夏休みは、復習や基礎固めを進めるという勉強がオススメですが、これらの勉強は正直なところ地味で、子供のテンションも上がりにくいです。そこでイベント性がありモチベーションもあがる学習を行い勉強にアクセントをつけるのも良いと思います。実際の入試問題を解いてみてはいかがでしょうか?
だいた四谷大塚で偏差値が45~60程度の方にオススメです。
算数1教科入試の過去問にチャレンジする
オススメは普連土学園の算数1教科入試ですが、品川女子学院の算数1教科入試や田園調布学園のものでもいいと思います。
実際の志望校の入試問題に手を付けるのはまだ早いタイミングですが、上のあげた入試問題は基礎力を試すものが中心で穴を見つけるのにちょうどよいです。実際の入試問題をやることでモチベーションががあります。
目的は?
実際の入試問題を同じ時間で解くことによりその時に受験していたら合格だったのか、不合格だったのか?という「結果」が出ます。
合格点数取れなくて問題ありません。時間はまだあります。大切なのは、「このレベルの学校でこのぐらいの難易度の問題で、合格最低点がこのぐらいになるのか。」という自分との距離感をつかむことが大切です。
今回は女子校の問題なので、実は男子校・共学校の入試問題はまた異なってきますが、「実際の入試問題でも戦える」という感覚を持てるといいと思います。基礎力が抜けている部分が見つかった場合は早急に対応しましょう。
普連土学園がおすすめな理由
・基本1行問題でとっつきやすい。現時点でも解けるほど良い難易度。合不合より解きやすく、5年生でやっても問題ないレベル。
・受験本番形式で合否の厳しさを知る→たった50分で合否がはっきりでます。
・1教科、50分50問(1問1分)とわかりやすい→ごまかしがきかない。
・実際の受験の合格最低点のデータから現時点での自分の立ち位置を知ることができる。
品川女子や田園調布学園は配点が明記されていない、難易度が年によって違うなど不便な点はありますが、基礎力の穴を見つけるには良い問題です。
正答率が3割以下だったり満点近くだったりした場合は問題の難易度と現在の学力が合っていないかもしれません。
ちなみに普連土学園とは。。。
『「誠実」「簡素」を教育理念とし、1学年3クラス120名という少人数教育により生徒一人ひとりを大切にするミッション系中学校。設立は1887年の伝統校』です。
普連土学園算数1教科入試の四谷大塚偏差値
ちなみに普連土学園算数1教科入試は2020年結果偏差値で以下の通り。
合格可能性80% 偏差値57
合格可能性50% 偏差値54
品川女学院、田園調布学園の算数1教科入試の四谷偏差値も同じく57です。
四谷大塚は男女別で偏差値を集計します、女子の偏差値57は男子でいうと54程度になると思いますので注意してください。また男子校・共学校の算数問題は女子校より難易度が高いことが多いので注意してください。
普連土・品川女子・田園調布ともに基礎力が試される解き易い問題が多いので、夏のこの時期に入試問題にトライすることができるといえます。
問題用紙・解答用紙・解答をダウンロードする
普連土学園HPは2021年度のものしかないように見えますが、実際は2019-2020年度分も見ることができました。
2021年度
2020年度
2019年度
解答はありますが解説はありません。すみません。
2020年 合格者最低点は72点です。
2019年 合格者平均点 78点、受験者平均点 68.1点
合格者最低点は70点です。
品川女子学院・田園調布学園の資料とデータ
品川女子学院の算数1教科入試の問題用紙・解答用紙・解答は以下にあります。
詳細は配点はわかりませんでしたが、小問24問で100点満点なので、1問4~5点の配点で合計100点となります。2020年は、普連土学園より平均点が低くなっています。
2021年度は 合格者平均点 69.3点
受験者平均点 52.5点
合格最低点 53 点
2020年度は 合格者平均点 69.2点
受験者平均点 45.8点
合格最低点 53 点
2019年度は 合格者平均点 85.2点
受験者平均点 68.9点
合格最低点 72 点
入試の結果は以下で見ることができます。2020年の合格者最低点は71点です。
算数1教科入試の取り組み方
・問題用紙、解答用紙をダウンロードして使うこと
・試験本番と同じようにやること。(←これ大事!)
→時間を秒単位できっちり測って静かな場所で実施すること、中断しない。
・採点は親がやること→子供はごまかします。
・机の上には時計と筆記用具のみ→本番と同じに
・時間をめいっぱい使うこと、時間前に採点に入ったりしないこと
→最後の最後まで粘る!
試験が終わったら
問題をどう感じたでしょうか。他の学校の過去問より取り組みやすいと感じるのではないでしょうか。例えば普連土学園は、比較的簡単で特に序盤は落とせない問題が続きます。しかし、ただし50問50分と時間がありません。時間で苦戦したかもしれません。
現時点で合格最低点まで到達できる人は算数の得意な人に限られるかもしれませんが、合格最低点(普連土学園の場合は62点(50問中31問正解))に到達するにはどこが正解すればよかったか、時間をどう使えばよかったかといろいろ見えてくるのではないでしょうか。
この試験での合格までの距離感、足りていないところが見えてきたと思います。それが収穫です。間違った問題の復習や類題をやってみるのもいいです。
以下のような感想はありませんか?
・ケアレスミスをしてしまった
・1つの問題に時間を取られてしまった
・落ち着いたら解ける問題だったが時間がなく自滅した。
・時間の使い方を間違えた
これらのことは来年2月の本番でも起きることなので復習もやりましょう。(学校HPには解答だけで解説がありませんので、わからない問題は塾の先生などに聞くのが良いと思います。)
2回目やったら簡単に解けた、時間があれば解けたという問題も多かったはずです。今回×だった問題を〇にすることを課題としてください。暑く忙しい夏ですが本番形式の演習を通じて、自分の立ち位置を知り、課題を明確化し対応していくことが大切かと思います。
twitterの 『#名画で学ぶ中学受験』が面白すぎる! - 中学受験の下書き
【中学受験】午後入試のメリットや注意点を徹底解説【午後受験】
夏休み直前!夏休みで加速するためのスケジュール管理と勉強法について
【中学受験2021】算数1教科入試を徹底解説!導入する学校と受験生事情