朝日新聞のEduAに以下の記事を見つけました。
『人気の「付属校」、入りやすいのは高校から!? 5つのうわさはウソ? ホント??』
この朝日新聞EduA記事を深掘りします。朝日新聞EduA記事内では付属校として早慶MARCHの付属校を中心として書いているようです。私のコメントもそれに合わせます。
ここで注意ですが、早慶MARCHといっても学校ごとに違いますし、私の知っている状況とはまた違う部分もあるかもしれません、ある程度まとめた形で書きたいと思いますので、ご了承お願いします。
まず首都圏にある早慶MARCH付属中学校のを書き出してみます。早大本庄は除く。ぬけがあったらごめんなさい。
慶應中等部[共学]
慶應普通部[男子]
慶應湘南藤沢[共学]
早稲田[男子]
早稲田実業[男子]
早大学院[男子]
明大明治[共学]
明大中野[男子]
明大中野八王子[共学]
青山学院[共学]
青山学院横浜英和[女子]
立教池袋[男子]
立教新座[男子]
立教女学院[女子]
中央大学附属[共学]
中央大学横浜[共学]
法政大学[共学]
法政大学第二[男]
【5つのウワサはウソ?ホント?】
・Q1 授業料が高い?
[EduA記事の内容] 早大学院と慶應湘南藤沢は高め、付属校は割高。大学受験のための予備校は現役80万、浪人120万ほどかかるのでトータルでは付属校は高いとはいえない。
[コメント]授業料は公開されていますね。中学受験を考えている方が多いと思うので、中学の授業料ベースだと、
慶應系・早大学院>立教・青山中等部>法政、明治、早実・早稲田、中央、青山(ルーテル、横浜)といった具合です。慶應系・早大学院は私立の中でも高額、立教・青山中等部はやや高め、他は平均的な私立中学の授業料といえます。
・Q2 高校からのほうが入りやすい?
[EduA記事の内容] 「小学校から大学までで一番入りやすいのは高校から」高校受験は成績上位者が中学受験で抜けているので合格圏を狙いやすい。小学受験は10倍を超えることも。中学受験は高学力層の競争。大学受験は定員厳格化で難易度が高い。
[コメント]記事の内容は間違っていませんが、高校からが入りやすいからといって「じゃ高校から狙う」というのはちょっと違う。
何をもって入りやすいかは家庭や人によっても違うから。
小学受験:ほぼ親の力(親の経済力・親の属性が大)
中学受験:親の力と子供の力(親の経済力もある程度必要)
高校受験:ほぼ子供の力
大学受験:完全に子供の力
当たり前といえば当たり前ですが、子供の能力値がピークのところで受験するのが入りやすい。親の属性が圧倒的でリソース(お金・時間)がさけるなら小学校から入れる可能性も。中学校でダメでも高校、大学でチャンスはあるが、大学や高校でダメだったから、中学に戻って受験できるわけではない。高校・大学受験は親の力が及ばないので完全に本人次第。
・家族でどれだけの時間とお金をどのタイミングでさけるか
・子供の能力値のピーク、適性はどこの受験か
を見極めること。
例えば、小学生である程度、地頭があれば、親の管理で早慶MARCH付属中学に合格できれるが、高校受験ではコントロール不能で合格できないとかよくある。このケースだと大学受験はもっと無理。
子供が後伸びする子とか、自学自習できる子だと、大学受験が有利だったりと全く状況はかわってくる。
ただし、中学受験・高校受験・大学受験を全て教えている人は中学受験組が抜けた高校受験が入りやすいという説は割と共感できる人が多いようだ。
・Q3 留年が多い?
[EduA記事の内容]慶應義塾高では700人中20人が留年するが、同校は例外。他の付属は多くはない。
[コメント]確かに義塾高は多い。ただ一般的に留年は付属校のほうが進学校より多い傾向がある。といっても、いきなり留年するわけではなく、面談、追試など救済措置は多い。留年には(病気、引きこもりなどで)出席日数が足りないというケースもあるので
学力で引っかかるケースはもっとすくない。
結果として(いろいろ救済措置があるので)留年にはならなくても、黄色信号(面談、追試、あぶないと警告される)ケースは割と多い。ざっくり言うと下から1割はビクビクといったところ。
あと付け加えるなら、留年したからといって内部進学で大学に行けない、ということはない。例えば100%内部進学できる学校(慶應系、早大学院などは)は、留年しても翌年、1学年下と同じ条件で翌年内部進学で大学に入れる。(もちろんその時点での成績順で学部などは決まるし、2回留年で退学になる学校もある)
付属中高の1回の留年は(結果として?)1浪したのと同じ状態になる。
・Q4 塾通いは不要?
[記事の内容]医学部希望以外は塾通いは不要。一部希望学部の推薦枠に入るために塾に通う生徒も。
[コメント]正しい。基本的に塾通いは不要。大学の学部は成績順で決まるので、高校での定期テストは進学校のテストよりシビアとも考えられる。そういう意味では大変ともいえる。
・Q5 大学に100%内部進学できる?
[EduA記事の内容]早慶は基本的に全員が内部進学可能。早稲田は内部進学率は半分だが外部受験するから、行けないのではなく、いかない。MARCHも内部進学率は高い。一番低いのは青学で80%台前半。外部受験志向。
[コメント]基本的に正しい。
ただ学校により内部進学の枠、内部進学した場合の学部ごとの枠が決まっている。たとえば明治の場合は、明大明治>明大中野>明大中野八王子。明明だと原則希望学部に全員入れる。明中だとほぼ全員入れるが学部選択の余地が減る。明八だと内部進学の枠が卒業生より少ないし学部の自由度も明中より少なくなる、という感じ。中学受験の難易度も内部進学の強さの順番となっている。
早稲田の場合は、早大学院>早実・早稲田。希望学部に入りやすいのは早大学院。
共学なら早実、外部受験を視野に入れるなら早稲田、確実に早稲田の希望学部に入るなら早大学院と住み分けが出来ているので本人、家庭の意向に合わせて学校選びができる。
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