四谷大塚が2020年12月6日に実施した「第6回合不合判定テスト」の偏差値一覧を公表しました。四谷大塚のHPに偏差値の一覧がありますが、普通に見てると「ふーん」で終わってしまいます。→中学校偏差値一覧|中学受験の四谷大塚
今年の2月本番の入試からどの学校の偏差値がどれだけ変化しているのかが気になったので調べてみました。その結果をレビューします。
・2020入試結果偏差値 2月
・2020年第5回合不合偏差値 11月
・2020年第6回合不合偏差値 12月
前回の2月→11月の結果はこちら
【中学受験】2月→11月で偏差値が上がった学校・下がった学校・男子編
今回は2月→12月で偏差値に変化のあった学校を列挙します。
全て四谷大塚の合格可能性80%偏差値です。(一部の学校は割愛してます)
また一部、新設校は掲載してます。
赤は偏差値が上昇を表します。
青は偏差値が下降を表します。
偏差値が上昇した学校・下降した学校
学校名 (2月偏差値)→(11月偏差値)→(12月偏差値)
・1月
光英VERITAS(特待) 45→45(新設:聖徳大学附属女子中学校から校名変更、共学化)
大宮開成(1/10) 52→53→53
千葉日大第一(1/21) 42→43→43
・2月1日 午前
駒場東邦 64→66→66
海城 63→64→64
鎌倉学園 56→54→54
高輪A 51→52→52
広尾学園小石川(ISG) 50→50(村田女子高から校名変更、共学化して中学募集再開)
日大豊山 44→45→45
・2月1日 午後
巣鴨(算数) 64→63→63
鎌倉学園(算数) 63→62→62
世田谷学園(算数)62→61→61
東京都市大(Ⅰ類)56→55→55
広尾学園小石川 49→49(村田女子高から校名変更、共学化)
広尾学園小石川ISG2 52(村田女子高から校名変更、共学化)
獨協 46→47(午後入試新設)
・2月2日 午前
明大明治 61→60→60
法政第二 58→56→56
青山学院 58(2/3)→57→57
立教池袋 59→57→57
学習院 55→56→56
明大中野 57→55→55
・2月2日 午後
桐蔭学園2(特奨) 55→55(午後入試新設)
日大豊山 46→48→48
・2月3日 午前
海城 65→66→66
明大明治 61→60→60
学習院 57→58→58
成城 54→53→53
日大豊山 43→45→45
・2月3日 午後
三田国際MST 57→60→60
青山横浜英和 55→56→56
開智日本橋 52→53→53
淑徳2S特 45→48→48
日大豊山 46→47→47
・2月4日
法政第二 57→56→56
・2月7日
海陽Ⅲ 50(2/8)→53→53
以下、まとめです。
・付属校人気伸び悩み
近年人気があった付属校人気は落ち着く可能性あり。例えば明大明治は2月2日3日ともに偏差値ダウン。コロナ禍の中、最寄り駅からスクールバスと通学に時間がかかるために避けられた可能性もあると思っています。
・青山学院が試験日を2月2日に変更した影響
青山学院は2020年は2月2日が日曜日となったため2月3日に変更、来春は再び例年通り2月2日に戻します。2月2日は青山学院が追加されたことにより法政第二、立教池袋、明大明治などの付属校の偏差値が軒並み1~2下がっています。逆に2月3日は青山学院が抜けたことにより学習院など一部の学校の偏差値が上がっています。
・算数1教科入試人気が頭打ち
近年算数1教科入試で偏差値が毎年上昇していた、巣鴨・鎌倉学園・世田谷学園がいずれも偏差値が1ダウンしています。偏差値が高くなりすぎたことで、「押さえになりにくい」など敬遠要素が出てきたようです。午後入試の出願は減ると言われています。
・広尾学園小石川、順調な滑り出し
村田女子校から校名変更をし共学化・中学募集開始を行います。偏差値が公表されている受験日で49~52と好調な滑り出しだと思います。なお千葉の2021年より共学化される光英VERITASも偏差値45とこちらも好調そうです。
なお広尾学園小石川の問題傾向は広尾学園と同じと学校説明会で説明しています。
【中学受験】話題先行のあの学校がどうやら本気であることが判明!近年台風の目の可能性【三種の神器】 - 中学受験の下書き
2021年誕生する「広尾学園小石川中学校・高校」。校名が「都立小石川」に似ている。「あやかりたい」気持ちが出すぎている事情 - 中学受験の下書き
・学校ごとに勢いの差
明大明治 2月2日・3日ともに偏差値下降
日大豊山 2月2日・3日午前・午後ともに偏差値上昇
学習院 2月2日・3日ともに偏差値上昇
付属校でも上がっている学校、下がっている学校それぞれです。明大明治が苦戦。
上位校進学校でも
駒場東邦 2月1日偏差値上昇
海城 2月1日・2日ともに偏差値上昇
など私立トップ校の次の上位難関校と呼ばれる学校も上昇傾向が出ています。
高輪の上昇は高輪ゲートウェイ効果もあると思います。
・全体として偏差値に大幅変動なし
・中学受験者数自体は上昇傾向があるが、偏差値として大きな波はない模様。特に11月→12月は偏差値的に大きく動いていない。
・2020年までの付属校人気は落ち着く傾向。ただし日大豊山・学習院は偏差値上昇。
・駒東・海城など難関進学校が人気。
来春の中学受験者数は増加傾向。
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2020年11月13日
・中高一貫の教育効果に対する認知が進む。
・豊島岡・公立一貫の高校募集停止も影響か。
・コロナで私立の良さが再認識。
【中学受験2021】受験者数は昨年に引き続き増える傾向…四谷大塚 https://t.co/Au4hzYCGmo