今日8月11日は『二月の勝者-絶対合格の教室ー 』の12巻の発売日でした。早速購入し、読みましたので今回は12巻の感想というか、レビュー的な記事となります。
発売前の12巻前夜祭的な記事
⇒ 「二月の勝者 ―絶対合格の教室―」の12巻、いよいよ発売!
以下、二月の勝者12巻の内容ネタバレがありますので注意してください
二月の勝者、12巻がついに発売、いろいろ語ってみる
まずは表紙、灰谷先生
黒木先生への敵意むき出しで最近は悪キャラに仕上がりつつある灰谷先生、といっても灰谷先生の中ではそれが正義。
顔もイケメンで、頭の切れる、フェニックスでも一流講師という役回りです。
12巻のカバー裏表紙の折り返しには「教え子を"勝たせる"ためにはなんだってやりますよ」とあり、これは12巻の最後の灰谷のセリフでもあります、13巻では灰谷が"勝たせる"ためにやることが見えてきそうです。
ちなみに表紙は黒木一人か、黒木と誰か、という場合がほとんどで、複数回出てきているのは、灰谷、佐倉となります。あと、ショーマ、碧山も表紙経験者。
二月の勝者 ―絶対合格の教室―(12) (ビッグコミックス)
桜花生の志望校決定へ
今回の12巻は物語の中は11月、冬が近づいています。あと残された模試は1回、最後の模試に向けて志望校の登録を行う桜花生保護者達。それぞれのドラマが。そして「あるある」ネタも多数。
問題児の今井さんはカンニングで過去問高得点を出し、難関校の吉女を志望をかえず、「頑張らない努力」をし始めている?、意外にもカンニングもよくあること。
島津くんは紆余曲折あったが第1志望・開成、第2志望・都立(大石山)で志望校登録。島津パパも心配したが第一志望が開成であることを確認し、この安堵?の表情。
黒木「トップという言葉が好きなようですが、今、あなたここの「トップ」じゃないです。」
上杉くん、母親の意向でなく自分のチャレンジとして開成を受験したいと母親に直談判。今まで母親が先回りして子どもの道を決めてきたが必ずしも子どもの本位ではなった。次の模試で合格可能性40%以上なら、と条件付きながらOKをもらう。
加藤くん、上り調子。11巻で黒木より海上を勧められていたが、執着はない模様。「『あの学校』は受けてもうけなくてもどっちでもいいよ。」
武田くん、「自主的に勉強⇒ゲーム時間をオーバーし怒られ⇒ゲームを取り上げないからやってしまう、という謎理論で逆切れ⇒ゲームを隠しても見つけ出してやる⇒大喧嘩⇒勉強しないなら受験をやめてもいい⇒やめないといって号泣⇒最初に戻る、というループ。まさに、受験生あるある。
前田花恋さん、桜蔭50%とかだと思うが、併願校も強気。「桜蔭受けるコなんてみんあこんな感じでしょ」とどこ吹く風。桜花吉祥寺校トップの意地を見せるか?
ジュリ・まるの女子学院コンビも判定は厳しいが、押さえを確保しGo方向。
サッカー少年 三浦くん、サッカー重視で志望校を決めており、お父さんも満足そう。遅いスタートながらも難関校を狙える位置になった感慨深げ。志望校は園学院(特進)。
ちなみに桜花から御三家志望が9人いるが合格可能性80%は0人で全滅もありうる、と黒木。いよいよ最後の模試へ。
黒木「12月の次の模試が正真正銘最後の模試です。あとはもう『本番』しかありません。」
桜花の多くの生徒が合格可能性40%~60%とリスクがある受験、あとは黒木を筆頭とする桜花の講師陣次第??
黒木が隠す、繁華街の部屋
12巻のもう一つの話題は、11巻までにも語られていた、「繁華街の部屋」について。
黒木が倒れたことにより、佐倉はキャリーバックを託され、繁華街の部屋まで運ぶことになる。導かれて入るとそこは、勉強する人、教える人がいる「塾のようなもの」で、キャリーバックの中身は参考書、問題集だった。勉強している人も高校受験、大学受験、資格試験と年齢や目標もバラバラだが、彼らにとってそこは「大切な居場所」だという。
フェニックストップ層の悩み
難関校では一強のフェニックス、そのトップ層の親の悩みエピソード
・勉強しすぎで寝てくれない
・テキストを3回やるので大量コピーに疲れてしまい、業者に外注するようになった。
・受験に集中するため算数オリンピックは出ない予定だったが、本人が勝手に申し込んでいた。
・公開授業で同じ問題に対する違う解法を一人で何パターンを出続けて、まわりを唖然とさせた。
12巻の小ネタ
上杉家の子ども部屋に鬼滅の炭治郎「風」ポスター
これ炭治郎風、ポスター
12巻の感想
11月で中学受験も佳境となり、盛り上がってきた感じです。
いよいよ最後の模試で桜花生の志望校もかなり固まってきてます。ドラマが10月から始まるということもあり、13巻の発売はドラマに合わせて10月発売となりそうです。
全体的に桜花の生徒は合格可能性が40%~60%と微妙な判定の子が多くどうなるかはわからないといったところ、リアリティを追求していることを考えると、第一志望の不合格者もある程度出そうな感じです。(第一志望不合格=二月の敗者ではない)。
ゲーム好きの武田くんは、お父さん、お母さんも含めていいキャラです。この家族がドラマでどうなるか楽しみ。あと、加藤くんが「あの学校はどっちでもいい」と言ってますが、これ海上のことですかね?ちょっと気になった。
繁華街の部屋は、小さな塾のようなものであることが判明した。ただメインのストーリとしては桜花ゼミナールで、こちらはあくまでマンガとしてのスパイスというか、黒木の謎で読者をひっぱっておくためのアイテムだと推測されます。
そういえば橘先生が、この部屋について情報を握っていたみたいだったけど解決したんだっけ??
あと、謎部屋に「オカリナ」ちゃんっているけど、あれって、楽器のオカリナから来てるんだと思ったけど、例えば、岡田里奈とかいう名前で、相性が(省略して)「オカリナ」なんだろうなぁと12巻で初めて思いました。
12月に入ると、親子ともにメンタル的に厳しくなってきますので、そういうことも描かれるのではないかと思います。
誰が合格しそうとか現時点で読めないですね、島津くん、前田花恋さんは合格しそうと思ってますが。
10月からはドラマが始まります。ドラマはオリジナルな部分もあるかと思いますが、どのぐらい原作に忠実になるのか、とにかく楽しみです。
二月の勝者 ―絶対合格の教室―(12) (ビッグコミックス)
二月の勝者 13巻予告
早い時期に合格判定を取ってしまった子供は…?
子供達を"勝たせる"ために、王者・フェニックス 灰谷の本領発揮!!!
12巻は11月でしたが、13巻は1か月進んで、12月となります。いよいよ受験直前で、最後の保護者会などの話題も入ってきそうです。
なお13巻の発売予定は10月、ドラマに合わせての発売でしょう!