中学受験の下書き

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映画「ビリギャル」を見た。

映画「受験のシンデレラ」を見たら、結構面白かった件

 前回の「受験のシンデレラ」に続き、受験ものの映画ということで。ビリギャル『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』を見た。

 子供の宿題で映画を見る必要があり、UNEXTの31日無料トライアルに加入したのですが、なかなか良いです。基本的に話題作は全部あり、31日無料トライアルだとそれまでに解約すれば無料というのがいいです。

今はウチは無料期間を使いこなすために見まくっています。

 

映画「ビリギャル」

 書籍は100万部以上、映画も興行収入28億ヒットしています。

さやかは高校2年生。中学入学以来、全く勉強をしなかったので、ついに成績は学年ビリ。
いくらなんでもこのままではマズイと思ったのか、そんな女の子が学習塾にやってきた。
でもその姿は金髪、ヘソだし、超ミニスカのギャルメイク。対応した塾講師の坪田もびっくりの彼女の知識は小4レベル。
聖徳太子を「セイトクタコ」と読み、東西南北も分からない。
それでも夢は大きく第一志望はチョー難関の慶應大学! (←ゼッタイ無理! )
「さやかが慶應なんてチョーウケる~! 」こうしてノリで二人三脚の受験勉強がはじまった! 

 私はビリギャルに良い印象はなかった

 あんまりネガティブな話になるのも避けたいのですが、できるだけ正直にかきたいので。正直なところ映画を見るまであまりいい印象はなかった。

①本の著者が塾講師であり、タイトルやちょっと読んだ感じからビジネス臭がする。
②本を無料で読む機会があったが、飽きてしまい三分の一ぐらいで挫折した。
③合格した慶應の総合政策学部は入試科目が特別、主人公が進学校に通っていたりと
 成果にインパクトを持たせるために良い部分を切り出している印象がある。
④本は制服モデルの写真が大量にあり意味不明。ビリギャル本人だと誤解されがち。
 こういう本だと中身の印象も良くはなくなる。

映画を見ての感想→受験エンタメとして楽しめた

 基本的には上のモヤモヤ要素は残るが、映画は受験エンタメとして楽しめました。ビジネス臭が弱まっていたり、意味不明なモデル写真がなかったり、有村架純さんがかわいかったりと。

 正直なところ感想は微妙ですが、以下にできるだけ「ネガティブにならないように」思ったところを、良かったところに注目しながらいろいろ書いていきたいと思います。

 

<ネタばれアリなので、注意>

 

①受験エンターテイメント

 勉強はダメだった子が入塾をきっかけに奮闘し難関大学に合格するという、王道中の王道ストーリー。塾講師は前向きで誉めて伸ばすコーチングスタイル、主人公さやかは言葉遣いはアレだが基本素直な性格のようだ。受験エンタメとして楽しんでみることが出来ました。結末がわかっているので安心してみていられるのも〇。

②学生には刺さりやすそう

 「ビリギャル」というわかりやすくインパクトのあるタイトル。わかりやすいストーリ。序盤の珍解答や主人公のキャラも含めて特に学生のほうが親近感を持たれ、映画は保護者層より学生にささりやすいと思った。受験モノによくある説教くささというのもないのもいい。

③有村架純さんがカワイイ、ビジュアルが圧倒的

 これが一番。圧倒的ビジュアル。単にカワイイというわけではなく、ギャルの演じ方が上手く、主人公の魅力を確実に上乗せしている。
 また、リアリティも引き出している。ビジュアル的な強さはこの映画のキモだと思います。塾講師役の伊藤淳史さんも実力派であり、生徒を否定せずに誉めて伸ばす塾講師という役がハマってたいたと思います。お母さんのキャラが良いとされていますが、個人的にはお父さんの行動やその変化もいろいろ感じるところがありました。

④塾講師のコーチングが良い

 子供の珍回答に対して否定せずに誉める続ける姿勢は見習いたいところ。誉めて伸ばすというのは今メインの教育ですが、やろうとすると難しいです。自分も子供をうまく褒めることはできません。言い争いになってしまいます。
 書籍の目次ををみると、心理学的なアプローチ、コーチングについていろいろかいてあるようです。著者である塾講師は、生徒との信頼関係を作るのが上手な人だと思います。

⑤映画は本よりビジネス臭がキツくない

 感じ方は人によるかもしれませんが、映画の方が本よりビジネス臭がキツくないと感じました。セリフや映像で表現されることにより、しつこくなくなるというか。タイトルひとつにしても『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』だと自塾のビジネス臭を感じてしまいますが、映画では「ビリギャル」となってしつこくない、キャッチになっているというか。タイトルだけでなく全体的にビジネス臭が弱まっていると感じました。

⑥選択と集中

 英語を得意科目にして、そこから難関校の合格を勝ち取るという1点突破な受験スタイル。人にもよるだとうが、唯一といっても良いだろう慶應の合格の可能性に集中した戦術も見事。結果として合格を勝ち得ている。たとえば国立大学だったら無理だった可能性が高い。例えば教育とは何かとか?何になりたいか?とかいろいろ考えると問題も出てきますが、「慶應に入って人生をかえる」、そういう受験もアリだと思います。
 講師は慶應にも誘導しているが、最初に志望校を明確にできたことも含めて本人にはよかったと思います。目標がはっきりすることは大事。

⑦実話

 この映画や本の説得力の根源は実話である点。軸のストーリーは事実だと思いますが、映画で語られている小さなエピソードにはエンタメ的な脚色があるように感じます。高校の先生が勉強させるのをやめさせてくれと塾講師に詰め寄るとか。ただそれほど気になりませんでした。アリな演出。

⑧家族問題

 主人公の受験だけでなく、主人公家族がかかえる、父親長男に夢託しすぎ問題、もストーリの柱になっていますが、それも良かったと思います。一度は挫折しますが、別の目標を持てるか持てないかでは全く違いますね。主人公の受験への行動により家族間の問題も良い方向に向かうというのは(都合がいい展開ではありますが)、もう一つのストーリとして、良かったなと思います。

 

受験に関心のある方は機会があれば一度見てみてはいかがでしょうか?あと書籍もベストセラーなので参考になる点が見つけられるかもしれません。あと、私は「受験のシンデレラ」の方が好きなので、これを見て面白かったら、受験の~もオススメです。

 

 

 

 

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