「夏休みの過ごし方」みたいな記事はよく見ますが、「7月の過ごし方」という記事はあまりみない気がします。この7月の上旬~中旬、夏休みに入るまでの期間は非常の大事な期間です。今の時期に中学受験生と保護者に必要なこと、やるべきことをまとめてみました。
中学受験生と保護者の7月の過ごし方
学校説明会、進路相談会への参加
2020年はなかったことを考えるとまだマシかもしれませんが、なかなか予約が取れない状況です。動画やオンラインの説明会はそれなりにありますが上位志望校は対面型リアル学校説明会に行きたいものです。
学校説明会はおよそ3つのタイプに分かれます。
①私立中高共同の学校説明会:一度に多くの学校の話を聞き、比較できる。
②塾主催の説明会:平日に時間が取れる人は比較的予約が取りやすい。
③学校主催の説明会:学校に行くので学校の雰囲気を体感できる
それぞれ良さがありますので、できれば①②③それぞれのタイプの学校説明会に行ってみましょう、説明会のカテゴリによっても違いがわかると思います。
志望校を考える
できれば第一志望を絞り込む
人によっても異なりますが、第一志望は夏休みまでに決めるケースが多いようです。志望校が決まっていない場合には、学校説明会に参加しながら、志望校を絞り込んでいく必要があります。
あせる必要はないのですが、できれば8月終わりまでには第1志望校を絞り込みたいところです。9月からは学校別対策講座や学校別の模試、過去問演習が本格化するために、それまでにはざっくり決めておいたほうが無駄な作業が発生しなくなります。
とはいうものの、いきなり「ホイッ」って志望校が決まるわけではないので、
7月には以下のポイントで候補を数校ぐらいまで絞り込むように心がけましょう。
・付属校か進学校か
・共学校か別学校か
・通学時間は〇分以内
・校風は合っているか
・宗教系の学校か
・偏差値はある程度、適正か?
・公立一貫の受験を考えるか?私立だけにするか
大事なこととしては、志望校は本人の希望を聞きつつ家族全員で決めることです。
あとから、実は子どもはその学校に興味はなかったとか、父親と母親でも志望校のすり合わせができておらず夫婦喧嘩になるとか、よくあることです。
志望校については親子が(完全にとは言わないまでも基本的に)同じ方向、同じ学校に向かっていることが大切です。
第一志望がすでに決まっている人は併願校も少しずつ固めていきましょう。
志望校が固まっていたら、過去問の入手もはじめましょう。
【中学受験過去問】声の教育社 と 東京学参 を徹底比較してみた【おすすめ】 - 中学受験の下書き
学校研究?
ちなみに私はブログのネタを探す意味で、寝ころんで『声の教育社 中学受験案内』読んで学校研究?しています。もはや「愛読書」の域です(笑)
会社で「下書きさん、最近買った本はありますか?」みたいなことを聞かれた。
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2021年6月27日
声の教育社「中学受験案内2022年度版」ってさすがに答えられなかった。
夏休みの過ごし方を考える
夏休みに頑張ろうと思っても、事前準備が必要です。夏休みに入ってから「じゃあ何しようか?」とそこから考えるとすぐに数日すぎてしまいます。
事前にやることを決めておいて夏休みの初日から学習の質をあげることが大切です。
①大まかな夏休みの学習プラン
頻出分野で穴がないか、苦手分野の強化など何をどのぐらいやるのかざっくり考えておく必要があります。今までの模試の結果などを見てみると良いでしょう。何を強化するべきか、見えてくると思います。
なお基礎を時間をかけてやれるのは夏までです。
例えば問題集をやる計画を立てるにしても、なんとなくで計画を立てるのではなく、実際に数ページやってみて、かかる時間を測定した上で、計画を立てるとより精度を上げることができます。
くれぐれも詰め込みすぎには注意。
②小学校の宿題をどうこなすかを考えておく
忘れがちなのが小学校の夏休みの宿題。
時間がかかりそうなものは短時間でやれるように事前に手を打っておくこと。読書感想文や自由研究などだいたい出るものはわかっているはず、それぞれに短時間でやれるように工夫することが大切です。
以下に、小学校の夏休みの宿題を短時間で終わらせるための記事がありますので、ご紹介しておきます。
「宿題代行について」と「創作系宿題を短時間でやる方法」【賛否両論】
【夏休み自由研究】ペルセウス座流星群をライブ中継で見よう!【超短時間完成】
③遊びやレジャーが入るならそれも事前に計画に入れておく
夏休み、レジャーで出かけることが決まっているなら事前に計画にくみこんでおくこと。オリンピックなどを見に行く人もいるかもしれません。
遊びに行く場合は、帰ってきたときにダラダラせずになるべく早く勉強に戻ること、できればその日のうちに10分でもいいから勉強しておくこと。勉強に戻るのが遅くなってくると、すぐに数日たってしまいますし、戻るのが心理的にも大変になります。
秋以降の模試や土日のプラン
志望校にもよると思いますが、秋以降はどのような模試を受けるのか、土日にある講座はどうするのか、2学期の進め方など、ある程度決めておくとよいでしょう。
個別指導、他塾の講座を考える人
例えば、秋以降に現状とは違うものを始める可能性がある場合(例えば、個別指導・家庭教師や、他塾での学校別講座など)、どういうものがあるのかリストアップし、検討をはじめておくとよいと思います。
1学期分の振り返り
意外にやっている人がいない、学期ごとの振り返り。1学期の振り返りをしておきましょう。受験勉強だけでなく、小学校生活とのバランス、イベントなど生活面での反省などを書き出しておき、夏休みや秋以降に備えるだけでも変わってきます。
まとめ
いろいろ書きましたが、7月夏休みまでにやることは大きく3つあります。
志望校の絞り込み作業
学校説明会、進路相談会への参加や、家族で志望校について話合うことが必要です。
多くの人が夏休みまでに第一志望を決めています。それまでに決められるように候補を数校に絞っておきましょう。
もし決まっているのであれば併願校も検討し始めましょう。
夏休みを効率的に使うための準備
夏休みは基礎を固める最後のチャンスです。また弱点補強にも有効な期間です。どの分野にどのぐらい欠けている部分があるのかは夏休み「前」に把握しておくべきです。
基本的には頻出の苦手分野を最優先にし、次に、苦手分野と頻出分野に力を入れるようにしましょう。
例えば問題集をやる計画を立てるにしても、なんとなくで計画を立てるのではなく、実際に数ページやってみて、かかる時間を測定した上で、計画を立てるとより計画の精度を上げることができます。ただし、詰め込みすぎないでください。
秋以降の準備
夏休みの状況によっても変わると思いますが、秋以降どのような土日にどのような講座、模試を受けるのか、他塾の講座や、個別指導も考えるのかなど事前に考えておくことが必要です。
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