今回は、受験本番直前講座として、中学受験において国語の力を出し切るにはどうしたらよいか、その準備や勉強法などです。前にもちょこちょこ書いていますが、今回は入試直前に特化した内容にしました。以下のような狙いがあります。
- 力を出し切る
- ありがちな失敗を回避する
- あがき的な得点力アップを狙う
・国語の最大のリスクは時間不足
国語は時間不足が1番発生しやすい科目です。手が付けられない設問が出てくるともったいない。もちろん他の科目でも時間不足は発生することがありますが、他の科目とことなることを留意する必要があり、致命傷になる可能性が高いです。国語では時間不足が発生しやすく、それにより点数差ができやすい理由はさまざまです。
- 読解は前提となる本文を読まなければいけない説明文、物語文を読むだけで試験時間の4割程度前後、あるいはそれ以上使ってしまう
- 一撃回答というより、本文からサーチして答えを出すプロセスが多い
- 一般的に設問の後半になるほど記述など配点が高い
- 設問の後半ほど難しいとは限らない→3.4.により最後までたどり着いた人とそうでない人で得点差が大きくなる
- 1つの設問に対する回答時間を予想しにくい
- 他の科目に比べて自覚がないまま時間がなくなっている。気が付いたらあと〇分状態
・国語の試験は他科目に影響する
国語は4科目の中で最初科目になっていることが多く、その学校の入試の流れをつくります。国語でのミスは他の科目にも影響が大きいのです。ホームランを狙いに行く必要はありません。まずはエラーをしないに意識しましょう。
・時間不足になる人は時間感覚に乏しいかも
時間感覚が乏しい人は自分のペースで解いてしまい、解けることもあるが、問題次第では最後までたどり着かないことになります。問題に合わせて自分がペースをかえていくというイメージのほうがいいです。
過去問を解いた感じからある程度きめておくのがおすすめです。
知識5分、説明文17分、物語文18分、戻って飛ばした設問を解く10分とか。
あと自分なりの時間短縮ルールを意識しておくのもいいです。
記述は基本後回しとか、抜き出しは想定外に時間を食うことがあるので考える時間を決めてしまうとか。今から大幅にスタイルをかえるのは危険ですが、ちょっと意識するだけでもかわってきます。
・選択、抜き出し、記述の時間の使い方
上でいう時間配分ですが、各自の能力や志望校、狙う得点によって異なります。
ただ過去問を通じて問題量、時間配分、選択、抜き出し、記述の出題量と時間の使い方をイメージしておくことが大切です。学校ごとにも違いますし。
もちろん問題の量を想定や時間配分を考えても、実際にそうなるとは限りませんし、そうならないことのほうが多いと思います。それでも事前にイメージすることは大事です。
たとえば、徒歩、電車、バスで初めていく目的地に向かうとします。
何も調べず何も考えずに家を出て、都度駅やバスを乗りつないで目的地に向かうのではなく、ざっくり駅迄徒歩15分、電車で30分、バス10分、徒歩5分、で待ち合わせやつなぎで30分、合計90分ぐらいかなとイメージして家を出るほうが良いという話です。
・漢字、知識問題が難しい、手こずるときは特に注意
時間が足りない時は本文が長い、読解の設問が難しいときが多いのですが、このときは問題を解きながら時間がかかっているなと自覚できていることがほとんどです。
一方、知識問題で時間を使ってしまっているときは自覚のないまま時間が少なくなり、気が付いたら時間がなくなってた、となりがちなので注意。
・試験開始で最初にすべきは解答用紙をみること
試験のとき、「開始!」の合図の後、まずは解答用紙を見るのです。選択肢、書き抜き、記述問題のバランスを確認します。特に記述問題の文字数、設問数は時間に大きく
影響するので大切です。いつもより記述の設問数、文字数が多いときは注意です。
国語は他の科目より、解答用紙から得られる情報が多いという特徴があります。
まず解答用紙を見て、記述問題や抜き出し問題の量をざっくり確認し、問題量を推測しておくことが大事です。これ試験開始で1秒でできるんだけどやってない人多い。もったいない。
・記述でとことんあがく
記述は苦手な人が多く、小学生には難しい問題が多い。あきらめたくなるが、大事そうなキーワードが拾えているなら、それを使って設問に合ったような文章にしてマス埋めておくと部分点ぐらいもらえるかもしれない。その状態でできることをやるしかない。
・国語の試験でありがちなミス
これはオマケ的な内容ですが、ありがちなミスを書いてみました。ミスを完全になくすのは難しいかもしれませんが、まずそういうミスが発生するということを意識できることが大切です。
- 漢字を乱雑に書いてしまいバツ。
- 本文から抜き出しで間違い。カタカナをひらがなで書いてしまう等。
- 間違っているものを選ぶ選択肢で正しいものを選んでしまう等→もちろん国語だけでないが。
・さいごに
今日書いたことは国語の根本的な力をつけるものや、爆発的に点数を上げるものではありません。2月1日までには若干時間がありますので、記事内のことをちょっと頭の隅においてやってみるのも手だと思います。
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