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吉祥女子が2021年より2/4入試を廃止し2回入試へ。その理由は?影響は?

吉祥女子が2021年より2月4日第3回入試を廃止して2月1日2日の2回入試へ。学校が入試回数を減らす理由は?

武蔵野市にある吉祥女子中学校が来春2021年入試では従来第3回として行っていた
2月4日入試を廃止し、2月1日2日の2回入試にすることを学校WEBで発表しました。今日はこのニュースから、どのような理由で入試回数を減らすのかを考えます。

1.吉祥女子学校WEBの内容

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2021年度入試日程変更のお知らせ
2021年度入試(2021年2月実施)より、2月4日に行われていた第3回入試は実施いたしません。
入試日程、募集人数は以下の通りです。試験科目や試験時間等の変更はありません。
詳細につきましては、8月下旬に、募集要項を発表する予定です。
第1回 2月1日  募集人数 134名
第2回 2月2日  募集人数 100名
===

なお、2020年と比較して定員はどう変更するかというと
2020年は第1回(2/1) 114人  第2回(2/2) 90人  第3回(2/4) 30人
2021年は第1回(2/1) 134人  第2回(2/2) 100人
となります。総数は2020年とかわりません。従来の第3回の30人の定員にうち20人を1回へ、10人を2回へ振り分ける感じです。

2.入試回数を減らす学校は少ない

 午後入試、算数1教科入試の人気もあり新しい入試が新設されることがほとんどです。試験内容変更・試験の名称の変更・日程の移動ではなく、今回のような入試回数を1回分減らし定員配分を見直すというのは実は多くはありません。
・2019年では都市大等々力で2月2日の入試を廃止した例があります。
・吉祥女子と比較されることが多い鷗友学園は2016年より3回入試を2回入試に変更しています。

3.吉祥女子が第3回・2/4入試を廃止する理由を考える

推測込みで2/4入試を廃止する理由を考えます。

(1)3回入試を行わなくても十分優秀な生徒を確保できるようになってきた。
 吉祥女子は近年、出願数も首都圏女子校で3位ぐらいとなり人気の女子校です。御三家併願される2月2日だけでなく、2月1日も四谷大塚80%偏差値 61と難関校となっています。3回入試、2月4日入試は、偏差値の高い生徒を集めるのに有効な手段だったのですが、その意義が薄れた可能性があります。

(2)学校側は第1希望の子に入学してもらいたい。
 鷗友が2016年に入試回数を3回から2回にしましたが、その理由がコレです。そのことから2月1日の定員を継続的に増やし、今では定員の大部分を2月1日入試で確保しています。学校側は自分たちの学校が第1希望の子に入って欲しいものです。

 吉祥女子の場合も同じ理由である可能性が高いです、2月1日、2日、4日の3回入試で第1希望の割合が一番多いのは2月1日です。また辞退率は2月1日が最も少ないです。
 2月1日や2日の定員を増やすことで吉祥女子が第1希望の子の入学者が増えることになります。

4.今回の変更で難易度に影響ある??

理由が上のものだとしたら、現在の偏差値から大きく下がるということは考えにくいです。2月1日2日の定員が大きく変化するわけではないので。

5.今後吉祥女子に追従し入試回数を減らす学校が出る?

御三家の併願校は3回入試をやっている学校が洗足学園や渋渋があります。3回入試をやるのは負担がありますので、現時点ではどのぐらいの中学が追従してくるのかはわかりません、個人的には入試回数を減す学校は多くはないと予想しています。

 ただし鷗友学園、吉祥女子と似たポジションにある学校、御三家の併願校で複数回受験を行っている学校は減らす可能性があります。立ち位置がにている、洗足学園や女子校ではないですが広尾学園などはあるかもしれません。

 

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