中学受験の下書き

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【中学受験】合格体験記の読み方を考える。見習うべきなのはAさん?Bさん?【行動に移す動機付け】

この時期、大手塾でも合格体験記を目にすることが増えます。数多くの合格体験記を見ると、我が子もそうなるのではと親は期待します。ただ合格体験記は当然ながら合格した人だけを集めているので合格が並びますが、実際は合格者以上の不合格者が生まれます。


合格体験記、受験の結果を語るときに「逆転合格」・「偏差値〇〇だった私が~」とかのフレーズをよく見ます。

当たり前です、ビフォー、アフターの差が大きいほど盛り上がるものです。
本も売れます、人の目も引きます。実力通りの学校に入れましたでは本は売れない。

AさんとBさんを考えます。

Aさん:6年夏まで野球に没頭、それ以降1日12時間勉強し半年で偏差値を20上げて開成に合格
Bさん:小4で入塾、偏差値はY45。勉強の習慣作りや基礎を繰り返し行い、コツコツ積み上げ3年かけてY58に合格

本になったり塾の広告塔はAさんです。
ただ実際に見習う点が多いのは実はBさんだったりします。

 Aさんに似た例として芦田愛菜さんがいます。直前までテレビに出てて夏以降の猛勉強で慶應中等部、女子学院に合格。元々の地頭もさることながら、芸能活動をしながらも勉強や読書を継続していたと聞きます。短時間で合格できる集中力もあったのでしょう。

 このような例は今偏差値が伸び悩んでいる人に希望を与えますが、どこか自分とは違うものを持っていると思うのではないでしょうか。芸能人だったり、お金があるから個別指導がついた?、地頭が違う?、家が違う?、環境が違う?すぐに自分に対する言い訳が思いつきます。人間は言い訳を考えて努力しない傾向があります。ダイエットとか考えるとわかるでしょう。

 一方どこにでもいるBさん。本になったり、派手な合格体験記にはならないけど(それでも偏差値を10上げるのはスゴイ!)、コツコツやってきた人です。小学校でも中学年では普通よりやや上ぐらいでした。隣の席のBさんという感じです。Bさんができるんだったら自分だってと思えます。地頭だって、家だってそんなに違うとは思えない、どうして継続して勉強できたのか。どうしたらそうなるのかを自分で考えてみる必要があります。

 合格体験記を読むとなんか自分もやれるような気がします、希望が出てきます。それはみんな同じです。そこから生活や習慣を少しだけ変える、つまり少しでもいいから実行にうつしましょう。当然ながら、実行しないと成果はでません。

 勉強法などでもそうですが、自分の中の納得だけで終わってしまって行動に移す人が少ないです。100人が見る・納得する、そのうち行動に移すの10人、そのうち、成果がでるの1~3人、とかそんな感じです。また先ほど書いたように盲目的な行動ではなく(それでもなにもやらないよりいい)、自分の頭で考えることが大切です。

 

 この時期合格体験記をよく見ますが、ふーんで終わるのではなく、中学受験を考える材料だったり、行動を起こすきっかけになればと思います。そのための時間はあるようでなく、ないようであるものです。

 

 

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