映画「受験のシンデレラ」を見たら、結構面白かった件

映画「受験のシンデレラ」を見たら結構面白かった件

　ウチの子は私立中学生ですが、コロナ休み中の宿題で指定された映画を見て感想文やらレポートを書けというものがあります。まぁ読書感想文の映画版といった感じです。私立だとそういう宿題も出るのかと感心。ウチは特にNetflixとか映画を見ることができるサービスに入ってなかったので、これを機に、U-NEXT無料トライアルに加入しました。料金が発生する前に解約すれば無料になるし。（これ大事）

このU-NEXT
・31日無料トライアルがありそれまでに解約すれば無料。
・映画やらドラマやら数がとにかく多い。話題作は基本的に全部ある。学校の宿題になるレベルのものは全部ありそう。
・マンガや雑誌もある。

で、加入しました。ウチの子の宿題映画をサクッと見て、GW中を含めて無料期間を使い倒す作戦に出るのでした。

　さっそくだから受験に関する映画を検索すると「受験のシンデレラ」を発見。これは受験界で有名な和田秀樹さんが監督された2007年の映画です。今まで映画は見たことはないですが、少しあらすじを知っているぐらい。さっそく見ることに。

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どういう映画かというと

高校を中退した16歳のヒロインと余命わずかな受験界のカリスマ講師が、東大合格を目指して奮闘するドラマ。監督の和田秀樹の実体験をベースに、注目の医療的アプローチ“緩和ケア”や“格差社会”などの現代的な世相も盛り込み、ポジティブに人生を生きるヒントを語る。

見た感想ですが、個人的には（思っていたより）おもしろかったです。和田秀樹さんは、医師であり受験の人で映画監督ではないからと、かなりハードルを下げて見始めましたが、全く気にならず、普通の面白かったという感想です。あくまで自分に興味のある受験というのが大きなテーマだからということもあると思いますが。

・おすすめか？

　もちろん人によると思いますが、個人的には受験に興味がある人ならおすすめ、そうでない人も機会があれば見ていいと思います。映画のレビューサイトでも高得点だったので一般受けする仕上がりなのだと思います。

・受験モノとしては話は王道

　こういう話かなと思ってみると基本的には大きく外れません。受験ものとしては王道ストーリーだと思います。王道だからつまらないかといえばそうではなく面白く見ることができました。見せ方が良いのか、役者さんが上手だからか理由はよくわかりません。末期医療や格差社会などのテーマがありうまく受験物語と融合しています。今でこそ教育格差という話は一般的ですが、映画公開時２００７年はまだそれほぼメジャーではなかったのでは？東大生の親の年収は～以上、みたいな話をよく聞くようになったのは割と最近のことです。

・物語だけでなく受験指南として

　カリスマ講師がヒロインに、その時点で必要な「受験の要領」を書いた紙を、毎回渡していき、受験テクニックが積み重なっていきます。合格発表後には、「受験の要領」ファイナルをヒロインは見ることになります。この「受験の要領」の紙だけでなく、カリスマ講師は受験で大事なことをヒロインに教えて受験勉強をすすめます。
　「復習の重要性」、「他人に惑わされてはいけない」、「自分のスタートレベルを知れ」と書き出したらキリがない。
　受験テクニックとして本作品を見るなら物語を楽しむ1回目だけでなく、受験テクニックを確認する2回目を見ることをオススメします。セリフとかに大事なテクニックがありますよ。

・役者さんがとても上手（だと思います）

　ヒロイン受験生役の寺島咲さんの「高校中退ながらも真面目」という役柄、カリスマ講師役に豊原功補さんの「オーラあるカリスマ講師」「末期医療への受け入れるまでの過程」など演技がうまい、受験のテクニックを説明するときの雰囲気もいかにもという感じで説得力が出ています。
　また、ヒロインの母親役の浅田美代子さん、仕事もせず遊びっぱなしで基本子供の受験の邪魔しかしない、クズ母ですが、クズっぷりがうまいです。完全にワルモノ役ですが、この母親がいることで格差社会とか受験に対する壁などを演出しています。

末期医療に関しては和田氏が医師というのも反映されているのかなと考えるとまた面白さも増します。機会があれば（ハードルを少し下げて？）見てみてはいかがでしょうか？

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