昨日、男女で合格点に差がある学校についての記事を書いたのですが、
今回はそれの深掘りです。まず前回の記事を読んでいない方はこちらからどうぞ。
この男女で合格最低点が違う問題ですが、ここから深掘りしてみます。
(1)男女で合格最低点の差がある学校の代表格、青山学院中等部を見てみる
・2020年青山学院中等部の志願者・受験者・合格者などのデータ
女子は男子の1.2倍の志願者がいるのに、合格者数は男子の4分の3の90人。
倍率は女子5.4倍、男子3.3倍です。
・青山学院中等部の年度ごとの男子合格最低点、女子合格最低点
男子と女子の合格最低点の推移です。2013年から2020年で女子の合格最低点は
男子の1.11倍~1.18倍となっています。つまり女子は男子より11%から18%多く点を取る必要があります。
・2017年のデータになりますが…
女子の合格者最低点は、男子の合格者平均点とほぼ同じとなっています。
男子の合格者平均点 男子 190.8点 女204.4点
女子の合格者最低点 男子 171点 女191点
こうなってくると、男子と女子では、受験の難易度という点では別の学校の受験と言えそうです。
(2)首都圏の男子と女子の合格点最低点に差がある学校の一覧
いくつかにわけて紹介します。四谷大塚の2020年各学校の入試結果から取ってます。
調べた感想としては男子のほうが高い学校も結構あるという感じです。
2020中学入試 男女で合格最低点に差がある学校
青学,早実,法政は約10%違い、女子には厳しい
渋渋、成蹊も男女差が大きい回あり
青山学院 男178,女200
渋谷渋谷 1回男177,女188 2回男168,女182 3回男184,女194
成城学園 1回男203,女216 2回男218,女231
成蹊 1回男183,女191 2回男205,女222法政大学 1回男345,女364 2回男340,女361 3回男369,女388
法政第二 1回(男231,女244), 2回(男222,女233)
明大明治 1回(男211,女221), 2回(男223,女227)
早実 男194,女214— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2020年2月20日
・男子と女子の合格点に差があるが数点の差
春日部共栄
日大第一
・男子合格最低点>女子合格最低点の学校
獨協埼玉
本庄東高校附属
湘南学園
桐蔭学園
国学院久我山
東京電機大学
日大第二
・男女で合格最低点に差があるが受験回ごとによって違う
二松學舍大附属柏
横浜創英
横浜富士見丘
上野学園
共栄学園
城西大附属城西
東海大菅生
明治学院
文化学園大杉並
明大中野八王子
目黒日大
立正大付属立正
・女子合格最低点>男子合格最低点の学校
青山学院
法政第二
横須賀学院
成蹊
成城学園
法政大学
明大付属明治
早稲田実業
(3)実は都立トップの日比谷高校も男女で枠が違う
都立高校というと男女で募集人員が同じか、合格最低点が同じようなイメージを持っていませんか?実は男女別枠で募集しています。これには理由があって、都立教育委員会は、都立高全体で見た場合に男女の不公平が生じないよう、都内の公立中学校の卒業予定者の男女比を各校の定員に一律に当てはめています。男女の合格最低点も違います。
このような男女枠があるのは公立校高校では珍しく、東京都と群馬県のみです。
・まとめ
男女の合格最低点に大きな差がある学校は、学校説明会や塾の進路指導でそれなりの説明がある場合が多いです。差があるからという理由だけで受験校を変えるのは好ましいことではないと思います。現状そうなっているというルールというならまずルールを知るところから始めましょう。
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