2位 こまつあやこ『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』

・入試出題回数8回
・(男子校)栄光学園、海城、城北、成城(女子校)大妻多摩(共学校)早稲田実業学校 他。

中二の九月にマレーシアからの帰国子女になった沙弥は、日本の中学に順応しようと四苦八苦。ある日、延滞本の督促をしてまわる有名な三年生の「督促女王」から図書室に呼び出され、短歌の「吟行」のことに。短歌なんて詠んだことのない沙弥は戸惑うが、でたらめにマレーシア語を織り交ぜた短歌を詠んでみると…。 

 
・[コメント]2019桐朋とか、2019鎌倉女学園でも出題されていたようなんですが、日能研ではカウントされていないようです、というわけで実質1位だと思います。講談社児童文学新人賞受賞作。日本の短歌と異文化という掛け合わせが面白い。リマはマレー語で5、トゥジュはマレー語で7。タイトルは5・7・5・7・7の短歌のこと。

3位 瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』

・入試出題回数7回
・(男子校)獨協(共学校)市川、春日部共栄 他

陸上部の名物顧問が異動となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが…。元いじめられっ子の設楽、不良の大田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。 

 ・[コメント]高校入試でも頻出。2015年に発売されており、2016年、17年入試でも多く使われた。各章で主人公が異なり駅伝の形を成している。スポーツものは頻出分野の一つ。

3位 佐藤いつ子『キャプテンマークと銭湯と』

・入試出題回数7回
・(女子校)鷗友学園女子、横浜共立学園(共学校)桜美林、成城学園、筑波大学附属 他

サッカークラブのキャプテンだった周斗はU‐14活動初日、コーチから入団したばかりの大地に、キャプテンを替えると告げられる。不安といら立ちの中、偶然記憶の中の懐かしい銭湯に再会したことで、周斗はたくましく成長していく。胸の奥が熱くなる、青春序章小説! 

 ・[コメント]こちらもスポーツもの。発売は2019年3月と新しい。部活動の人間関係という入試に取り扱いやすいテーマ。挫折→成長→相手への理解という王道パターンながらも、銭湯というレトロ?な舞台が重要な役目を果たす。

・期間限定ながらKADOKAWAの無料で読めます。4月5日まで。

https://yomeruba.com/news/entry-9869.html

 

3位 佐川光晴「4本のラケット」(『大きくなる日』所収)

・入試出題回数7回
・(男子校)武相 (女子校)カリタス女子、星美学園、三輪田学園 (共学校)栄東、相洋、文教大学付属

グーパーじゃんけんで人数の少ない方がコート整備をする。それが中学一年の太二が所属するテニス部のルール。ある日、太二は同級生の武藤にパーを出そうと持ち掛けられ、その結果、末永一人が負けてしまう。心にモヤモヤを抱えたまま、太二は翌日を迎えて…。 

 ・[コメント]「4本のラケット」は2018-2020で7回出題されているが、その前の2017年にも学習院女子、立教池袋、立教新座 などで出題されている。また「4本のラケット」所収の「大きくなる日」は他にも武蔵で出題された「お兄ちゃんになりたい」などが入っておりおすすめ。日常のトラブルなどから成長していく物語。

 

続きはこちら→【中学入試国語】過去3年でよく出題された小説・物語文ランキング [その2] 

 

・さいごに

 上位5作品を紹介しました。入試問題うんぬんは別にして、読んで楽しむのが良いと思います。国語が苦手、読書が苦手という場合は、出題校を気にするより面白そうだなと思った本を読むのが良いです。読んでいくうちに読むリズムもつかめてきますし、論説文よりは読みやすく、感情移入もしやすいと思います。6位以降も調べたのですが今日は疲れてしまったので、また今度記事にします。すみません。

 

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