今回は志望校選び、学校研究にはかかせない各学校のデータがコンパクトにまとまっている書籍の中で、私の愛読書になっている【声の教育社 首都圏版 中学受験案内2022年度用】のレビューというかご紹介です。
声の教育社『2022年度用中学受験案内』をレビュー
今回は声の教育社 「2022年度用中学受験案内」のレビューとなります、まずは特徴から。
『2022年度用中学受験案内』特徴をざっくり
①首都圏の学校352校、各校2ページ。授業内容、部活、行事など学校生活を凝縮
②制服写真、大手3社偏差値、併願プラン、学費、卒業後進路など志望校選びに最適
③在校生、学校からのメッセージ、感染症対策、併願校、資格取得など独自情報充実
④一冊で学校情報、志望校選び、勉強法など中学受験の広い基本範囲を網羅
[コメント]サイズが大きく・ページ数も十分あるため情報量は他と比べても多い。同種の他書籍にはない情報も入っている。レビューの数から推測するに、一番売れているのはこの本だと思われます。
私かなりの中学受験マニアというか、いわゆる「中学受験愛」が強い人間だと思うのですが、思わず買っちゃいましたからね。内容は良いです。
会社で「下書きさん、最近買った本はありますか?」みたいなことを聞かれた。
— 中学受験の下書き (@jukenshitagaki) 2021年6月27日
声の教育社「中学受験案内2022年度版」ってさすがに答えられなかった。
「2022年度用中学受験案内」内容
巻頭特集
2021年入試の動向と、2022年入試予想
[コメント]2021年入試の傾向、地元志向と安全志向、付属校は難関校は受験生が減少、中堅上位校は受験生が急増。開智日本橋、広尾学園小石川、三田国際など新しいタイプの共学校が安定した人気。2022年度以降どうなるかの可能性についても言及されています。
志望校を選ぶ、決める完全ポイントガイド
①卒業後の進路を考える
②国公立、私立、進学校、付属校をどう選ぶ
③スクールカラー、教育内容はどう?
④受験情報を的確にゲット!
⑤合格力をつけるために
⑥併願校をどう選ぶ?
⑦私立校の学費
[コメント]志望校の選び方について、基本的な内容から約12ページでしっかりかかれています。志望校選び初心者には良い内容です。
塾の先生がおしえる教科別勉強法
[コメント]算数・国語・理科・社会、各2ページで勉強のポイント、進め方が書いてあります。
親のための受験必勝講座
[コメント]受験生を支える親としての心構えを良い例、悪い例を用いて説明
志望校合格を果たした親と子が語る「合格大作戦」
[コメント]合格体験談、先輩保護者と先輩受験生から、今度受験をむかえる人にむけての合格の秘訣や勉強法など
学校データ
[コメント]情報が多いので志望校については各校2ページを隅から隅までみることがおすすめ。1校だけ見る、志望校だけ見るのではなく、他校と比較することでその学校の特徴がわかるようになります。学校説明会に出席する前に見ておくのもオススメ、質問事項や興味がわいてくるようになります。
1校につき2ページでデータ豊富
[基本情報]高校募集の有無、プールの有無、携帯電話の持ち込み状況など細かい情報あり。
[授業]主要教科の時間数、登下校時間、授業の特徴、グローバル教育情報、各教科の授業進度など。
[部活]部活の数や活動状況、成績、加入率など
[海外研修]有無と研修地、期間、目標、カリキュラム、留学制度
[入試ホット情報]2021年や最近の入試の傾向、応募数、倍率などの特徴
[選抜方法、応募状況]願書受付、入試日、合格発表日、入学手続き日、入試科目、過去3年の応募数、受験者数、合格者数、倍率
[合格の目安]四谷大塚、首都圏模試の偏差値でみる合格可能性
[併願校リスト]該当校を基準にして、上位、同じ、下位のレベルごとの立地を踏まえた併願校。
[高校卒業後進路]卒業生数と進学状況、系列大学への推薦進学数情報など
[高校の大学合格実績]現役、浪人ごとの合格実績。
[その他]土曜日の授業の有無、土曜日の授業の有無、募集要項・出願状況・合格発表のインターネット対応状況、試験当日の保護者控室の有無や、保健室受験、遅刻の取扱。在校生の出身都道府県情報
[コメント]よく見てみると、入試での追加合格数とか、補欠合格者数、複数回受験の優遇措置、延納制度の有無など細かい情報が多数載っています。見てるうちに気が付く感じです。
巻末付録
・首都圏会場入試を行った学校
・大学合格者数、高校別一覧
・各高校別指定校推薦一覧
・奨学生制度、特待生制度がある学校一覧
・帰国生の受け入れ状況
・各中学校の新型コロナウイルス感染症対策一覧、遠隔授業状況
・所在地早わかりマップ
[コメント]巻末はデータ集です。学校一覧になっているので、学校ごとの比較が容易にできます。気になったときに確認するスタンスがおすすめ。所在地早わかりマップは所要時間がわかり便利。
本書の良い点
・他より冊子が大きく、情報量が多い。1冊買うなら本書がおすすめ。
・学校生活をイメージできるような情報、学校選びに必要な情報、保護者、受験生がきになる情報など多くの情報が詰め込まれている。
・細かく見ると追加合格情報や学習進度など、ほう!と思う情報も入っている。
・情報量が多い中、見やすくなるよう配置、字の大きさ、行間を工夫している。
本書のあえて悪い点
・あまりないが、強いて言うなら本が大きくずっしり、持ち運びには適さない
・他の中学受験案内も同じだが、学校データは大半が前年のものと同じなので、毎年買う必要はないかも。2022年はコロナ対策が追加されている。前年のものを持っているなら新たに買う必要はないかも。
おすすめ使い方など
・使い方として、リビングや手に取りやすいところに置き、気になったときさッと見るのがおすすめ。
・学校説明会の前に目を通しておくのも良いです。
・サッと見る、1校を読み込む、どちらにも適しているが志望校「以外の」学校も見て比較してみることが大切。似たような学校でも案外違う。
・大手書店なら現物が見れるので、気になる方は一度見てみるのが良いと思います。
一応、リンクを貼っておきます。
ブログを書くときのお供
私は、ブログとか、twitterを書くときにあれ?どうだったかなと気になったときにこの本で確認しています。もはや愛読書ですね。毎年買わなくてもよいと思いますが、あると便利な一冊、お世話になっている一冊です。
他社から出ている同類の本の紹介!
過去にレビューしたAERAと旺文社のものを載せておきます。サピックスのものは読んだことがまだないです。
AERA「カンペキ中学受験2022」
旺文社「中学受験案内2022」
その他にもサピックス「2022年度用SAPIX中学受験ガイド」があります。