中学受験の下書き

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中学受験の志望校選び、進学校と付属校のメリット・デメリットを考える

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志望校選びの最初に方向性を決めるときに、進学校か付属校かという問題があります。その中間的な半付属校というのもあります。

今日は進学校と付属校選びの基本中の基本、メリット・デメリットを考えるというのがテーマです。

基本的な内容ですが、ざっと見ていきます。

当然のことながら唯一の正解はないが

それぞれに良い点がありますので全員に共通する、唯一の正解はないです。何をもって正解かというのもはっきりしませんし。たとえば、子供が自分からは積極的に勉強しなさそうだな、と感じたら、受験がない付属校が良いという考え方もあるし、尻を叩いてくれそうな進学校が良いという考え方もあると思います。

進学校のメリットとデメリット

メリット
・大学や進路の方向性を決めるのを18歳まで延ばせる。18歳時点で大学を選べる。

・大学の進学先候補を日本の全大学、そして海外も含めて考えることができる。

・大学が中高ほ延長線上になく、切り離して考えることができる。

・付属校に比べると緊張感をもって勉強できる。

・同じ大学に入学する場合、学力は進学校から来た生徒のほうが高い傾向がある。

・中学受験の偏差値的で区切ると、進学校からのほうが平均すると出口レベルが高い。

⇒同じ偏差値の進学校と付属校を比較すると、進学校のほうがより上位の大学に合格する傾向がある。

デメリット

・浪人する可能性がある。

・勉強が「受験を意識した」勉強中心になる可能性がある。

・中高で勉強が十分にできなかった場合、付属校よりも偏差値的には低い大学に進学する可能性がある。

付属校のメリットデメリット

メリット

・内部進学で大学にま上がれる、その割合は学校による。

・友達と大学までは一緒になる可能性が高く、一生の友達となりそう。

・受験が基本的にないため勉強だけにとらわれず、好きなことに打ち込める。

・受験にとらわれない勉強をすることができる。

・基本的に浪人のリスクが少ない、計画立てて大学などのことを考えることができる。

デメリット

・内部進学から漏れると、大学受験は進学校よりはるかに大変

・大学進学の選択肢は当然せまくなる。国立には行けない。

・進路変更等で希望の学部がない、希望の学部に進学できない可能性がある。

・興味ではない大学内の格とかで学部を選ぶ可能性がある。

・基本的に同じ集団のまま大学まで行くので外部からの刺激は若干少な目。

・全体的に勉強がおろそかになりそう、留年する人が多い付属校もあるみたい。

・全体的に進学校より学費が高い傾向がある。

付属校からの外部受験は難しい

付属で内部進学をある程度確保した上でさらに上を目指せる外部受験を考えることがありますが、個人的には中途半端になる人が多いのであまりおすすめはしません。内部進学がある程度確保された状態で外にチャレンジするのは精神的にも結構きついものです。入学時は外部受験するぞと意気込んでいても1年の夏にはもう付属大学でいいやとなってしまう人が大半です。子供の性格、親の性格が影響するように思います。

半付属ならどうか?

内部進学をある程度確保した状態で外部受験をする場合、半付属はどうか?ということになります。内部進学と外部受験の人の比率や進学先のバランスになりますが、なかなか注意が必要です。良い言い方をするなら、両方のいいところどり、悪い言い方をするなら両方の悪いところどりになるからです。

まず前提として、半付属の場合でも内部進学先に納得感があるのが前提だと思います。内部進学するときに「こんなはずじゃんかった」と思うような場合は選ぶべきではありません。

ここら辺も別機会で掘り下げます。

心配事あるある…

付属校、進学校選択では、教科書的にはいろいろ理屈は出てきますが、親としては以下のような心配するのではないでしょうか?

付属校親「進学校だったら、もっといい大学に入れたかもしれない」

→いいというのは、子供の個性に合ってるというのもあるが、偏差値的に高い、ブランド力がある大学。国立だって狙えたかもしれない…的な。

進学校親「大学受験にこんなに苦労するなら付属校に入れてればよかった」

→中学受験だったら付属で入れたのに、同じ大学かそれ以外になってしまった。

答えはないですが、心配というか後悔するのでは?という気持ちになります。

一周回って学校選びが大事とまとめ

教科書的な回答を言うなら、上のような後悔というか心配をしないぐらいに納得した学校選び、志望校選びを中学受験時にする必要があるということだと思います。

ちなみに受験生の進学先としては、進学校が7割~8割、付属校が2割~3割といった割合だそうです。

一番大きなところでは大学受験の有無ですので、その部分をどうかんがえるか次第だと思います。

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